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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
大会トーナメント 中編
256/461

何故か怒られる

何故か怒られる


魔法学園の奥、聖女を祭ってある聖堂。

先ほどの光が窓から漏れたのだろうか、時間は止まっていたはずなのにその異変に気付いた者がいた。


「誰だ!」


勿論偽装工作は済んでいるのだが、マーシャは剣が刺さっている壇上にいて、ちょうど偽物の剣を置き終わった所。


「先生」

「あなたはロキシー第二皇女殿下?」

「はい申し訳ございません、本日友人であるアルフレア王国第三王女マーシャ殿下に聖堂を案内していた所です」

「そうですか、ですがこんな夜更けに敵国の王女をここに案内するとはどういう事でしょう?」

「それは…」

「おぬしはここの教師か?」

「いかにも、わが名はラプトル ラプトルウィザード魔導爵です」

「初めましてマーシャオースティンアルフレアじゃ、すまなかったな少し試してみただけじゃ、妾でも引き抜く事がかなわぬとはな…」

「魔族でも無い者に引き抜くことなど出来る分けがございませんでしょう!」

「物は試しと思ってな」


マーシャのことなど気にせず眼光鋭いメギツネ教師はロキシーへと苦言を呈する、まあ敵国の王女と言ったので、あまり気安く話すのをためらったのか、もしくは立場を考えろとでも言いたかったのかもしれない。


「ロキシー様、いくら今は戦争状態ではないと言っても、昨年は戦争を始めるかもしれなかった国の王族です、こういうことは慎んでいただかないと困ります、全く魔王様も甘すぎます!」

「も 申し訳ございません」


まあよくある話だ、ここの管理を任せられている魔法術の教師であるラプトル魔導爵。

一応女性魔族だが角が無いので精霊族かそれともエルフ族か、どちらにしても魔法は結構使えると思う。


「後で私の書斎に来なさい、反省文を書いていただきます、宜しいですね」

「はい先生」


どうやらマーシャとロキシーを直ぐにでも追い出したいと言う感じだ、マーシャとロキシーを聖堂から早く出そうと鬼のような顔で仁王立ちをしている。

その姿を見てマーシャは少し顔が綻ぶ、生前通っていた高校にも同じようないでたちの教師を見た事が有ったからだ。

あだ名はカマキリ女史、細身の体ながら胸は結構豊かで、少し盛っているのでは?と噂になった事もある。

身長も175以上あったと記憶している、そして最大の共通点はアラフィフで未婚と言う所。

鑑定眼でもそう出ているのだからそっくりと言って間違いない。


ラプトル・ウィザード

50歳

種族 魔族  ダークエルフと精霊族のハーフ

犯罪係数 ブルー 12(100)

女 未婚

魔導爵(結婚すると爵位は無くなる※魔王国は男女関係なく爵位を継ぐことが可能)

魔法学園教師 生物魔法及び薬学


魔法熟練度    268/300級

剣術        10/50級

槍術        33/50級

体術        23/50級


HP  890/900    ヒットポイント(体力)

MP  960/1000    ミッションポイント(マジックポイント)

SPD  77/80     スピード(足の速さ)

AGI  67/70     素早さ(敏捷度、魔法詠唱+補正)

AT   40/50     アタック(攻撃力)

MAT  45/50     マジックアタック(魔法攻撃力)

DF   66/70     ディフェンス(防御力)

MDF  76/80     マジックディフェンス(魔法防御力)

FA   98/100    フィンガーアクション(器用さ)

IT  186/200    インテリジェンス(脳力、頭の良さ)


魔法※火5水7土7風6聖3光2闇6無5

加護※精霊(闇・水・風)

スキル※(薬合成、魔法、防御)

現在の悩み 婚期の遅れ そろそろ学院を辞めたい いい加減ガキのお守は飽きた

※細かく鑑定する場合は上級スキルが必要。


魔王国の爵位及び地位 魔王・魔公爵・魔侯爵・魔伯爵・魔子爵・魔男爵・魔導爵・魔騎爵・魔公民・奴隷

王国の爵位及び地位 王・公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵・騎士爵・準男爵・準騎士爵・平民・土民

それぞれ独特な地位の呼び名もあるので大まかに分けて以上が公に記されている階級らしい。

魔王国の場合はここに種族間の地位が細かくあったりする、獣人でも角がある獣人と無い獣人では角がある方が上位とされていて。

角ありは竜人族が一番上の地位と言う事になっている。


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