表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ハニートラップ

作者: MANA

前回の続き。


ある国の高級ホテルの一室で、


数人の女性が話していた。


広い部屋にはテーブルがあり、高価なお菓子とコーヒーカップが置かれている。


「どう、うまく行った?」

「泣いたときもあったけど、目的は果たしたわ」


「日本で大学院を出たエリートでも、しょせんはスケベ」

「こっちのアクションでコロっとだまされる」


「私たちがいつまでもいるわけじゃない」

「ボロい漁船に隠れて出国は大変だったけど」

「身体中が魚臭くなる」

「あれにはまいったわ」

「においが抜けるまで、しばらくかかった」


「日本のお役所では、空港から出国した人たちについて調べてるのは確かね」

「こっちはそれを見越して逃げた」


「あのメモ用紙はどうなったのかな?」

「見つかる可能性は低いし、見つかったとしても、


内容の一部は改ざんしてる」

「暗号をそのまま解読しても、『なんだこりゃ?』かもね」


「あの続きはどうなった?」

「別のハニーががんばってくれた」


「こっちの技術者なら、日本をしのぐシステムを設計できる」

「輸出すると、かなりの外貨になるわね」


「アサリなんて、いくらにもならないじゃない」

「臭いし」

「あはは・・」


「私たちのこれからは安泰ね」

「いつまでもこのホテルにいられる」


「洋服などは『おねだり』すれば、いくらでも高いものを買ってもらえる」


「日本の下層より、はるかにいい生活」

「ブスとバカはだめね」

「使い捨ての労働力」

「病気にでもなったらおしまい」

「入院できるところなんてないし」


(続く)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ