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一方マーシャの部屋

一方マーシャの部屋


アマンダが自室へと戻り、王様に頼まれたバトルドレスの製作は佳境を迎えていた。

無理難題を言われたおかげですでに1週間を費やした、目の前には後少しで完成する王が身に着ける戦闘服。


「もう少しで完成ですね」

「これが終わったら食事に行くとしよう」

「かしこまりました」フロウラ


オートクチュールは現在同時に3着を進行中、王様そして第2王妃様さらにアマンダ第1王女。

自分たちの分は今のところ作る予定はない。

それは今まで作り溜めたバトルドレスが10着以上あるからだ。

自分たちが着る分はそれらを少しサイズ変更すればすぐに使用可能となるため、現在は受注したドレス製作がメインとなっている。


「アマンダ様エロかったですね~」フラン

「そうか?」

「あのSラインは反則ですね」

「そうか妾と変わらぬと思うが?」ダーラ

「ダーラ様と比べてもね~」カユーラ

「人族と魔族では骨格に差がありますから」リリアナ


基本魔族の方が一回り大きい、身長で10センチ以上差があるのだ、それに魔法力も一桁違う。

アマンダの場合転生時にスキルをもらったため、魔族と同等の力があるがそうでなければ現在の魔力はあり得ない。


「これで完成じゃ!」

「王様のバトルドレス、ようやく完成しましたね」

「どうだ?」

「素敵です」

「これなら父上も納得するだろう」

「次は第2王妃様のドレスですね」

「腕が鳴ります」

「男性用と違い女性用はデザインの幅が広いですからね」

「フリルは少な目にして大人の雰囲気と王妃の威厳を出るようにしないとならぬからな」


経った1時間と少しだったが王様の戦闘服とアマンダの採寸が終了し、マーシャの頭の中では次に作る第2王妃のバトルドレスを作成すべくデザインスケッチがどんどん書き込まれて行く。

襟の大きく広がったドレス、スパンコールは有効かつ印象的に配置し。

裾丈は長めに、真ん中にはスリットを入れ、腰のラインを優雅に表現する。

袖は少しゆったり目に作成し、半透明の細かい刺繍を入れ肩と腰にはガードパットを取り付ける。

色はホワイトとゴールドを基準に、隠れた場所にはパープルの生地をあしらう。


「よし今日はここまで それでは夕食にしよう」

「はい」


時刻は既に7時半を回る、寮の食堂にはこの時間帯アマンダが来ている可能性があるが。

そこに第二王女のアリシアまで来ているとは思わなかった。


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