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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第4章 武術&魔術大会
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ペア10組

ペア10組


昼食をはさんで行われた王都予選は既に午後2時を廻り残る試合はペアのみ。

王様と第二王妃のペアそして第一王子であるカイルと第二王子のトラムの3ペアは協議の結果特別枠に設定された。

それならば第一王女であるアマンダや第二王女のアリシアも特別枠ではと思っていたのだが。

やはり男尊女卑のこの国ではそこまで甘くは無いようだ。

従ってアマンダとフォルダン、そしてアリシアとカール、さらに第三王子のリカルドとロキシーのペアは特別枠ではなく、最初から選別トーナメントへと出場する形になった。

確かに第一王子と第二王子は既に婚姻しているも同然、第一王女はフォルダンの実家が魔王国と関係していたことも有り婚約が白紙に戻ってしまったため、爵位持ちの一般参加者相当とみなされる。

そして第三王子のリカルドの相手は魔王国の第二皇女ロキシーと言う事もあり、まだまだ魔族への風当たりは強いこの国では差別しなくては後で他の爵位持ちから苦言が出る事は必至。

チームマーシャに所属している魔族の場合マーシャの手下=従者と言う肩書の為、今の所一般の魔族とは別格だと言う形に収めてもらってはいるのだが、いちいち説明しなければいけないのは今後の課題だろう。


「それではペアの部トーナメントを行います」


既に午後3時を過ぎており75組の内3組は除外される為72組のトーナメントとなる。

最初の36試合が終わると次は18試合、そして9試合と言いたいところだが、今回は3組が先に決まっている為予選トーナメントは7組の勝ち抜けとなる。


「おい王族だけずるくないか?」

「そうよ」

「それは最後まで勝ち抜いてからおっしゃってください」司会


確かに王都予選だけ10組ではなく7組に減らされた感じは、一般の出場者から見ればずるいと思われても仕方がない。

だがそれも最後まで残っているのならばの話、多分予想だがペアの部で残るであろう一般参加のペアは1組か2組が良いところだろう。

それはいずれ分ることだが、第一王女も魔族の3人も当然マーシャの持つSクラス以上の武器や防具で身を固めているのだから。

勝てる見込みは無いと言って良い、だがそれを最初からバラしては勝負が面白く無くなってしまうだろう。


「今回の大会は第三王女マーシャ様のお宝が賞品となる部分が大きいのです、それに王族に勝てると言うのなら最後まで勝ち抜け7組の内に入ることが先でしょう」

「うぬ まずはトーナメントを勝ち抜けてみよ!」マーシャ

「仕方ない…」


市井の冒険者だろうか、しぶしぶ司会の言う言葉を飲んだが実際の所どう考えても王族や魔族に勝てる冒険者はいないと言わざるを得ない。

但し、数名はさすがに貴族のペアだと見受けることができる。

彼らやチームマーシャのペアに当たらなければ勝ち抜けることも可能だが、組み合わせはランダムではなく各将軍やマーシャの意向もあるので。

基本的には美味しい試合は本戦まで取っておくような形になる。


「それでは番号を呼ばれた方は各試合会場へと向かってください」


まずは最初の試合だが、番狂わせはあるのだろうか?


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