まけんしと ばんがいへん!さん
魔剣使徒編のネタバレがあります
ア「てなわけで、レヴィの正体は嫉妬の悪魔でしたーびっくりー(棒)」
マ「それ驚いてない人のリアクションなんですよ!」
ア「だって初対面の時からいかにも怪しかったのに、それをバカ正直に信じるなんてお前ぐらいだぞ?」
マ「相手を疑ってかかるなんてアタシには出来ないだけです!」
ア「だからバカを見るんだろ?」
マ「…………」
ア「はい、ダン・マリーノ23世! いるよな、都合悪くなるとダン・マリーノ23世になっちゃうやつ〜!」
マ「うるさいですねぇ! そーですよ、アタシはバカですよ!
でも、正体を知った後も悪い人には思えなかったんです……」
ア「……ま、そう思ってくれる奴が一人でもいるのは、レヴィにとっても嬉しい誤算だろうな」
マ「……アルハさんは、アタシからこの話を聞いた後、あんまり怒りませんでしたよね。 どうしてです?」
ア「どうして……か。難しい質問だな。
…………。
…………。
…………選べなかった選択肢を選んだから……かもな」
マ「選べなかった選択肢……ですか」
ア「そ。
昔、創造神が月光世界を造った時、あの世界の海に何かがいるのは気付いていた。
でも、創造神はソレと関わりを持つよりも世界を造ることを優先した。
その結果、先代の月光世界管理神が好き放題やってレヴィを傷付けた」
マ「先代の管理神……」
ア「知ってるだろうが、月光世界の名前の由来であり、オーディンの次に生まれた神のことな。
レヴィは先代管理神とその時代のア・ヌールの人間に絶望して、全ての神や人を憎むようになった。
でも、どっかのバカはバカ正直に相手を信じまくって、それで自分が裏切られても尚、心配するような素振りを見せて、相手の心を揺らがせるところまでこぎつけた。
最高にイカれたギャグメンタルだからな、怒るよりも褒め称えるべきだろ?」
マ「…………。
それ、ちょっとバカにしてません?」
ア「? さっきからバカって言ってるけど?」
マ「そーいうことじゃなくて!
ああーーっ!もう、いいです!」
ア「でも、モグラの眷属はもう退場かー……」
レ「噛ませだから仕方ないですよ、おじ様」
マ「隙だらけでしたしねー。
……って、何でいるんです!?」
レ「? 私、魔剣使徒編では番外編もレギュラーだと思ったんだけど……」
マ「いやいやいや! レヴィさん、敵だって事になってるのに、こっちに出ちゃって良いんですか!?」
レ「私は別に……」
マ「えぇ……(困惑)」
ア「ま、そんなわけで、レヴィは魔剣使徒編ではこれからもコッチに出るからシクヨロ〜」
マ「アルハさん、冷静を装ってますけど、いると思わずカッコつけた事を言ってましたよね?」
ア「…………」
アルハはそっぽを向き、両手で顔を覆う。
レ「あ、おじ様照れてる」
ア「照れてないもん。
あるはしゃん、全然照れてないから。そういうキャラじゃないから」




