そして、笑った。
「アッハハハハハハハ、アーーーーーハハハハハハハ楽しいーーーーなーーーーーーーーー!!!!ククク、ハーハハハハハハハーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
クロヴィルは楽しくてテンションが異常に上がっていた。相変わらず、テンションが上がると性格が変わったようになるが......。
予定より1年も遅れたうえに、魔物の集団、いや、RPG でよく出るスライムが集団で襲って来たため、クロヴィルのテンションは上がりっぱなしだ!
ーあー、めっちゃ楽しいな!旅に出て2日は全く、これっぽっちも、何も起きなかったからな。正直、旅って意外と楽なのか?って、思ったくらいだ。スライムが集団で来たのには驚いたな。スライムって知能ないし、集団で来るとは思わなかった。
そういや、スライムのステータスってどんな感じだ?ちょっと調べてみるか
クロヴィルはスライムを蹴散らしながら、最後の一匹になったところで、創造魔法でスライムのステータスを見てみた(MP100消費)。スライムの攻撃を避けながら。
ステータス
スライム(洗脳状態)
なし
level:5
HP 24/24
MP 13/13
筋力 1
魔力 16
器用 3
瞬発力 2
持久力 5
運 36
ーあれ?なんかスキルの表示がでないんだけど......。MP、もっと消費しないとダメかな?つーか、洗脳状態って。なんかに操られてんのか?とゆーか、名前、無いのか。
次はもう少し消費MPを上げてみる。(MP消費150)これまた、スライムの攻撃を避けながら。
ステータス
スライム(洗脳状態)
なし
level:5
HP 24/24
MP 13/13
筋力 1
魔力 16
器用 3
瞬発力 2
持久力 5
運 36
ボーナスポイント 0
種族スキル
溶解、吸収(溶解でのみ)
固有スキル
なし
スキル
なし
ー出たよ!もしかして、もっとMP 使ったらさらに詳しくステータスって出るのか?
そこまで考えていたのだが、スライムの攻撃を避けるのがだんだん面倒になった。よし、スライム、倒そう!
スライムが死んだのを確認し、スライムを洗脳したやつが気になったので、探すことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いや、いやいやいやいやいやいやいや!!!何だよ!アレ!!いくらなんでも怖すぎるよ!」
倒されたスライムを通して戦況を見ていたものがいた。ソイツは通りがかった奴をスライムによって殺される瞬間を見るため(自分が洗脳したスライムを強くすること、と、自分の操作能力を上げるため)、見ていたのだが......。
ーヤベーよ!ありゃ、やべぇ!爆笑しながらスライム殺しまくってたぞ!!スライム、100体以上も居たんだぞ!それを魔法でまとめてぶっ殺すなら、まだ分かる。素手で殺してた!ねーよ!!それで傷、一つ負ってねぇ。ありえねぇ。ありえねぇよ......。
ソイツにとって、戦闘能力よりも爆笑しながら素手で戦っている奴が不気味でしょうがなかった。
ーちと、落ち着いたな。とりあえず............逃げるか!だって勝てねーよ!笑いながら殺しまくってんだぞ!関わりたくもないわ!!!逃げるが、一番!
ソイツは全力でこの場から離れた。ちなみにもう少し、遅かったらクロヴィルに見つかり、いろいろと大変なことになっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「う~ん。いないな!こっちに居ると思ったんだが」
だいぶ時間が経ち、テンションも元通りになり、性格も落ち着きを取り戻していた。
ー洗脳。一見、反則じみた能力だと思えるけど、こうゆう能力って必ず欠点があるんだよな~。
クロヴィルはゲームのときに洗脳魔法があることを知っていた。デメリットがひどかったのだ。そして、その時の知識からスライムを洗脳していたのが、洗脳魔法によるものではなく、固有スキルか何かのものだと判断していた。
ーまぁ、洗脳魔法は欠点が分かりやすいし、対処も簡単だしな。固有スキルでの洗脳はどうゆうのか知らないけど、ぜぇっっっっっっっったいに欠点がある!強いスキルって大抵、制限があるからな~。
ちょっとだけ、洗脳スキルを使うヤツに会って見たかったんだけど......。
会えないものはしょうがない。そう思い、旅の再開を、トルクチェン王国に向かって行く。
トルクチェン王国とは、人間と獣人が主に住んでおり、治安は割りといい方である。王国は国でいえば、そこそこ大きく、貿易の盛んな国家であり、さまざまな商品が売買されている。
クロヴィルはそこで、装備を買うつもりだ。今のクロヴィルの装備は農家の服と皮の靴、それだけだ。本当は創造魔法で装備も創ろうとしたのだが、MPが足りないのか。全く想像した装備が創れなかった。創れても、多少ましかな?と、思うような装備しか創れなかった。なので、お金を集めようと思ったわけだ。お金は、腐るほど創ったMPポーションを売って稼ぐ。ゲーム時代でのMPポーションは結構、高く売れた。MPポーションはいざとゆうときの保険にしようと、村にいるとき創っていたのだが、1000以上創っていたので売ろうと思ったわけだ。
つーか、創り過ぎだろ、オレ......。
クロヴィルは強い装備を着けた自分を想像しながらニヤニヤと王国へ向かっていった。
そのあと多少、魔物を倒しながら無事、王国に着いた。ちなみに4日かかった。
クロヴィルの過ごした村から意外と近かったのは驚きだ。
しばらくして、スライムを洗脳したやつが出てきます。
投稿が遅れてしまいました。もうちょっと、早めに投稿することにします。