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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第6章 もう一人の転生者
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反魔王派

反魔王派


現在魔王国には8つの公爵家がある、一つは魔王が現当主であり爵位も魔王が持っている。

バラン家 羊獣族

コーパス家 竜鬼族    

タイロス家 竜人族 血族

ベノム家  吸血族  

ウェザラード家 竜人族 現魔王の親族

ファウンデン家 妖精族

ダークエル家  ダークエルフ族

サザラード家 竜魔族 反魔王派

この他にも魔貴族にはいくつかの有名な名があるのだが、ほとんどが竜人やエルフの血を受け継ぐ者達であり、その姿や外観である程度は種族を選別できる。


「我が家の力もそろそろ示しておかなければならないな」

「閣下、では王国へ侵攻を始めますか?」

「いや、今度は魔王に仕掛けてみようと思う」

「下剋上勝負の儀ですか!」

「ああ、愛しの王妃から催促されたからな」

「スルべリア王妃様からですか…」

「それにわが娘の為でもある」


ロディトルグラディサザラード魔公爵、手下を利用して王国のかく乱を企んだ人物。

現在はジャベリンダガラス伯爵の単独犯行ということになっているが、そそのかしたのはロディトル公爵で間違いはない。

公式な説明がまだなされないので彼が何を考えているのかはまだ不明だが、王国に喧嘩を売りそして魔王になると宣言するのならば。

いずれ魔王の交代劇が現実になるかもしれない。

そして彼の娘であるミストルグラディサザラードはマーシャにとって因縁の人物でもある。


「私が魔王になれば現王妃の子クロイス殿下とわが娘ミストルを婚姻させ魔王の位を盤石なものにできる」

「おー」

「なかなか良い案だろう」

「では下剋上の儀、書簡を送りましょうか?」

「ああ、頼んだぞ」


下剋上の儀、それは魔王になるべく公爵位の人物が現魔王に戦いを挑むこと。

正式な書簡で魔王に宣戦布告するのだ、場所と時間そして戦いのルールを決める。

たいていは魔王国にあるコロシアムにて勝負をすることになるが。

問題なのはルールだろう、決め事の部分には戦いを挑む側の有利な条件をもりこむのが普通だ。

魔王側はそのルールを受け入れるのか、それとも破棄するかが問題になるが。

たいていはルールは2つ以上あり一つは魔王側でキャンセルすることが可能だ。

全てキャンセルすると魔王が勝負に臆しているとみなされ魔王としての威厳を失ってしまう可能性がある。

だが相手の条件を全て受け容れるならば魔王としての威厳は保たれて、後に勝利すれば他の反魔王派の士気にも影響する。


「父上」

「おーミストルか、学院はどうだ?」

「ようやく剣技を習得することができましたわ」

「本当か?」

「ハイ」

「よくやった、今度お前に武器を作ってやろう」

「うれしい」


ロディトルの娘であるミストルは転生者だ、転生時に天使からいくつものスキルを与えられてこの世界に転生した。

特殊なスキル、自己スキル同化と自己スキル捕食という実験的なスキルが付与されている。

だが、そのスキルは本来彼女が持っていたマイナス因子のスキルをいつの間にか消し去っていた。

本当ならば世紀の悪女になるはずだった、だが捕食スキルと同化スキルのおかげで、例えば殺人スキルや悪徳スキルと言ったマイナス因子のスキルがきれいさっぱりなくなっていた。

だが彼女、もとい彼は邪神の企みによってこの世界に転生させられた人物。

当然のことながら彼女にも邪神が接触してくる。


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