中二病先輩がご厄介!?
俺の名前は水上零斗。俺は日本有数のお金持ち学校二之学園に通っている。
「おはよう。零斗くん。」
「おお、おはよ。夏恋。」
こいつは幼馴染の中野夏恋。弐之学園の生徒会長だ。成績トップ、運動はできないけどそこが可愛い。
「おっはよー。夏恋、零斗!」
こいつは佐々木美奈。もう一人の幼馴染。二之学園の副生徒会長。スポーツ万能な子だ。
俺たちはつい先週くらいに事件を解決した。その事件があってから、俺たちは『探偵部』を作ることになった。美奈は一緒にやりたいと言って陸上部をやめてこっちに来た。夏恋はもともと部活に入っていなかったのでOKしてくれた。
「今日から、探偵部が始まりますね。」
「おお!以外に部室広いじゃん!」
そう、ここは体育館の半分くらいあったのだ。
「三人には少し広すぎる気が・・・」
「そんなこと気にしないで、のびのびやろうよ!」
俺がつぶやいた言葉は美奈には聞こえていた。
「そうです!これから新しい部員さんも連れてこなくては!」
夏恋が思い出したかのように言った。
「うちの学校部活には最低でも5人必要だもんね~」
そう今は俺達三人その他に2人連れてこなくてはいけないのだ。
「えーと、一人が男子がいいかもね!零斗一人じゃ大変だろうし・・・」
「たしかにです・・・」
俺は一人でも別に良かったが・・・
「やっと、たどり着いたゼ。ここが暗黒の闇を解かれし探偵部とはここのことだな!」
みんなが独特の挨拶が聞こえたほうを見る。
「見つかっちまったか!?おまえらに依頼があるんだ!喜べ!この暗黒の騎士武人様からの直々に依頼だぞ!」
みんなきっと何こいつって思ってるだろうな。
「あのさ、中二病なのか俺様系なのかはっきりしてくれる?まあ、どっちも寒いんですけど。」
「おい、美奈!」
「まあ!これが噂の中二病というものですね!素晴らしいです!どうすれば、そんな恥ずかしいことできるんですか?」
おーい、夏恋さん?やばいって、一応先輩だよ?しかもめっちゃ刺さること言うじゃん。ほら、先輩固まっちゃってるよ、砂になっちゃうよ。
「そ、そうだな!先輩!ご用件は何でしょうか?」
俺だけでも仲間になってやらないと、いや、俺は中二病じゃないよ?
「は、そうだ。俺は依頼に来ていたんだった。」
良かった。本来の目的を思い出したようだな。
「それで?」
「実は、最近、後をつけられているんだ・・・」
え、以外にまともな依頼?
「それ、勘違いじゃないの?」
美奈がじーっと見ながら言った。
お世辞にもかっこいいとは言えない先輩。しかもここに中二病が入るとマジモンでやばいやつだ。
「確かに、俺は気のせいだと思っていた。でも事件が起こったんだ。」
そこからはちょっと理解しがたい話だったから。簡単に言わせてもらうと・・・
「先週、下駄箱にチョコが入っていて、嬉しくて食べようとしたら、髪の毛が大量に入っていたと。」
「ああ。それから、どこでもついてきているんじゃないかって考えちまって。怖くて最近一人でいれないんだ。でも、帰りの方向は俺一人だし」
「あの・・・先程はすいませんでした。興味本位で言うことではないですよね・・・あの、良ければ私達が家まで送っていきましょうか?」
え?って顔をしている美奈。さっきまで暗かった先輩はパーッと明るくなっている。マジか?って顔をしているはずの俺、とりあえず俺と美奈は間抜けな顔をしている。
「いいのか?」
「ええ。お二人が良ければ。」
「まあ、俺はいいけど。」
「じょ、冗談じゃないわ!一応知らない人よ?」
「しかし・・・」
「まあ、いいんじゃないか?美奈。俺達だけじゃ不安だろ?しっかり者で優しい美奈がいないとなあ。」
耳元で俺は囁いた。
「し、仕方ないわね。そこまで言われちゃ断れないじゃない。」
そう、美奈は褒められるとOKを出すのだ。
それからすぐに事件は起こった。
3日後・・・
「さあ。帰りましょうか?」
「ごめん!俺、まだ学校に残らなきゃいけないんだ!」
「わ、私も・・・」
俺と美奈はまだ学校に残らなくてはいけなかった。
「そうですか・・・仕方ありませんね。先輩先に帰ってましょうか。」
「あ、ああ。」
「急いで終わらせて追いかけるから!」
「了解です。」
それから二人は帰った。
・・・
ふう、いざ二人きりになると何も話すことがありませんね。
「ねえ。その女だあれ?」
「え?」
声がする方を振り向くと黒いワンピースに赤いリボン。顔はよく見えないけれど、殺意むき出しです。
「ねえ?聞いてるのよね?」
「あ、あああ、」
先輩は固まってしまっている。それもそうでしょう。だって彼女は包丁を握りしめているんですから・・・私がこんなにも冷静なのはおかしいのでしょう。
「あれぇ?聞こえないのぉ?ねぇねぇ。」
彼女はひたりひたりとこちらへ来る。
「せ、先輩逃げましょう!」
「む、無理だよ。」
私は思いっきり先輩を引っ張りました。
「ひゃあ!」
私は力任せに引っ張ってしまい先輩の下敷きに。
「わたしの。」
なにかつぶやいている気が・・・
「わたしのものにさわるなああああああああああああ!!!」
彼女は包丁をこちらに向け走ってくる!もう、おしまいです・・・!
「おい!そこのお前何をしている!!」
声がする方には警察がいました。彼は見事、彼女を捕まえました。その後、
「大丈夫だったかい?」
「は、はい。」
「このあと少しだけ話を聞いてもいいかい?」
「あ、大丈夫です。」
このあと、私達は警察署で、何が会ったのかを言った。
数日後・・・
「いやー、あのときはたいへんだったな」
「そうね。今度からは絶対あーゆうのは受けないことにするわ。」
「ふふ。でも、犯人が捕まって良かったですね。」
そんな感じで、あのときのことは笑い話になっています。
その後先輩はどうなったっかって?皆様のご想像におまかせしますよ。