44階層
44階層
水晶のイヤリング・低温耐性30度UP、氷雪系攻撃魔法+10%アップ、全魔法耐性+5。
復活のスクロール・文字通り死んでも1時間以内ならばその場所で生き返ることができるがダンジョン内のみ使用可能。
状態正常化スクロール・麻痺やドロップなどのデバフ状態を解消する。
白の魔石・2センチ、中級魔法まで設定可能※要加工
白色鉱・生成するとプラチナになる、金より価格は低い設定の為10センチ大の鉱石で2センチのプラチナ塊になる、金の約半分の価格。
「イヤリングはリンダ嬢じゃな、魔石はトラム王子とカバネルじゃ」
「いやった!」カバネル
いつの間にか扉の前は雪がなくなりあれほどしつこく出て来た雪男も背後から襲ってこなくなっていた。
「では次へ行くぞ!」
44階層へ行く前に装備の点検と、先ほどの戦闘での疲れを癒すべく小休止することになった。
「手を見せて」リリアナ
「皆も手や足に凍傷を負っている者は申し出よ、この場で治療する」
いくら死ねば1層へ戻り体は元通りになるから大丈夫と言っても、痛みや感覚は現実と同じように精神を痛めつける。
この先へ進むのならば早めに治療し完治しておかなければ、ダンジョンは進めば進むほど過酷になって行くのだから。
「うむ、中々順調じゃな」
「はいもう少し時間がかかると思っておりました」リリアナ
「この人数じゃからな、慌てないでしっかり対処できれば間違いは無いじゃろう」
「行きますか?」
「うぬ皆 準備は良いか?」
「行けます」
「大丈夫です」
「進むぞ!」
44階層は岩だらけの階層、出て来るのはロックワームとマウンテンバード。
ロックワームは普段岩に化けているので近寄らなければそこに何がいるのかすら分からない。
そして足元に気を取られていると空からは急降下で襲い掛かる大きな鳥が結構厄介だ。
「足元ばかりに気を取られるな、空からも敵は攻撃してくるぞ」
「了解!」
「プロテクション、アタックアップ、リジェネレーション」
「ウィンドアロー」ドルチェ
パシュ!
「ギャウ!」
「お見事です!」フラン
案の定少し遠かったが上空から急降下に移った所をドルチェの風魔法がマウンテンバードの胴体に命中した。
マウンテンバードのドロップ品は魔核とポーション、たまに魔法の矢を落とす。
魔法の矢は自動帰還魔法が施されているオートリターン機能が付与された矢だ、使い勝手に難度はあるがうまく使えば矢を足さなくても永遠に繰り返し攻撃できるようになる。
出来れば同じ矢を10本以上手に入れるのが一番良い、戻ってくるのに数秒から数分の時間を要するためだ。
そして足元の岩だらけだが所々にロックワームが潜んでいる、近寄ると少し動くので間髪入れずに魔法か槌をぶち込むのがコツだ。
「でかミミズ硬て~」
「この剣使うとすぐ切れるぞ」トラム
40階層のボスであるベヒーモスから出たラストアタックのレアドロップ品である大地の剣各種アシストが付いてはいるが魔剣と言う分類では無く。
剣自体はどちらかと言うとAクラスのアシストソードの分類になる。
同タイプの魔物や火の魔物や風の魔物には効果が大きくなり唯一水の魔物に対しては性能が落ちる。
ちなみにカバネルやロッドの手にしている剣はBクラスのアシストソードで切れ味や耐久性に付与魔法がかかっているが、属性付与はされていない。
「それにしてもリンダ嬢はすごいな」ロッド
リンダの手にはめられているのはマーシャ謹製のグローブ。
特殊な魔獣の皮と虹色鋼、そして赤魔石を散りばめた特殊なものだ。
手の甲を守ると同時に威力を数倍にも上げてくれる付与魔法のかかった魔法のグローブ。
目の前で動き出したロックワームをいとも簡単に砕いている。
「ソリャ!セイッ!」
「バギャン!ズギャン!ドズン!」
そして空から急降下して来るマウンテンバードは魔法職によって難無く屠って行く。
「この階層も楽勝じゃな」
「そのようですね」リリアナ
だが45階層に入るとその様相も一変する。
攻略地図に書かれているのは要注意の印と、大量のユニコーン出現の印。
説明には30頭以上と書かれており、そして必ずユニコーンロードが出現すると言う。
さらに地面からソウルイーターが時折出現すると言うおまけつき。
どちらか片方だけならばさほど難しくなさそうだが、集団で突進してくるユニコーンをうまく避ける事が出来なければ負傷者を抱えてしまい。
そんな状況でソウルイーターに出会えば簡単にパーティーは瓦解してしまうだろう。
ユニコーン=角の生えた馬であり、全身は白馬と言うのが定説だが必ずしも白馬とは限らない。
その血を飲むと永遠の命をえられると言われているが、その血が呪いの毒だと言う話も童話の中では語られている。
ユニコーンロード=角が生えている部分は通常のユニコーンと同じだが、その体は数倍大きくそして真っ黒な外観をしている。
ちなみにユニコーンロードを倒せば通常のユニコーンは攻撃しなくなるとも言われている。




