新婚初夜
さて、結婚式を終えた今日子と貴司。
2人は式場だったホテルで新婚初夜を迎えた。
驚くなかれ。
今日子はこのご時世に、37歳で結婚するその時まで、性交に及んだ経験がなかったのだ。
貴司は経験があると言っていたが、この真偽は今日子には判断できなかったし、どうでも良い事でもあった。
「結婚するまでしたくない」という今日子の意志を、貴司は尊重してくれた。
それだけで、充分だった。
今回のエピソードは、少々オトナなお話になる。
式が終わって、招待客を見送ると、今日子は衣装を脱ぐために、支度のために使った部屋に戻った。
衣装の着付けの段階では、今日子の事を「お嬢様」と呼んでいたスタッフの方々が、式が終わって衣装を脱がせる段階になると、今日子の事を「奥様」と呼んだ。
初めての呼ばれ方に、少々ドキドキしながら、衣装を脱がせてもらった。
今日子が平服に戻ると、スタッフの方々は去って行き、自分も平服に戻った貴司が部屋にやってきた。
今日子が支度部屋に使った部屋が、その晩、2人が宿泊する部屋だったのだ。
式と披露宴を済ませ、改めて顔を合わせた2人の間にあったのは、新婚初夜の甘いムードではなく、「腹減った」の一言だった。
とりあえず、2人は食欲を満たすために、夜の街へ繰り出した。
2人の好きな‘すき家’も目に入ったが、流石にこんな日の想い出が、牛丼では切ない。
こじゃれたバーを見つけ、軽く飲みながら、空腹を満たした。
その帰りに、ドン・キホーテに立ち寄った。
今日子は後でまた腹が減った時のためのお菓子を買い込んでいたが、貴司は18禁コーナーに佇んでいた。
今日子には、全くと言って良い程、性経験がない。
ここは自分がリードしなければと、貴司は意気込んでいた。
とりあえず、お菓子と一緒に、コンドームと潤滑剤として使用するジェルも買った。
結婚したとは言え、子供を作るつもりがないので、避妊はしなければならない。
コンドームは、そのためだ。
ジェルはオレンジ色をしていたので、今日子には‘ラー油’と笑われた。
そうして、何とか新婚初夜の合体道具を入手した2人は、再びホテルに戻ってきた。
部屋の風呂は、かなり広かったので、一緒に入る事にした。
交際して2年以上が経過していた2人は、ここで初めてお互いの裸を見せあった。
貴司の感想:「思ったより巨乳」
今日子の感想:「お風呂上がりのパパとは形が違う」(臨戦態勢のものを見た事がなかった)
バスタブに、やはりドン・キホーテで買ってきた泡の入浴剤を投入し、2人で泡のお風呂を満喫した。
風呂好きの今日子は、それで既に満足してしまったが、そこで「ハイ、おやすみなさい」では、いくら何でも貴司が哀れだ。
風呂から上がり、体を拭いて、いざベッドへ。
ここから先は、この作品をR18指定にしていないので、省かせていただきたい。
その晩、名実ともに、晴れて2人は夫婦となった。




