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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
王国武術魔術大会完結編
332/461

別れの時(宴の翌日)

サザールダンジョン転移魔法陣から海洋王国へと転送されたマーシャ達、その後サザールダンジョン攻略と言う偉業を成し遂げた。

無事にダンジョン攻略を終え、ダンジョンコアとなっていた聖水竜ウンディーヌの解放までやってのけたマーシャ。

この先この海洋王国が外界とどういった交流をしていくのかは今ここで語ることはできないが。より良い未来が待っていると信じて元の世界へと戻ることにした。


『そろそろお暇させて頂くとしよう』

『名残惜しいがこれも定めか…』

『いつか自由に行き来できるようになったら、必ずまた来てくださいね』

『はい』ロキシー

『必ずまた訪れる事としよう』


城の前に集まった海竜族の面々、王国あげての見送り。


『ではいくとするか』

『グス…』

『何を泣いて居る?』

『だって~』

『いつか自由に行き来できる時代が訪れるじゃろう、それまでの辛抱じゃ』

『はい』

『それでは、皆さらばじゃ!』

『姫様バイバーイ』

『バイバーイ』

『さようならー』


サザールダンジョン100階層、成功報酬の中にあったお宝の一つ、時元帰還の箱。

中には虹色に光る真珠が入っていると言い伝えられている、別名(時渡の真珠)果たしてその使い方は?


「パカ!」

「シュン」


箱を開くと一瞬まばゆい光がマーシャとロキシーを包み込む。

そして帰還のために作られたインスタンスルームへと移動する、どうやらそこでいくつかの設定を行うようだ。


【攻略完了おめでとうございます】

【ここから先はYESオアNOで設定いたします】

「そうか、構わぬ」

【外界へと戻るのは2名だけでよろしいですね?】

「YES」

【お時間の設定はこの結界世界へと転入した時間でよろしいですか?】

「?そうするとグラッダがいる同時間帯になるな…」

「ロキシーよ、あ奴にやり返すなら同じ時間にするが、おぬしはどうしたい?」

「マーシャ様にお任せします」ニコリ

「そうかならば同じ時間帯の方が面白そうじゃ」

「YES」

【かしこまりました同日同時間帯へとお二人は帰還いたします、若干のずれは生じますがプラスマイナス2分以内となっております、あらかじめご了承ください】

「この設定を作成したのは地球人の様じゃな」

「地球人?」

「詳しい話は戻ってからじゃ、それより元の時間帯に戻ると言う事はすぐに戦闘へと突入するかもしれぬ、準備は良いか?」

「大丈夫です!」

「良い返事じゃ」

【お話は終わりましたか?】

「YES」

【それでは転送を始めます、宜しいですか?】

「YES」

【サザールダンジョンパーフェクトクリア、リターンバックタイム…】


ようやく元の時間へと帰ることができる2人、そこにはマーシャを消し去り高笑いを上げるグラッダとその手下が数人。

転移魔法陣のある洞窟にはひときわ大きな高笑いがこだましていた。


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