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お茶会開催

お茶会開催


馬車はいつのまにか王城の迎賓館へとたどり着く、だが昨日とは違い今日の到着順は決められてはいない。

到着して来る馬車はアベックになった者達の相乗りも有り、中にはすでに熱く愛し合っているカップルも見受けた。


「さあ行きましょう」アマンダ

「はい姉上」


続々と馬車が到着していく、既に魔族の4人は一つのテーブルを囲んで談笑しており、テーブルの真ん中にはケーキを乗せたタワーが3つほどセットしてある。

一つのタワーに20個ほどのケーキを乗せて次々に運ばれてくる。

会場には20ほどのテーブルが置かれケーキの甘い香りと紅茶の香りが混ざり合い恋人たちの後押しをするべく会場を盛り立てていたりする。


「マーシャも来たか」リカルド

「お相手は見つかりましたか兄上?」

「その様な者はいないぞ!」

「胸を張って申されても…」

「あ いたいた」チャッピー

「相手はできましたか?」

「できたけど…今回は試合に出る為の暫定カップル登録ばかりなんだよね~」

「それで明日の試合どこに出るのじゃ?」

「迷っているんですよね~」

「チームマーシャだけでも同じ部門に3組以上出場しそうですね」

「そうなると妾は出ない方がよさそうじゃな…」

「マーシャ様」

「ロキか、なんじゃ?」

「私、リカルド様とペアを組めないでしょうか?」

「私と?」

「はい、友好関係を築くのでしたら、そういうペアを私たちが率先した方がよろしいかと思いまして」

「良いのか?妾としては大賛成じゃが」

「それでは私はチャッピー殿とペアの部へ出場させていただきましょうか、どうですか?」マリオス

「ま マジですか?」フラン

「これは又異色のペアじゃな、だが面白そうじゃ」


マリオスとチャッピー、リカルドとロキシーがこの後ペアの部へ出場申請することに。

魔法の部はリリアナがすでに出場することになっている。


「おはようございます皆さま」シロナ

「おはようございます」

「良いところへ来たおぬしペアで出場してみないか?」

「は?どなたとですか?」

「こちらのクロイス皇子じゃ」

「? もしかして、これは意図的に?」

「魔族の出場、剣術や魔法の部門では立場的に不利じゃろう、チームマーシャの優秀な魔術師と組んで出場すれば友好の証にもなる」

「え?何時から私、マーシャ様の仲間に?」

「おぬしはそうなりたいのでは無かったのか?」

「え~ 確かにそうなりたいとは思いますが…」

「ならば話が早い、我がチームの仲間として今回の武術大でおぬしの力量を見せて欲しい」

「そ それでしたら喜んで出場いたしますが、私 神聖魔法以外はさほど強力ではございません、よろしいのですか?」

「謙遜するな、知っておるぞ、神聖魔法はかなり使えるとな」


シロナ・シーランドは転生者でありアマンダのようなスキルもいくつか持っていたりする。

マーシャの鑑定スキルで見れば転生者と言う事以外の情報はすぐにわかった、そのスペックはフランと同等かそれ以上、特に神聖魔法とMPマジックポイントはかなり高い。


シロナ・シーランド  

10歳

種族 人

女性 身長165センチ ※女神の寵愛

シーランド伯爵家次弟の長女


魔法熟練度 998/1000級

剣術    98/100級

小剣術   78/100級

槍術    87/100級

棒術    268/300級

体術    1766/2000級


HP   2000/2000(+200)ヒットポイント(体力)

MP   4000/4000(+200)ミッションポイント(マジックポイント)

SPD   221/300 (+4)スピード(足の速さ)

AGI   322/400(+3)素早さアジリティ(敏捷度、魔法詠唱+補正)

AT    287/300(+2)アタック(攻撃力)

MAT   998/1000(+7)マジックアタック(魔法攻撃力)

DF    765/800(+3)ディフェンス(防御力)

MDF   877/900(+6) マジックディフェンス(魔法防御力)

FA    256/300(+4) フィンガーアクション(器用さ)

IT    266/300(+4)インテリジェンス(脳力、頭の良さ)


魔法※火6水8土4風4聖9光7闇5無5

※体術スキルが上級に上がりました(各スキルにプラス補正20%)

※女神の寵愛スキルにより全てのクラスやスキル補正が×2

※マーシャのコサージュ装着中、加護が発生中、各能力にプラス補正

※コサージュは叔母のシャルルからプレゼントされた物。


女神の寵愛が無ければすべての能力が半分になるが、そのほかにも彼女にはいくつかのスキルが有るとしか思えない。

まあマーシャとは比べようもないが、彼女は神聖魔法の使い手としてかなり優れていると言える。


「本当によろしいのですか?」

「本当じゃ、それではクロイス殿マリオス殿そしてロキシー殿、頼んだぞ」

「強敵現る ね…」

「お姉さまには少し手を焼くようでなければ面白くございませんでしょう?」

「そうね、これでマーシャにはドレスをしっかり作って頂かないといけませんわね」

「それはお任せください」

「なんかスゲーな」カバネル

「俺達は剣術の部だぜ」ロッド

「そうそう」テンマル


カチュアをペアで出すには能力的にも少し不安が残る、それに彼女にはまずマーシャのメイドとしての仕事を先に覚えてもらう事になる。

これからはカチュアもマーシャと一緒に学院へ通う事になるのだから。


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