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自動筆記

自動筆記/2013/02/28

作者: 和光佳清

「さっさと行けばいいのよ! アタシなんかに頼らなくてもさぁ!」

そういって、彼女は僕の頭を蹴飛ばした。

そんなことすることないじゃないか。

僕は、何のために、彼女と一緒になったと思ってるんだよ。

それとも何か。

こういうことされても尚、彼女への忠誠を誓うことが。

それが愛だというのだろうか。

それは愛とは言わない。

盲目的服従。精神的奴隷。追従に媚び、それに良かれと思う現状。

それが、愛だというのであれば。


この世は、狂ってやがる。


そう思った瞬間。

僕は彼女の髪を掴んだ。

何か聞こえるが、気にしない。

そう。

僕の今の目的は。

「メノマエニイルヨクワカラナイセイメイタイノコウドウヲトメルコト」。

損傷させる訳にはいかない。神聖なるこの場所を汚されたくないから。

なので、彼女の腹にげんこつをお見舞いした。

するとどうだろう。

彼女は目を大きく見開き、涎を垂らしながら、ピクピクと動くではないか。

あぁ、あぁ! あぁあぁあぁあぁ!!

これはいい、これは愉快だっ!

彼女の身動きの取れない状況を見るのが、こんなに快感だとは思わなかった!

悶えている彼女の顔を覗き見る。

僕に対してとってもキッツい目線を送っている。

そして、何か罵詈雑言ならぬものをくっちゃべっている。

そうだ。まずは口を閉じよう。

彼女の口を僕の手で塞ぎ、その合間に僕のハンカチを取り出し、彼女の口へと突っ込む。

あはは、愉快だ。彼女が何を言っているのかわからない。

同時に、ポールに彼女をもたれかけさせ、僕が巻いていたベルトで体と手をググイッと締める。

うめき声が聞こえたようだが、気のせいだろう。

足もバタバタさせているから、彼女のストッキングを脱がし、足首に巻いてやった。

ビタンビタン動いているが、何を言っているのかわからない、ただの人形へと成り下がった彼女。


そう。

そこで。

僕の鬱屈した感情がはじけ飛んだのだ。



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はい、第2弾であります。また書いてみたいなぁ、はい。

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