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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
大会トーナメント 中編
254/461

王の剣

王の剣


天使の話は直接これから起こる事件に関する物だった、そこには邪神が関わって来ると言う。

しかもその手先になるのが先に逃したグラッダだと言う話。


【それで?】

【邪神がそいつに手を貸すと言う情報が入りまして…】

【それで?】

【全部言わなくても分かってらっしゃるでしょー】

【やっつけてくれって事か?】

【やっつけるだけでは済まないかと…】

【いちいち小出しにしないで全部吐きな!】

【うえー 怒こらないでくださいよー ですから邪神が悪霊や悪魔を召喚すると思います】

【悪魔?悪霊?】

【この世界の物ではなく異世界の害獣です】

【そういうカラクリかなるほどな…】


どうやら敵となる邪神も本腰を入れてマーシャの邪魔をしようと動き出したらしい。

これではゆっくり大会を見学することもできやしない。


【そんで 対抗策とかは?】

【目の前の剣をお使いください】

【は? これ抜くと魔王決定だと聞いたぞ!】

【そうなんですか?】

【ん?】

【別に神界ではそのような設定はしておりませんが】

【という事はこの世界の人族が作り出した設定か…面倒な】

【その剣を使わないと異世界の魔獣や害獣は倒せないようです】

【めんどくせー】

【晴乃香様全ては運命です】

【お前が目の前に現れたことも運命かよ!】

【えへへ】

【は~】


さて、ここで剣を引き抜けばどうなるのか?魔王様としてこの国を治める為に翻弄しなければいけないのか?

それとも魔王として君臨しても仕事は丸投げにして自由にできるのか。

どちらにしてもこのまま₋抜くと面倒なことになるのは間違いがない、ならばどうすれば良いのか。

(ん、まてよ 偽装工作ならいけそうだな)

もう一つの手がある、偽物の剣を台座に刺して本物と交換することができれば、聖剣入手=魔王決定から逃れられるかもしれない。

既に外観は分かっているので同じ大きさの剣を台座に刺しておくことぐらいはマーシャにもできる。

但し邪神が召喚するであろう害獣を倒す前に、この台座から剣を抜くと言う行為を誰かが行った場合は問題だ。

そして考えた結果、マーシャは偽物の剣を作り重力魔法で細工を施すことにした。

(多分10トンぐらいの重さを付与して置けば誰も引き抜くことなど出来ないだろう)


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