表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

露払い

レミリアお嬢様は退学には成らず、謹慎処分1週間で済んだ。


伯爵家の方に連絡を入れたが、次アイリス嬢や他の女子を害することが有れば、退学手続きを取り、連れ帰ることを決めた。



当人にも伝えたが、逆ギレしたのでひっぱたいた。


性格矯正にしても、手の付け所も無さそうだが…



1週間の謹慎で済ませることが出来ず、3週間休ませる結果になった。




初めの3日間で、今までのレミリアの我が儘と、それらにどれだけの金が掛かるかを叩き込んだ。


彼女…レミリアの前世が勘違い女でないことを祈りつつ、邪魔なプライドをバキバキに砕いて、ポイした。


5日目にして、彼女は気付き反省した。


そうして、必要な知識を叩き込むことで、彼女を立派な淑女に仕立てあげた。




「先に申しておきますが、同級生の方々がお嬢様に対する好感度はマイナスと思って下さい。

失った信頼以前の問題でして、初対面であるのにベタベタしては不快感しか与えませんし、周囲の者に対する嫌がらせ…嫌われていても仕方がないことです」

髪型をツインテールにし、やや大きめの黒に紫のラインが入ったリボンで結う


「判ってるわよ…」


そう言いつつも不満げに口を尖らせる。


「そんなお嬢様に関わってくるのは、バカが付くほどのお人好しか…お嬢様を利用しようとする強かな人間ぐらいでしょう

そうそう、教授陣の風当たりもそれなりに強いかと思われます」


今やグッと唇を噛みしめ、耐えている。


それ相応の報いにしろ、因果応報か…悪因悪果でも良いが…

見捨ててないだけ、有り難いと思え




寮から出た瞬間に、周囲の話し声はひそひそ話に変わった



「俯くな。胸をはり、前を向け」

耳許で囁くように言えば、堂々と校舎へ向かってく…

その一歩分を開けて、着いていく。






授業中は絶対的なアウェーらしかった。


教授らに集中的に当てられて、何とかノートをとれる程度…



「アイルー、遅いわ…何してたのよ」


「あぁ、邪魔な羽虫を始末してました」

ニッコリ笑っているのに、怯えられた…


解せぬ




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ