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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第2章 ダンジョン攻略・前編
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女子曰く

女子曰く


チャッピーコールマンは公爵家4女、彼女はかなり自由な身である、姉3人はすでに他家へと嫁ぎ兄も3人いて長兄は公爵家を継ぐ事が決まっている、残りの兄2人は長兄を手伝っており、町の管理官や牧場の運営を手伝っているので父親からもその進路について何も言われていない。むしろ魔真隊(王家の魔法軍隊)へでもチームマーシャでも良いので王族とかかわりを持って名を売れとはっぱをかけられていたりする。

但し彼女も一応許嫁はいたりするのだがその相手は男爵家の3男であり、付き合うのは許されているが婚姻まではOKが出ない、相手の男爵が手柄を立てれば違ってくるのだが。

公爵家の4女と言う事で伯爵家の長男クラスでない限り嫁ぐのは難しい、今のところ候補が2人いるがどちらもまだ若く親同士もそこまで勧めようとはしていない。

それに彼女はどちらかというと結婚に幸せを感じてはいないし姉たちの事を見ていると自由がない生活に疑問を抱いている。

(もっと他に生き方があるはずよ)

昨年マーシャに付き合い短い間だが訓練も付けてもらった、その後も何かにつけマーシャに気に入られるように動いていたりするがリリアナより少し消極的な立ち位置だ。

今回も直接参加表明はせず、偶然を装って同行しようかと画策しているのだ。


「マーシャ様と一緒に行けるならありがたいけど、25層まで行けるかはわからないし」

「21層から25層までならそれほど難しくないぞ」カバネル

「そんなこと言ってたっけ?」ロッド


前回の攻略から帰還したチームマーシャ、その時同行したカバネルとロッドの話は彼女らも聞いていた。

だがマーシャ達と一緒の場合とそうでない場合は30%以上全体の能力が落ちると言っても過言ではない。

自身のスキルだけでも計り知れない数のチート能力を持つマーシャ、団体行動の時も各種のスキルがバフとして発生している可能性がある。

何時か本人に聞いてみた時にこう言っていたからだ。


「妾はたくさんスキルを持っておるらしい数えたことは無いがな」


まさかそれを確かめるために鑑定眼の魔法を使い調べようとは思わないが、魔法も上級に近づけばおのずと感じる相手のオーラと言うか眼力というか。

魔族の大人でさえ怯むのだから、わざわざ調べるのも今更な話、しかもLUK(運)は本人だけでなく周りにも影響すると言う話も聞いたことがある。

そしてFA(器用度)はすでにカンストしていると言う話も聞いたことがある。

実際にはカンストなどないのだが、それほどすごいと言う話ばかりが周りから耳に入ってくる、まるで歩く伝説。

そんな人と一緒に攻略できたなら、いったい何層まで行けるのだろうか?但し攻略もこの土日だけという事で日程が限られているので、運が悪ければすれ違ってしまう事も考えられる。


「まずはここを脱してからの話ね」ミミー

「それじゃあ20層ボス攻略に行きましょう」チャッピー


19層は普通のダンジョン、出てくるのはコボルトリーダーとレイスやグレースライムなど、この階層では1匹ずつではなく最低3匹ずつが現れて攻撃してくる。

なので範囲攻撃できる魔法使いがいればかなり攻略が楽になる。

女子の前を男子2人が盾となり歩く、そしてそのすぐ後ろをミミーが、さらに後ろをチャッピーとロジーが続くと言う陣形。

前もってプロテクション(防御)の魔法を掛けてくれる、しかも中級魔法のため今までの+5や+10ではなく+50以上という。


「プロテクション、アタックアップ」


目の前の魔物を剣と槍で難なく屠る2人、そしてドロップを拾う間にミミーが警戒に立ち目を光らせる。

19階層も直線距離で1000メートルはあるダンジョンなのだが、その速さは2人の時と比べれば早いなんてものじゃない。

約10分で踏破しお宝もかなり良い物を手に入れた。

そして再度やって来た20階層手前の扉を前に男子2名の話を聞く。


「5分ごとにスキルね、後は?」

「スキルが終わるとあっという間にHPが回復するんだ」

「と言う事は5分以内にHP1万を削り取れば勝ちっていう事ね」

「ああ」

「それじゃああなた達2人はずっとタゲ取りお願いするわ、その間に私達3人で滅多打ちにしちゃいましょう」


防御魔法で50以上DFディフェンスを上げられればコボルトキングからの攻撃で削られるHPも一桁違ってくる、その攻撃を交互に男子2人で引き受ければいい。

その間に女子3人での攻撃で片が付くと言われれば異論も無い、中長距離からの攻撃が男子2人にはできない事だからだ。


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