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始まり
あなたならしないと思ってた。
信頼していたのに。と、言わんばかりの目と表情。その目には涙を浮かべ、失望したと言いたそうである。お帰りください。と、手を帰路方面へ向けられ、この場から退散するように命じられた。その目はまだ失望の色を消さない。
何故?どうしてそんな目をする、そんな色をする。俺がどうしてこんな場に立ち合わなきゃいけない?なんだよ、その目は。俺がいつ信頼しろとお願いした?いや、してない、お前が勝手に信頼して、勝手に裏切られたと感じただけだ。何なんだよ。性格悪いな、自分でそう思う。
まあ、いいか。
もう死ぬし。