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アズとカナ

【職場】

さっきのはなんだったんだ……

選ばれた人? 光みたいなものってなんだ?

ここ最近の変な事件と関係あることなのか……?


変な事件……


近所では突然切りつけられた人がいたり、失踪事件が起きたり、物がなくなったりと身近でも話題になるくらい事件が起きていた


報道でも凶器不明の事件としてニュースになったりと最近物騒な話が身近になっている


やっぱり何かおかしい……


「なぁ、カクミがまたぼーっとしてるぞ」

「昼もどっか行ってたしアイツなんなんだ」

「女子高生に突然話しかけられたって言ってましたよ」

「えっこのカクミが?」


「カクミくーん! お昼何やってたの? 女子高生と話してたんだって?」

周りがザワつきだした興味本位でカクミに注目が集まった


「いや……話してたって言うか人違いで話しかけられてただけです……」

「それでうれしくてボーッとしてるのか? カクちゃんさてはフられたなぁ」


相手にしててもしょうがない……


光って見えるか……?

ここの人達からそんなのは感じない……


ドクン……


意識してみると遠くでぼんやりと光っているものがあるような……


あの娘達に会えば光ってみえるのか?


あの娘達のいた場所はあっちの方か……


カクミは事故のあった方向を向いた


集中してみよう


目を閉じて集中し始めた



……



ドクン ドクン…… ドクン……


不思議と周りが気にならずに集中できる……



「カクミこの状況で寝だしたぞ」


「目を閉じて現実逃避してるんですよきっと」


「仕事してくれよー」



詳しくはわからないけど、この方向から何か感じる……

さっきの娘達なのか?


これが光?


ガタッ


「すいません、早退します」


「うわっどうした急に立ち上がって!?」



カクミは職場を飛び出して行った


「行っちゃったよ……言い過ぎちゃったかな?」


「うーん、カクミくんに限ってねぇ」


「仕事はできないわけじゃないけど変わってるんだよなぁ」


職場に変な空気が流れてた



【事故現場付近】

「あー食べたぁ、あそこのクレープ思ってたより旨かったね」


「うん、でも3個は食べすぎだよ……」


「べ、つ、ば、ら、美味しいものはいくら食べても大丈夫!」


「そうかなぁ……ところでさっきの人は大丈夫だったかな? せっかく見つけた同じ力を持ってる人かも知れなかったのに……」


「しょうがないだろ、あいつ、なんかナヨナヨしてて頼りなさそうだし」


ザワッ

「!? カナ!」


「うん、感じたよ」


良くない気配だった、敵意?

慣れてない2人は漠然とした不穏な気配を感じ取った



「遅いなぁ……フフフ」

フードを被った、頬のこけた痩せた男が背後から話しかけた


とっさに2人は距離をとった

やばい奴だ、アズは辺りを見渡したが人は誰もいない

「あ、あんた誰よ?」


「フフ……気付いてなかったのかい? ずっと後ろから知らせてたのに」


男はニヤニヤ笑いながらフード越しに2人を覗き込んだ


「な、何が目的なんですか?」


カナの声が震えてる


「目的か……せっかく同じ仲間を見つけたんだ、話してみたいだろ? 君達もそう言ってたじゃないか」


「電車のところからずっと着けてたってこと?」


「わからなかったかい? 選ばれた人って奴なんだろ?」


アズは後ずさりしながらカナに触れた

「カナ、隙を見つけて逃げて警察を呼んで」


「えっアズは?アズはどうするの?」


「ここはあたしがなんとかする!」


「アズを置いて行けないよ……」


ゴシャッ


2人の横のコンクリート壁が突然砕けちゃった

「ダメだよ……話がしたいって言ってるのに帰ろうとしたら……」


まさか、コイツ電車事故の犯人?

「あんまり、抵抗するようなら電車の奴らみたいになっちゃうぞ……フフフ」


間違いない……

ここ最近の変な事件もコイツが犯人かもしれない


「俺は君達のことが知りたいんだよ、隅から隅まで……」


男から敵意のような気配は消えていない、むしろ強くなっている、逃げられない……カナはそう感じていた

「アズ、ここは私がなんとかするからアズが逃げて」


カナは男に向かって飛び込んで右手を突き出した


ドンッ


カナの体から衝撃波のようなものが出て男は吹き飛び壁に打ち付けられた

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