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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
サザールダンジョン攻略・後編
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サザールダンジョン61階層攻略開始

サザールダンジョン61階層攻略開始


体の半分、腰のあたりまでが海水に浸かる空間、天井からは少し明りが水面に降り注ぐ。

注視ながら少し進むとなぜか体中を震えが襲う。


「ピチャン」


どこかで水滴が落ちたのだろうか。


「息ができる、けど…」

「ビク!」


天井が開けている為やや明るい、だが今度は海中が見えづらい。

そしていきなり水面にいくつもの波ができる。


「シュシュシュ」

「なに?」


それは海水の中を移動しているらしい生き物、魚だと思っていたがそうではないらしい。


「バシャバシャ!」

「なにこれ!」


それは海蛭、体長30センチ太さは5センチほどもあるヒルの仲間。

しかもこのダンジョンの性質である通常の階層はほぼ複数体で挑戦者を襲う。

そんなヒルがロキシーの体めがけてとびかかる。


「シュン」


危険を感知した水運の魔杖が自動的に出口近くへとロキシーの体を運んでいた。

振り返ると先ほどまで自分がいた場所には何十匹と言う海蛭が先を争って獲物を喰らう様子が目に映る。


「ギャー無理!」


おぞけが体中を走る、まあ女子ならほぼこういう反応をする事だろう。

だが61階層から抜け出した先でHPとMPを調べてみると、ほぼ半分へと減っていることが分かる。


「やられているって事?」


緊急移動する一瞬前、数匹の海蛭にわずかな瞬間で半分近くHPとMPを吸い取られていた。


「もしかして一番厄介な場所かも…」


海蛭が集まる前に魔法で凍らせてしまえばよかったが、それはこの階層で何が出るのか知っている場合だ。

空気があると安心してしまいその場所には敵がいると言う認識が薄れてしまった。

(ばかばかばか、油断した…)

62階層の転移魔法陣の間、そこでHPとMPの回復を待つことにした。


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