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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第6章 もう一人の転生者
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メイド館

メイド館


取り敢えず借り受けたホテルで数日は過ごしてもらい徐々に進退が決定した段階でそれぞれの意向に沿った住処へ移動してもらう。

と言ってもハイエルフとハーピー以外は従者としてマーシャの元で働くわけで、当然先輩従者が教官となり指導していくことになる。

これまでも何度となくそういう作業を担ってきたチームマーシャでは、それほど混乱もなく新しい仲間を受け入れていくだろう。


「今日からお世話になります、モリーンと申します、皆様よろしくお願い、いたします」

「恥ずかしいんだけど挨拶しなきゃダメかい?」シエラ

「だめですよ」フロウラ

「仕方ない、あたしはシエラ、混血魔族さ ちょっと口が悪いけどよろしくな」

「最後はアタイかにゃ、玉猫族のヨツマタにゃ、素早さだけは負けないにゃ」

「ほほーそうなんだ」カユーラ

「そういうことで3人は当分メイド館で修行してもらうからよろしくね」クレア


王族のメイドが10人以上メイド館で暮らすことになるのだが、すでに第一王子のメイドはメイド館にはおらず。

第二王子のメイドは現在学友として男子の従者が1名、身の回りの細かいことをしてくれるメイドが1名いる。

第一王女のアマンダにも1名メイドが付いており、メイド館から通っている。

要するにそれぞれの王族に1名ないし2名のメイドが世話係として従事しており男子の場合も女子の場合も1名は学友の中に従者が存在する形だ。

そして何か大きな模様し物がある時は臨時にサブのメイドが加勢に付くという形。

舞踏会や食事会、生誕祭などの王族が姿を見せる行事などがこれにあたる。


「本日は荷物をお部屋に置いたら早速挨拶の仕方からレッスンを始めます」クレア


すでにベテランのメイドとなっているクレア、フロウラやジル達は現在その配下という形になっている。

これまでメイド同士で諍いや軋轢などと言った問題は皆無と言ってよい、マーシャの印のおかげなのかどうかはわからないが。

王室典範にはちゃんとメイド道規範というマニュアルも存在しているため、言葉だけでなく所作の一つさえも細かく確認できる。


「では皆さん始めましょう」

「パンパン」


動きは素早く小さくそして音を立てないように、上半身はまるでロボットのように固定させて腰から下のみを使い移動する。

その歩法を覚えておけば食事を運ぶときに、お盆を落とすなどということがなくなる。

音を立てない歩き方が後に諜報活動などにも使える。

そしてお辞儀や細かい所作は武術の型となって、お仕えする王族の護衛としても役に立つ。

メイド道規範に書かれている歩法や所作式を終えると次はメイド館の掃除だ。


「今度は掃除かにゃ」

「皆さんでやればすぐ終わりますよ」

「普段使わない筋肉が…」

「なれれば楽になりますよ」

「ハイ次は廊下です」


部屋の掃除から廊下そして庭の掃除、壁の埃払いメイドの仕事はこれら掃除から始まる。

朝は6時に起きてまずは住まいの清掃約1時間、その後食事の支度(当番制)を始め。

担当の王族の元へと向かうのが7時半、遅くても8時には主の部屋の戸をノックするというのが基本。

王族によっては従者がその役割を担っている場合もあり、ほとんどの場合は前日に連絡が無ければメイド館にていろいろな作業をこなす。

マーシャのメイドだけはメイド館の仕事だけでなくブティックマルシャールのお針子という仕事もあるので、メイドの仕事以外の作業もこなさなければならないが。

マーシャの場合、従者の人数が多くなってきたので、役割が分担されそれほど忙しいということはなさそうだ。


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