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ドキドキ☆実技授業
お嬢様視点
今日の午後からは、実技訓練とでも言うのかしら…
前回は1対1の個人戦だったそうだけど、謹慎してた私は参加してない。
今回はグループ分けされ、独り残った…
アイルーに色々と忠告されてたから、まだ平気…
先に生徒の従者数名が戦い方を見せてくれたけれど、連携が無いならそこまで気にしなくて良さそうだ。
従者らと、このために雇われた冒険者が、私達生徒のサポートを行うそうで…まあ大丈夫かしら?
けれど、緊急時以外は手を出せない…実質、独りで参戦ですもの
私のサポートは当然、アイルーだったが、普段のメイド服とは違う格好だ。
むしろ執事に近い
ウェストポーチは普段ならば、エプロンの下に中途半端に隠されていたはず
そこから取り出された武器は、どう考えても収まるとは思えない…
だって、ポーチよりも長さがあった。
戦う相手が蟲型の魔物だった。
普通の虫さえ、苦手…いや嫌いなのに、あんなデカイ蟲が相手とかムリ
アイルー、あんた何笑ってんのよ!