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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第4章 武術&魔術大会
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地方予選

地方予選


ここは魔族の国との領境、カバネルの故郷であるジンジャー子爵領。

その一番大きな町であるボロウロア町、この町でも武術魔術大会のお触れが出回っていた。


「どうする?」

「コバルト様も出場しますか?」

「いや多分息子が出場するから私は辞退する、それにここを放っておいてもし又魔族が攻めて来ようとしたら対応できないだろう」

「確かにそうでした」

「まあダンジョンで、これだけ鍛えることができた。そう簡単にやられはしないだろうが、過信してはいけないのだ、我々は民の為に戦うのだからな、一応魔族の動向は探っておくのだ、良いな」

「かしこまりました」


先日までクラールダンジョンでパワーレベリングを敢行していたジンジャー子爵。

そこで得たお宝は結構おいしいものだったが、そのほとんどは町の復興に使う事にしている。

そして、大会の件は遠くトワイ村まで噂は流れていた。


「姉貴本当に行くのですか?」ダッダン

「ええ 後の事は任せます」ラランカ

「俺ももう少しすれば…」


弟分であるダッダンには一応仕事がある、ダンジョンの警備と1階層の受付。

当然だがダンジョン管理を任されているのは彼一人だけではない、だが交代要員は少ないため一人でも欠けると運営に支障をきたす。

彼はまだ仕事を抜けられる状況に無かった、そのためこの村からはラランカが代表として出場すると言う事になった。

この地区の予選は村ごとに1名ずつ出場申請するのだが、トワイ村からはペアと魔術の部門への出場は見送った。

それは仕方のないことだ、獣人の中に魔法を使える魔術師がいないのだから。

彼らもアシスト系の魔法ならば少しは使えるが、火魔法や聖魔法を獣人達が覚えるのは体の構造上難しい。

勿論長い年月のうちに鍛え上げればどの魔法も使えるようになるとは思うが、それは相当訓練をしなければ難しいと言っておこう。

という分けで彼女は村長が発行した出場証明書を手にジンジャー領の事前審査を受けに旅立った。

まずはボロウロア町に置いて事前審査をし、AT100もしくはMAT100以上あるかを測るが、いかんせんこの町から王都までは馬車で四日以上かかる道程。

基本的には予選を勝ち抜いた後、2日しか移動の時間はないと言う事は、ホブルート侯爵領アルバ町に置いて北部領の予選を行うという形になる。

選手たちは大会開催中の滞在費も必要になるので、相当余裕が無ければ田舎町からの出場は難しいのだ。


「ジンジャー子爵様ただいま到着しました」ラランカ

「おお、ご苦労」

「どうだ?ダンジョンの方は?」

「子爵様の方がよくご存じなのでは?」

「それもそうか?だがその方らの村が潤っているならばそれでいい、せっかく我が領民の仲間入りしたのだ、これからも頼んだぞ」

「かしこまりました、それでこちらの領からは他に出場する選手は?」

「残念ながら出場できるのは後1名ぐらいだ」

「10名まで出場できるのですよね」

「10名か…まだその人数を送り出す予算は無いのが現状だ」

「分かりました武術の部はお任せください」

「そうだお前と一緒に出場する魔術師を紹介しよう」


北の砦があるジンジャー子爵領は魔王国に面している、昨年の事件以来砦は修復され現在は半年ずつ王国の軍隊が交代で勤務することになった。

現在は空撃隊が守備しており、常時100人以上が駐留している。

ちなみに現在、王城守備隊のロドリゲスバイロンはシャルルの実家へ共に里帰りしており、子育てに奮闘している頃だろう。

ロドリゲスは数日すれば王城守備隊へと戻らねばならず、妻となったシャルルと王城へ戻るかもしくは田舎で暮らすのかを選択しなければならない。


「それでは先に審査をしてしまおう」

「了解いたしました」


子爵家の建屋から庭へと出るとそこには紺色のフードを目深にかぶった女性と思しき人物がいた。


「紹介しよう、マールン・キュラーソだ」

「マールン・キュラーソと申します、先月から子爵様の守備隊で魔法師を務めさせていただいております」

「ラランカ・バイエルンです、よろしく」

「では事前審査をしよう」


田舎の事前審査は簡単だ、いちいち土人形を壊すことなどしない、鑑定魔法を使用するだけ。

王城でもそうすれば簡単だと思うだろうが、そうなると王族の諸事情なども知られてしまう事になる。

それに審査もパフォーマンスを兼ねていたりする、人の強さを目視で確認できる。

鑑定魔法だといらない部分も知ることができるが、他人には見えないためプライドの高い人物から文句が出る可能性がある。

特に男尊女卑のあるこの時代では露骨に男が文句を言い放つシーンが思い浮かぶことだろう。

ちなみに中級の鑑定魔法で分かるのは半分ぐらいという話


「うぬ、2名共に問題は無いな」


ラランカ・パイエルン  

21歳

種族 白虎獣人 体術師 ※詳しくは上級魔法が必要

性別 女 

習得済 体術(5)魔法(2)※3つ以上は上級魔法が必要

HP    2000/2000

MP     988/1000

SPD    667/700

AGI    888/900

AT    1876/2000

MAT    188/200 

DF    1878/2000 

MDF    455/500 

FA     287/300 

IT     288/300 

魔法 5風 ※詳しくは上級魔法が必要


マールン・キュラーソ  

24歳

種族 羊獣人 魔術師 ※詳しくは上級魔法が必要

性別 女 

習得済 体術(2)魔法(6)※3つ以上は上級魔法が必要

魔法熟練度     890/1000

剣術         89/100

小剣術        45/50

槍術        229/300

体術        176/300


HP     980/1000 

MP    1980/2000 

SPD    332/400 

AGI    456/500

AT     339/400 

MAT    988/1000

DF     745/1000 

MDF    887/900 

FA     376/400 

IT     328/400 

魔法 火8 ※詳しくは上級魔法が必要


マールンは元々ジンジャー領にある獣人村の出身である、ルルド村とワカシーロ村よりさらに右奥マルソー領の領堺に位置する。


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