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STENRY  作者: 葵雲
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start of tratsnord

やる気はあるけどつい他のことに目移りすることはよくあること。自分もそれ故に中々制作がはかどらなく、今回ようやく書き始めたというわけです。どうぞよろしくお願いします。

― 千里の道も一歩からということわざをその昔に古文書で呼んだことがある。それは、俺の心のなかで一本の梁として俺という存在の支えになっているものだ。小さい頃からなんでも、なんでも、少しづつちょっとずつを目標にしてきた。だけど、そんなもの目標にしようがしまいが俺は元の性格が結構のんびり屋でもあるのでせっかちな生き方はしていない。そんな俺は今世界をゆるりと回っている一人の旅人である。だが、目的は特に無く、食べるものも着るものも一切困らないので働くこともない。目的が無いことほど悲しいことはなく、このままでは年老いて爺になるまで世界をプラプラするただの浮浪人だ。だけど、転機ってあるだろう?人生の転機ってヤツ。多分、そんなのがあったんだとしたならそれはまさしく今日だったに違いない。なんの根拠もなしに言ってるんじゃないんだ。まぁ、その話っていうのはとりあえず俺がトラツノードって町についたところから話していこうか。―


妙に息苦しい。それは多分このマスクのせいだろう。だがマスクを取ると・・・、

「びぇぐちゅっ!」

この通りマスクを取るだけで花粉にやられてしまう。なんでこんな鬱蒼と生い茂る針葉樹林の中を進んでいるのかというと、さっき崖の上から落っこちてしまったからだ。そんなに高くはなかったんだが、何しろほとんど垂直で登る気にならなかったもんだからそのそばの針葉樹の森を抜けることにしたというわけだ。だが通ってみてびっくりってやつ。なんといっても花粉がひどい、それもクシャミは止まらず視界は霞み、目は真っ赤に腫れあがるほどに。ほんとにこの先に街があるのかどうか不安になってきたな。地図によればこの先にトラなんとかって町があったはずだからとりあえず今夜はそこの宿をとることにしよう。こんなに花粉がひどいんじゃオチオチ野宿も出来やしない。そうして不安を感じつつ進むと視界はより一層花粉が激しくなっていくことを教えてくれる。といいつつも進んでいると霞に微かな明かりが見えた。

「ようやく町か」

そんな言葉が口から溢れるほど疲れきっていた。なにせマスクを作るのは大変だったからな。大した距離を歩いていないのに息は乱れ気味になってしまっている。まったく今日は厄日だな。マスクしなけりゃ喉が死にそうになるし、ゴーグルしなきゃ目はまともに開けないときた。おまけに体中花粉だらけでゴーグルしてるのに涙が出そうだ。あぁ、早く町の宿屋でさっぱりしたいぜ。そして俺は90%の気だるさと10%の期待をもってトラツノードへと到着した。


コレを見てくれてるということは最後まで読んでくれたのだと思ってよいのでしょうか?もしそうでなくても、例え一行でも読んでもらえたならめちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございました。

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