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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
王国武術魔術大会完結編
334/461

王国へと帰還する

王国へと帰還する


まさか7日間の出来事が数秒で終わったなどと言ったとして誰が信じるだろうか。

時間魔法、それ自体が失われた魔法であり現在は使える者さえいないと聞く。

特に過去に戻る魔法はその性質上危険視されていることもあり、現在は禁忌の魔法として指定されている。


「シュン」


サザールダンジョンにロキシーが捕らわれたのが王国武術魔術大会の魔術の部4回戦が始まろうとした頃。

もうすぐ試合が始まると言うのに突然いなくなったロキシー、探そうとして魔王国の魔法学院へと転移したマーシャ。

心当たりを探そうと魔法学院の教師の元へと転移すると、そこにはロキシーがマーシャへと宛てた手紙が有った。

その手紙の通りにサザールダンジョンへと行ってみると、やはりそこにはグラッダが張った罠が。

冥界から召喚された魔獣によってピンチに陥ったロキシーを助けるべく罠に飛び込んだマーシャ、実はその先こそがサザールダンジョンの真の姿だった。

100階層からなるAクラスダンジョンを攻略しなければ現実世界に戻れない状況だったのだが、途中で仲間になった海竜族の手を借りて度重なる危機を乗り越え見事生還を果たすことができた。

その後、罠に嵌めてくれたグラッダ一味も無事捕縛を完了することができた。

ロキシーを探すために王国の試合会場から転移魔法で魔法学院に移動してから経過した時間は約1時間、王国の試合は既に魔法の部5回戦が終わろうとしていた。


「姫様?」ジョリーン将軍

「今までどちらへ?」

「ちょっと訳が有ってサザールダンジョンまで行ってきた」

「サ サザールダンジョン!」

「その前にこやつらを牢屋へ頼む」

「この者達は?」

「前回取り逃がした魔族の犯罪者じゃ」

「ぐう…」

「魔法で縛ってある、この檻ごと牢屋行きで構わぬ、大会が終わったら妾が直接取り調べる」

「はっ!かしこまりました」


多分マーシャがいなくなって警備を増やしたのだろう、もしかしたらまだ魔族の策略が残っていたのかと思われたらしい。

審査員に数名を残し3人の将軍と副将軍が数名会場の外と中を巡回しているところだった。


「詳しい理由は後でする、今は試合の方が重要じゃ」

「はっ!かしこまりました」


グラッダ達をジョリーン将軍に任せ会場の中へと足を運ぶ、ひときわ大きな歓声があがり魔術の部5回戦最後の試合が終わろうとしていた。


「あ マーシャ様!」

「どこへ行っていたのですか?」フロウラ

「少し野暮用じゃ」

「マーシャ様」

「ロキはすぐに支度をしておいた方がよさそうじゃ」


そこにリカルドがやって来る。


「マーシャ待っていたぞ」

「リカルド様」ロキシー

「いったいどこに?」

「今は聞かないでくださいまし」

「マーシャ様それよりも魔法の5回戦最後の試合が終わります」フロウラ


会場を見るとすでに魔術の部、最後の試合が終わろうとしていた。


「大丈夫そうじゃ、早く控え室へ行くのじゃ」

「え?ちょ」リカルド

「兄上、話は試合が終わってからにいたしましょう」

「そ そうか、ではロキシー皇女殿下控室へ参りましょう」

「はい」

(がんばれ)

(はい!)


マーシャはサザールダンジョンへ行っている間に行われた魔法の試合は3試合、どうやら魔法の4回戦と5回戦の試合は全てチームマーシャに軍配が上がったようだ。


「マーシャ様~」フラン

「負けたのじゃな」

「はい~」

「仕方ない事じゃ」


どうやらフランとリリアナが戦い、軍配はリリアナに上がったようだ。

そして魔術の部第5回戦の第二試合はダーラが勝利を収めていた。


「コツコツ」

「主様勝ちましたぞ」

「おぬし、この雰囲気が台無しじゃ」


折角フランを慰めていたのにダーラが勝ったと言って来たので、さらにフランが泣き出す始末。魔術の部4回戦の第3試合と第4試合は不戦勝だったため、ダーラとマールンが五回戦へと進み対戦したようだ。

結果として明日の決勝はリリアナVSダーラと言う組み合わせになったようだ。


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