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遊びの代償


授業は中断、水を引っ掛けたお馬鹿さんは一ヵ月の停学となったらしい…


らしい…と断定出来ないのは、処分の際に居合わせ無かったのだ。



誰がって?


私とアイルー、ランディ王子とウィルと呼ばれていた執事が…よ



アイルーはおもむろに、マジックバックに詰め込んだ魔蟲を引きずり出した。



何がしたいのか…


「今日はこれで納めては貰えませんか?」


…堂々と賄賂贈るなよ


理事だか校長だか知らないが、お偉いさんは嬉しそうにその魔蟲を見た…が、担任でもあるフレイ先生は、魔蟲を受け取ることを拒絶したのだ。

その後…授業に戻ったのだが、フレイ先生とアイルーの関係を知ったと嘯く馬鹿女が鬱陶しい程に絡んできた。


一時期の私もこうだったのだろう…



早く戻りなさい、アイルー


「あ、レミリア嬢。明日メイドさん貸してよ」


「はぁ!?」


ふざけたことを言ったのはランディ王子だった…



「え、ダメなの?」

…と、私が断れる立場で無いことをアピールしてくる

…うっぜぇ


「アイルーは、私のメイドです。

そもそも人をモノのように貸し借りするのは可笑しいですわ」


「そっかぁ…じゃぁレミリア嬢も巻き込めば、もれなくメイドさんも着いてきてくれるよね?」

こんの、腹黒王子がぁ〜


「大体…何を企んで居りますの?」


「うん、ギルドで依頼受けてさ…ちょっとした小遣い稼ぎってとこかな

レミリア嬢も…どう?」


「…受ける依頼内容によりますわ」



「まぁ…卒業以前に入学して一年経ってない訳だし、簡単な依頼だけだろ?

スライムやラピッド、大型のだとフォルス狩りになるんじゃない「フォルスは基本的に群れで行動するのでそれでしたらお断りさせていただきます」あ、そうなの!じゃあラピッド狩り「まずはスライムで戦闘慣れしてからですよ」はい」


「アイルー、遅いわよ」


「寮に戻りましょうか、お嬢様」


寮に戻るなり、課題を進めさせられる…


「私、本日は街に出ると言いましたでしょう…素材の買取りと加工依頼をしてきましたもので」


「買取りと加工って…わざわざ、あの蟲を?」


「まぁ、そうなりますね」


紅茶とケーキを出された。

紅茶は勿論、このケーキもウマー…ってちょっと待って?


「アイルー、あんた…私と同じなの?」


「“何が”同じなのでしょうか、お嬢様?」


「あんたも、転生者ってヤツか聞いてんの!!」


「えぇ、そうでございますよ」




さも当然と、言わんばかりに、しれっと告げたメイドをジトッと見詰めた。


「えぇー、何で黙ってたのよ」


「聞かれなかったものですし…よもやお嬢様も転生者など、思いますまい」


「待って待って、あんたどんだけこの世界の知識持ってるの?」


「…余りお役立て出来そうに無いですが、ランディ王子とウィル…ウィリアム次期公爵の妹が次期王妃と臨まれているとかいないとかですね…」


「…攻略するの難しい」


「それは…そうでしょうとも

商人は、目利き、交渉と商売が出来なくては無価値ですし…存外お嬢様が勝手にヘイト値上げしたのもあり、難易度は難しくなっておりましょうね」


「あと、婚約者からの略奪愛とか無理だ…」


「そもそも恋愛対象者ってどなたですの?」


「えーとね、ランディ王子とウィルにー、あ…フレイ先生とブラド先生でしょ

後は、双子王子と騎士クラスのメディチ家の次男とクロイツ家の三男か四男だったかな…あ、あと隠しでギルバートって商人」


「そのギルバートが…ベルベルト商会の者でしたら、既婚ですので、不貞に成りえますね」



「2次元ならともかく、現実になった以上…略奪と、不倫は無しの方向で生きたい…フリーの男は誰?」


「ウィリアム…ウィル様と双子王子それから先生に騎士クラスのお二方辺りでしょうか?」


「その中でオススメは?」


「そうですね…

お嬢様の悪名が他クラスまで広まっていない場合に限りましては、騎士クラスのお二方はオススメで御座いますよ」


「質問良いかしら?アイルー」


「どうぞ、レミリアお嬢様」


「ギルバートの結婚の情報は何処から?」


「あぁ、義息子ですから」




「え、あんた…まさか、お母様とさほど年齢変わらないわけ」


「私、嫁いだ当時は12です…その頃には既にギルバートは15、6でした」


「うっわ、年下の母親だったってわけぇ?」


「ですねぇ

…金持ちは女遊びか、賭け事にはまるか、溜め込むことにのめり込むかのどれか、なんでしょうね」


「じゃあ、あんた妾とかだったの?」


「いえ、3番目の正妻です」


「え?」


「最初の奥方はギルバートの兄にあたるややを出産しましたが、産後の肥立ちが悪く...お亡くなりになっております。その後、乳母に納まりながら後妻に成られた方がギルバートの母君でしょうかね?後妻に納まった女性は毒殺された...と、噂だけで聞き得ました情報ですが…」


「つーか元旦那ってロリ…「言っては成りませんよ」はーい」


「ところで、致しては無いのよね?」


「無いですよ、新品中古になります」


「何ソレ?」


「新品中古ですか?買われはしたけど手を付けられていない場合は、返品も可能なんですよ?本来は...」


まぁ、じゃじゃ馬過ぎて再婚話を潰したのは言えないな...




ギルバートに頼んだのも有るけど...




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