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罪に願いを 新世界の先駆者  作者: 綾司木あや寧
二章 赤陽世界編
43/175

ギイム 2

ミオ・ランブルグ(miO ramburG)


一人称はアタシ

マモンが願いを叶えた人間の名であり、魂を冥界へ送ってからは、悪魔という正体を隠すために戦闘時以外は常にこの姿でいる。尚、ミオの願いは自身の死である。

補足 マモンとは別で紹介するが、同一人物である。

戦闘を行う時と容姿が異なり、筋力、戦闘能力戦闘時の姿よりも華奢である。

容姿の変更点

身長153cm体重44kg

藍色を帯びた黒髪サイドテール(サイドテールはその日の気分で右へ左へと変えている)

瞳の色も髪色同様に藍色を帯びた黒である。

人型戦闘状態である先述の姿よりも小柄だが胸元は並以上(この姿の彼女の全裸を見たアルハは上の下と言っている)である。

マモンが融合した人間の名前。

補足 マモンとは別で紹介するが同一人物である。

戦闘を行う本来の姿とは異なり、筋力、戦闘能力が低く、本来の姿よりも華奢である。

性格 勇敢、臆病、強欲、純粋、素直、陽気と色々並べられているが、端的に言えば気分屋ということである。

好きな事 美徳、人助け、褒められること、優しくしてもらうこと。

好きなもの 美しいもの全般、美味しいご飯。

嫌いな事 大罪、苦しいこと、悲しいこと、殺戮、虐殺。

嫌いなもの 汚いもの全般、不味いご飯。



 アルハは、強欲の力を返す代わりに彼女のフリをしてほしいと頼み、了承したマモンと共にステラの元へと足を進めていた。


「しかし遠いな〜、徒歩だと結構かかるんだな〜」

「アタシたちはどこに向かっているんです?」

「ここから北にある天照城(てんしょうじょう)ってとこだよ」

「へぇ〜…天照じy…天照城!?」

「何だよ、そんなに驚いて」

「て、天照城って、アマテラスとその弟であるスサノオ、ツクヨミがいるとされているあの天照城ですか!?」

「それ以外にあるか?」

「じゃあ、まさか、さっき言っていたステラというのは……」

「ああ〜……アマテラスの事だな。 ステラの方が可愛いからっていう本人の意向でそう呼んでるんだよ」

(天照大御神といえば日本神話で最高神とされる存在。

 そんなアマテラスをステラと気軽に呼ぶなんて……この男、一体何者なの…?)

(さあて何者なんだろうなぁ? 一応、回りくどく分かりやすく答えているんだけどなぁ)


 対象の心を見る能力でそんな事を考えるアルハの口元は少しニヤついていた。


「?? 何か可笑しかったですか?」

「いや、別に〜」


 そんな表情の変化に気付いたマモンが問い質すも、アルハは適当にあしらうだけだった。


「…………」

「…………」



 目的地も分かり、何を話すわけでもなく、ただ歩いていると

 ズドドドドドドォォォォォォォォォン!!!と、爆発?というか崩壊するような音がどこからかした。


「っ! 何ですか、これ……」

「落ち着け、どうせ富士山の方でドンパチやってるだけだろ」

「富士山?」

「俺達が向かってる天照城の西に位置する山の事だよ」


 そう言うとアルハは北西へ指を差す。


「何か起きてるようには見えないけど……」

「山の内側……つまりは火口内部で誰かが争ってんだろ?」

「一体誰が……」(まさかベルゼブブが? でも、彼の目的はスサノオとツクヨミだったはず……。

 なら、天照城にいるはずなのに……。っ!そういえば、この世界に来てから彼の魔力を一切感じない……。

 まさか、もう倒されたの?)


 頭に手を当て、必死に熟考するマモンをよそに、先へ先へと進んでいたアルハは、隣にマモンがいない事に気付き、後ろへと振り返る。


「うぅ〜〜〜ん………」


 百メートルほど後ろで考え込んでいるマモンを確認する。


(ちょっと待って来なかったら先行くとだけ言っとくか)

「………………。

 …………………。

 ……………………。

 ………………………はぁ。

 そんな事に頭使ってないで、早く足動かせー置いてくぞー」

「えっ? あ、待ってくださいよー!」


 自分が置いていかれている事に気付き、走ってアルハと足並みを揃えるマモン。


「なんだ、そこまでして俺と歩きたいのか。()い奴だな」

「ちーがーいーまーすぅー!! アナタというボディーガードがいなかったら、今のアタシはか弱い童顔巨乳美少女なんですぅ!」

「……すげぇな、自分の事をそこまで過大評価出来んのか…」

「自分の事っていうか……この体をくれたミオの事だから言えたの!

 アタシ自身の姿はあんまり好きじゃない……」

「どうして?」

「筋肉質だし……胸無いし……華奢なわけでもないし………。

 それに…………」

「それに?」

「いつか、消えちゃうし……」

「……ミオの肉体に自分の魂を定着させようとは思わないのか」

「アナタ、よくそんな事が言えるわね……。

 アタシ達悪魔をやっつけたいんじゃないの?」

「俺は大罪の力を封印して、悪さをさせないようにするのが目的なんだよ。そこから先は悪いことさえしなきゃ、好きに生きていけば良いんじゃないのか?」

「……変わってるわね」

「おかげで色んなお偉いさんから後ろ指を指されてるけどな〜」

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