表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
サザールダンジョン攻略・後編
297/461

サザールダンジョン30階層のボスに手こずる

サザールダンジョン30階層のボスに手こずる


最初は簡単だと思っていた30階層のボス攻略、足の長さもさることながら、その甲羅のでかさも50メートル以上はあった。

その中に子ガニを内包しているとは思っていなかった、さらに毒の棘持ちと言うおまけまでついているとは。


『マーシャ様…』

『こちらはまかせよ』

『ぐ…』


下手に動かれては返って邪魔になる、飛び出してきた子ガニの数は約100匹。

その大きさは50センチほどだが、素早く動き回られるとどこから攻撃して来るのか分からなくなる。

甲羅の色が変わったのが子ガニを解き放つ合図だと最初から分かっていれば対処できたが。

いかんせんこのダンジョンを攻略した者など未だにいなかったのだから仕方のない話。


『もう少しじゃ』

「バシュン」

「ビシュン」


最後の子ガニを切り伏せて、弱っている親ガニへとマーシャは攻撃の矛先を変える。


『これで最後はお前だけじゃ』


双剣をインベントリーへとしまうと、今度は槍を取り出す。

槍と言うには少し変わっている、刃先が1メートルほどあるランスと言うタイプ。

穿孔ランス:SクラスRタイプ、突き刺されると穴が開く魔法のランス。

直線的に攻撃すると100メートルほどの渦状攻撃になり、攻撃ライン上の生き物は全て穴を穿たれてしまう。

防御及び硬度無効化(魔法防御は半減)、STRに+100


『これならば硬い甲羅でも穴が開くじゃろ』


足もそうだがカニの甲羅も10階層の亀の甲羅と同じぐらい硬さがあった。

10分でようやく7本の足を4人で捥ぐことができたが、足1本破壊するのに3分以上かかった事になる、それも関節部分をしつこく狙っての事。


『これで終わりじゃ』

「ビシュシューシュシュシュ!」


甲羅の真上から突き刺した穿孔ランスは1発で下まで突き抜け海底にも穴をあける。

それを数回繰り返すことでやっと帝王ガニはその大きな甲羅を海底へと沈めた。


「ズズン」


約25分、ここまでやってきて一番時間をかけた戦闘となった、まさか2段攻撃があるとはだれも予想できなかっただろう。

それに初めてボス部屋にボス以外の敵が含まれていたことになる。

今後の戦い方もそういうイレギュラーな攻撃を想定しておかないと、いつか痛い目を見る可能性もありそうだ。


『大丈夫か?』

『はい』


重力魔法で3人を安全な場所へと運んでいく。

アクアの浄化魔法で毒は既に残ってはいないのだが、海中を泳ぐにはもう少し回復してからと言う事になる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ