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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第1章 王立アカデミー編
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実験成功

実験成功


「すごい!」

「言った通りじゃろう」

「今度は自分の頬にかけてみてはどうじゃ」


侍従長の頬はそれほどたれてはいないがやはり顎のラインは少したるんで見える、鼻や唇はそれほど変わっていないので目と頬にヒールをかければほぼ完全に見た目の若返りはできるだろう。


「ヒール」


本当に微妙な差なのだが目と頬に魔法をかけただけで、10歳は若く見える。


「あとは胸じゃな」


マーシャは侍従長を座わらせると目の前に手をかざし豊満に見える侍従長の胸に魔法をかけた。


「ヒール」


途端に目の前のふくらみが徐々に上へずれていく、さらにどんどん盛り上がっていくと。

そこには弾力を取り戻した乳房がメイド服をこれでもかと持ち上げていた。


「うむ弾力はさきほどとだんちがいじゃな」


そういいながらぽよんぽよんとふくらみをつっ突く。


「うお~~~まじですか~~~え~~~!」

「喜びすぎじゃ、まだ実験は終わっておらんぞ」


そう、今かけた魔法がどのくらい持つかはわかっていない、オーバーヒール状態、できればさらにかけてみてどうなるか検証したいところだが。

それにはまだ少しほかの実験もしてみないといけない。

若返るその先は、失敗すると永続的な時代逆行になる可能性もある、下手にやりすぎると大きかった胸が小さくなることもありうる、パンッという音とともに爆発することも…それはないか。

実験は焦らず急がず一つずつが大切なのだ。


「まだどのくらいで元に戻るかわからん」

「そ それもそうですね、浮かれすぎておりました」


そういいながらも復活した弾力を確かめるかのように、自分の胸をもみまくっている。


「これで騎士団長もいちころじゃな」

「マーシャ様なんと?」

「当然じゃろう、約束したからなお前たち2人には早く子作りして妾の手下を増やしてもらうのじゃ」

「て 手下 確かにわたくしもそうですが・・」

「そんなに嫌うでない、わらわの手下になれば将来は安泰じゃ、悪いようにはせんぞ」


さいは投げられた、すでにマーシャについていかなければ騎士団長婦人の地位やさらに子を成し、宮廷使用人としての生活の保障も将来的に手に入れることは難しい。


「分かりましたマーシャ様に一生ついていきます」


この計画はうまくいきヒールの重ね掛けで1年後侍従長は子を孕み騎士団長との結婚が決まった。

マーシャは妊娠しやすいよう、ことに及ぶ前に必ず侍従長のおなかにもヒールをかけておいた。

当然ながら子宮や卵巣もその方が子を孕みやすいからだ、それは見事に的中。

そして半年後には子が生まれることになった、後にこの子がマーシャの弟子になるのだがそれはまた後の話。


マーシャは侍従長を騎士団長にくっつけるとしばしの間お暇を出した。


「おぬしには世話になったな」

「もったいないお言葉でございます」

「後釜も決まったから安心して元気な子を産むがよい」

「ありがとうございます、次に会う時はわが子に姫様から祝福を賜りたいと思います」

「そうか、大した加護は上げられないかもしれないが、良いだろう期待しておけ」

「それではこれで」


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