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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
サザールダンジョン攻略・後編
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サザールダンジョン93階層

サザールダンジョン93階層


落下したと思っていた、たどり着いたその先は93階層。

先ほどの空気はすでになく海中ダンジョン特有の重さが体全体にまとわりつく。

これが本来の姿ではあるが、何度かの変化を経験するとやはり空気があることの有難みというのを感じてしまう。


『ブクブク』

(また海中なのね)

『アナライズ』


ロキシーはまた自分の状態を調べてみる、62階層で放った氷魔法でMPは3分の1減らした。

現在の数値は約半分、すぐに進むにはやや不安がある。

(1時間の休憩ね)

ロキシーは93階層にある魔方陣の間で少し休憩することにした、すると目の前に何かが浮遊している。

(キラキラしてる 何?)

ここは魔法陣の間なのでトラップや魔物はいないはず、だがキラキラしたものがゆっくり床へと落ちていく。

どうやら天井から降ってきたのか、それとも…。

そのキラキラしたものを手に取り鑑定してみた。


『鑑定』


海運のコサージュ:魔物除け、ほとんどの魔物から身を守ることができる。

※海中及び水中の魔物に限られる。

(もしかして62階層の?)

62階層の金色宝箱にはトラップだけではなく一応お宝も入っていたらしい。

それが落下中のロキシーよりも後で降ってきたのだろう。

(お宝はありがたいけど…)

93階層、すでにマーシャが通過した後だが、この階層にいるのは海ムカデ。

いわゆる海中魔物昆虫類、その姿はグソクムシよりもグロテスクだが、問題はそこではなくその数だろう。

(そろそろ行こう)

約1時間が過ぎロキシーはゆっくりと次の扉を開ける。

(そうだついでだからこのお宝を付けてみよう)

海運のコサージュ、もしかしたらダンジョン魔物を寄せ付けることなく進めるかもしれない。

そう思って着ていたバトルドレスに装着すると、青白い何かが体を覆う。

(よし)


「ギー」


93階層の扉がゆっくり開く、その先に見えたのは海底でありその上には虫のような長細い生物がひしめいている。


「ガサガサ…」


そういう音が聞こえてきそうな気がする、実際にはキ・キというような音。

海中ではこすれるような音はそれほどしないようだ、だが彼らが口の牙をこすり合わせる音が聞こえる。

(うわー)

目の前には100匹を超えるは細長い節足動物、しかも海中のためかかなり大きい。

一匹の大きさは3メートル近く、胴回りは20センチを超える。

そして100を超えそうな足にはヒレがついているらしく、一応それらは海中を泳いでいたりする。

そう、それらは海底を這うのではなく泳いでいた。

マーシャはこの階層を数匹屠ってから瞬間移動で切り抜けていた、だがロキシーはどう切り抜けていくのか?


『ビッグトルネード!』


ロキシーは46階層の海洋スケルトンの時と同じ、渦を作りムカデたちを真ん中に集め屠っていくことにしたようだ。

避けて進む手もあったのだが、近くを通ることもできなさそうだと感じたらしい。


「ゴー」


数分すると真ん中にはほとんどムカデはいなくなり、その姿を魔核へと姿を変える。

それを見てロキシーはようやく移動を開始するが、真ん中まで移動したところでそれを見つけてしまう。

(宝箱?)

そう宝箱、どうやら今の攻撃によって何らかの条件をクリアしたのだろう。

ちょうど真ん中の海底に見えるのは白い宝箱だった。


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