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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第5章 サザールダンジョン攻略・前編
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サザールダンジョン27階層~29階層

27階層~29階層


約30分で終わった昼食、用意から食べ始めるまでの時間の方が長かった気がするが、海竜族の食べる速さが思ったより早かったためすぐに午後の攻略へと入ることになる。

時刻は指輪時計で午後3時を指している、当初の予定していた階層をすでに通り越し、本日中に40階層を超える勢い。


『片付けも終わったようじゃな』

『はい』

『では次へ行くぞ、ウォーターランド』

『隔壁解除』


マーシャが先頭に立ち3人は後に続く、一度海水を満たし結界魔法を解除する。

その後次の扉を開けると今度は細長い魚がこちらへ向けて突っ込んできた。


『あれはランスフィッシュだ』

『まずいです』

『全部こちらへ突っ込んできそうじゃな』

「バシュン」

『エクストラガード、タイプドーム』


最初の1匹目はガードスキルでガードしたが、どうやら相手は300匹以上。

全てのランスフィッシュがこちらへ向かって泳ぎ出す、そのスピードは時速70k以上。

しかも口先はのこぎりのようにギザギザでガードスキルが有っても、普通ならばすぐに削られてしまうだろう。


『スキルが無ければかなり痛そうじゃ』

『あいつらはスピードも速くて中々手ごわいぞ、どうする?』

『まあみておれ』


マーシャはそう言うと又魔法を唱える。


『シャドゥバインド、タイプトラップ』


ただ捕まえるならば普通でも良いが、シャドゥバインドにも射程が有ったりする。

マーシャの場合、使える範囲は当然のことながら目視で見える場所までであり、その名の通り影が無ければ使用するのにかなり魔力を要する。

この場所は海の中であり魔法の光はやや暗く、落とす影は薄いと言える。

そのため罠の張れる距離は20メートル前後と言った所、近寄ってきて初めて罠が作動するように魔法を操作した。


『そんなので捕まるのか?』

『まあ見ておれ』

「プシュン」


目の前でランスフィッシュが魔法の影につかまり身もだえる、そこを剣で切断する。

いくら長細く捕まえるのが難しいとしても罠にはまりさえすれば後はたやすく駆除できる。


「プシュン」

『いつも苦労して手に入れる魚が、たやすく手に入るとは…』

『闇系魔法は少し特殊じゃ、使用するMPだけではなく環境もあるからな』


そうやって27階層を攻略しさらに先へと突き進む。


『あれは…』


28階層の魔物は魔物とは言いにくい、それは2枚貝の群れ。

2枚貝が蝶のように海中を舞っている、だがその大きさは通常の5倍以上。


『あれもうまい奴だ』


要するに通常の海にもいる貝の一種オオルミ貝、もちろん実は甘く美味しい貝ではあるが。

目の前の貝は全てダンジョン魔物であるためその身を取って食べる事は出来ない。


『あれなら俺でもやれるぞ』

『ここは我らにお任せください』

『そうか、では頼む』

『私も』ロキシー

『うぬ頼んだぞ』


28階層の敵はオオルミ貝、大きさは50センチほどあるがどうやら蝶番の部分を攻撃すると動きを止め海底に沈むらしい。

そしてひらひらと落ちてから網に放り込むと言う、それを知らずに普通に外側を叩くと剣を挟み込まれて攻撃できなくなってしまうと言う。


『なるほど』


そして29階層へとやって来た。


『ここは…』


普通の階層だと思っていたのだが扉を開けたとたん吸い込まれるような潮の流れが。


『かなりの勢いじゃな』

「ゴー」


目の前は真っ暗で何も見えない、時折キラリと魚の腹が見えたりするがどうやらその魚はかなりの大きさだ。


『ありゃアンコクマグロだ』


暗闇を好み常に動き回っているアンコクマグロ、体長は3メートルを超すかなりの大きさだが。

それが作り出す渦潮は、周りにいたマーシャ達をその中心へと引き込むように威力を増している。


「ゴー」

『あれも俺達なら何とかなる』

『分かった、お手並みを拝見しよう』


そう言うと姉弟が揃って渦の中へと入って行く、マーシャとロキシーは入口の所でしばし待機。


『暗すぎてあまり見えません』

『暗視魔法を使えばよく見えるようになるぞ』

『やってみます、わが目を助けよクリアビジョン』


渦の中アンコクマグロと一緒に泳いでいる2人、手には何も持たないが鋭い爪が周りのマグロの頭部に突き刺さる。

流れに乗っているので彼らから攻撃されても逃げ出すことも無く、1匹また1匹と渦から脱落していく。

3メートルはある大きな魚が海竜族の攻撃でその巨体の動きを止めて行く、しかもピンポイントで仕留めて行くのを見るとアンコクマグロの動きを相当熟知しているようだ。

約10分もすると渦の引力が弱まってくる。


『もう大丈夫です』


約100匹はいたであろうアンコクマグロの渦は残り数匹まで数が減り、仲間がやられても彼らはこちらを襲うことなど無く絶えず泳ぎ回っている。


新年あけましておめでとうございます


これを書いているのは2023年12月29日、あと二日先になりますが挨拶は先に書いておくことにしました。

来年からはもう一つの小説『スキルROBO』の続編を掲載始めます、まあここでは語らずにおいておきましょう。

正月ですか?お休みですよ本業は、でも大人になると休みなど無いに等しいですよね。

親族に挨拶したり家族の買い物に付き合わされたり、まあ日ごろの行いは悪くないので突拍子もないおねだりはされませんでしたよ。

クリスマスは苦しみませんでした、セーフでしたばんざーい!


皆様も良い歳をお迎えください、それではアディオース!


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