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ゲーム?(異世界?)に転生した!?  作者: 我輩は猫である
6/12

そして、やり過ぎた。そして、戦闘した。

 あれから7年たち、12才になった。 


 畑に撒いた魔力石(弱)は作物を豊かにし、俺は村の人から感謝された。



ー俺は、罪悪感を感じたくなかっただけなんだがな。だが、感謝されるのは嬉しいな!



 感謝されたのが嬉しくて、調子こいて村を改造しまくった。

 具体的には大浴場を作ったこと、村の周りに塀を作ったこと、村のすべての家を改築したこと、畑で使う農具や狩りで使う武器を修復して丈夫にしたことなど、思いついたものを片っ端からやった。

 今更だが、やり過ぎじゃね、俺。


 大浴場は水が漏れないよう土を限界まで固くし(MP3000消費)、念のために防水(MP2000消費)した。その翌日、水を温水に変えるオブジェ(MP6000消費)を創り、その翌日、空中の魔力を吸収し、その魔力で温水を綺麗にするオブジェ(MP5000消費)を創った。そして、水をそこに入れれば、半永久的な大浴場の完成だ。やっぱり、元日本人としては風呂に入りたかったしな♪ちなみに、いつも体の汚れは創造魔法で綺麗にしていた。オブジェは森の奥のほうに置いてあった、と言った。土を固くし、防水したことには何も言われなかった。(オブジェが印象的で気がつかなかったらしい。)



 村の塀は大人たちが狩る魔物の数が増えはじめてきたからだ。おそらくだが、畑に魔力石(弱)を撒いた時期から増え始めたので、魔力の多く含んだ土地に魔物は集まる習性があると思われる。魔力石(弱)なので、これ以上強い魔物は来ないだろうけどな。余談だが、俺は少し責任を感じてなんとか対処しようとしたが、大人たちが「最近は魔物の数が多くて狩りが捗るな!」と、嬉しそうに言っていたので、対処する必要がなくなってたりする。俺が設計図を作り、村人が塀を作った。


 村の家を全て改築したのは、自分の家がボロボロだったので、少しずつ改築していったところ、とても過ごしやすい家になった。それを見たシオンが「お願い、私の家も同じようにできる?」と、上目ずかいで頼まれたので改築。もちろん、シオンの両親には許可をもらった。その事を聞いた他の村人たちも俺に改築を頼んできたので、改築していったら、いつの間にか村の家を全て改築していた。ま、そのたびにちょっとだけお金を貰ったり、食べ物を分けてもらったりしたがな!


 農具や武器に関しては、農具はボロボロだったので、空いた時間に農具を自作で作り、創造魔法で丈夫にした(MP300消費)。武器は先ほどにも言ったとおり、魔物が増えはじめているので、武器を新品にして(MP500消費)、長持ちするようにした(MP300消費)。武器を新品にしたときは、そういう固有スキルだ、と言ってごまかしたのは仕方ないよな!


 こんなことがあり、村人たちは喜んでくれたのだが、俺はやり過ぎたかな、これ、と思った。





 そうそう、両親に「15になったら旅に出たい」、と伝えた。親父は「お前は全く手のかからないどころか、村に多くの恩恵を与えてきた。俺には勿体無いくらいの自慢の息子だ。けどな、俺はちょっと心配だった。お前はこの年になるまで我が儘らしいことを聞いたことがない。俺はちゃんと親父らしいことできてんのか?、てな。それが今、お前から初めて我が儘を聞いた。それが嬉しくてしょうがない!お前がいなくなるのは、ちと寂しいが、好きなようにしなさい。」、と寂しながらも、嬉しそうに言った。母さんは「私もお父さんと同じ気持ちよ。それと、旅に出てもいつでも帰ってきなさい。私たちはいつでもあなたの帰りを待ってるわ!、と言ってもまだ三年残ってるから、早すぎるわねこの言葉。ふふふふふふふ♪」と嬉しさを隠しきれないような顔で言っていた。俺は少し照れくさかった。

































 ステータス


 人間

 クロヴィル

 level:1


 HP 21/21

 MP 6340/6341

 筋力 8

 魔力 14

 器用 10

 瞬発力 9

 持久力 13

 運 61


 ボーナスポイント 0


 種族スキル

 なし


 固有スキル

 大魔術師の器 効果:MPステータス補正(特大)


 スキル

 創造魔法









 最近はちょっと、持久力も上げている。魔力に関しては創造魔法使っていたら上がった。MPは言わずもがな。












ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 今日はいつも通り、森の奥で実験と創造魔法の練習をしようと向かっていた最中、突然、


「キャーーーーーーーー!!!」


 悲鳴が聞こえてきた。しかも、今の声はシオン!?声のしたほうに俺は全力で駆け出した。

 そして、そこには倒れたシオンと、三体のゴブリンがいた。二体のゴブリンは錆びた剣を持ち、一体は弓を持っている。しかし、俺はシオンが倒れている見て、そんなこと、どうでもいい、と言わんばかりに三体のゴブリンに向かって走った。創造魔法で両腕に一時的に筋力上昇をかけた(MP3000消費)。


「はっ!」


 声を上げ、右腕で、剣をもっているゴブリンの頭を殴った。ゴブリンは頭蓋骨が砕けるような音を立て、吹っ飛んだ。突然のことで驚いているもう一体の剣をもっているゴブリンに左腕で腹を殴る。


「ごっ、」


 変な声を出し、よろけたところで首を掴み、へし折った。弓を持っているゴブリンは、そこでようやく、動き始め、矢を放ってきた。俺は矢を避けるような身体能力はしていないので、首を折ったゴブリンを盾にし、近寄ろうとしたが一定の距離を保ってくる。なので、近くにあった石を拾い、そのまま投げつけた。


ゴ、ドゴーーーン


 石は見事に顔を吹き飛ばし、地面に激突した。そこで戦闘は終了し、急いでシオンの様子を見た。


「・・・すぅ。」


 大きな外傷はなく、ただ、気絶していただけだった。


「ふぅ、焦らせんなよ。全く。」


 俺は安堵と共に怒りもわいてくる。最近では魔物が増えはじめているので、森に行くときは大人をつれて行け、と口を酸っぱくして言われているのに。ちなみにクロヴィルは人のことを言えない(笑)。そこでようやく、周りの状況を確認し、

































「おぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ」



 思いっっきり、吐いた。


ー気持ち悪っ。うえ、ゴブリンを殴ったり、首を折ったりした感触がまだ残ってやがる。


 クロヴィルは死んだ生き物は大人たちが狩ってくるのを見たことがあるので大丈夫になったが、生き物を殺したのは初めてだった。当然、殺した感触に慣れているわけがない。吐くのもしょうがない、と割りきる。


ーシオンが気絶していて助かった。こんなカッコ悪いところ見せられねぇよ。しかし、初めて、前世でVRゲームをしていた自分に感謝したぜ。


 なぜ、最初の一体を殺して、すぐに動けたのか?それは前世でVRゲームしていたとき、俺はソロプレイが多かった。そうなると自然に、戦闘が終了するまで集中する必要がある。そのときの記憶が行動を良くさせたのだ。ラッキー。

 幸せそうな寝顔で寝ているシオンに軽く殺意をいだきながら、背負って、村へ向かった。村に向かう途中、シオンは目を覚まし、


「う、・・・ん?」


「おはよう、シオン。さぁ、言い訳を聞こうか!」


 少し声に怒気を含ませて聞いてみると、


「ん?・・・すぅ。」


「おい、起きろ!二度寝すんな、頑張って、起きろ、シオン!」


ーこいつ、寝起き悪いのか?その見た目じゃあ、意外すぎるぞ!


 シオンは7年経ち、可愛らしい顔に、美しさが見え隠れしてきて、村の男の子からものすごいモテる。女子から信頼も厚く、将来はいいお嫁さんになるだろう、と言われるほどだ。


「う~ん。・・・おはよう、ございます。・・・ん?あれっ?何で私、クロの背中、あっ!!ゴブリン、ゴブリンは!?」


「ゴブリンなら片ずけた。そんなことより、どうして一人で森に入った!!大人に言われただろ!」


「う、ごめんなさい。でも、クロも一人で入ったよね。心配になって追いかけて来ちゃったの。」


「・・・ふぅ、それでゴブリンに襲われちゃあ、意味ないぞ。」


 どうにか怒りを押さえつけて、呆れながら言った。そして、今度は別種の怒りが湧いてくる。自分自身に対してだ。一度ならず二度までも、同じ失敗をした。しかも、今回は下手をしたら命の危険があるレベルでだ。


「うん、心配かけてごめん。それから、ありがとう。助けてくれて。でも、無茶だけはしないで。」


「どういたしまして。出来るだけ無茶をするつもりはないけど、約束はできないな。」


 それから、どちらも一言も話さず、村に向かった。

 村に着いて俺はゴブリンの血で汚れているのに驚かれ、村長に何があったのか説明した。そして、ゴブリンが森にいたとなると、どこかに巣が近くにあることを言われた。そして、村で早急に討伐隊が組まれ、出陣した。これには、俺も参加した。理由は2つ、自分の不甲斐なさに腹を立てていたから。完全に八つ当たりだな。それと、殺すことに慣れるためである。人間や知性のあるヤツを殺すことに慣れる気はないが、魔物は慣れなきゃ、旅に出ても死ぬ、と判断したため。

 

 ゴブリンの巣はまだ小さく、簡単に対処できた。ちなみに大きな外傷は負わなかった。そして、翌日、ステータスを確認して見る。






 ステータス


 人間

 クロヴィル

 level:5


 HP 36/36

 MP 6395/6396

 筋力 14

 魔力 31

 器用 15

 瞬発力 14

 持久力 28

 運 61


 ボーナスポイント 24


 種族スキル

 なし


 固有スキル

 大魔術師の器 効果:MPステータス補正(特大)


 スキル

 創造魔法






ー想像以上にlevel上がったな!今回の出来事で、生き物を殺すことにも少し耐性ついたし。しかし、創造魔法で実戦はキツいな。MPいくらあっても足りねぇや!MPポーションでも創るか?ま、そのことは後でいいや。今はボーナスポイントを振り分けるっっ!!




 ステータス


 人間

 クロヴィル

 level:5


 HP 36/36

 MP 6515/6516

 筋力 14

 魔力 31

 器用 15

 瞬発力 14

 持久力 28

 運 61


 ボーナスポイント 0


 種族スキル

 なし


 固有スキル

 大魔術師の器 効果:MPステータス補正(特大)


 スキル

 創造魔法



ーMPに全振りだな、やっぱ!振り分けなくてもlevel上がるとステータス上がるし、これからボーナスポイントは全部、MPにしよう。


 ボーナスポイントでは、1ポイントで、HPが3上がり、MPが2、運以外のステータスが1上がります。ちなみにクロヴィルはMPステータス補正(特大)が付いているので、MP5上がる。


 その後、四年間、MPポーションと創造魔法によるMP上げ(MPを1上げるのにMP1000消費)をし、16才のときに旅に出た。15才のときに出ようとしたが、魔物が大量発生したため、村が落ち着くまでいた。ついでに道具袋(無限)を創ってみた(MP10000消費)。MP消費、高すぎだ!!
















































 ステータス


 人間

 クロヴィル

 level:12


 HP 63/63

 MP 10452/10452

 筋力 22

 魔力 60

 器用 20

 瞬発力 21

 持久力 55

 運 61


 ボーナスポイント 0


 種族スキル

 なし


 固有スキル

 大魔術師の器 効果:MPステータス補正(特大)


 スキル

 創造魔法




 ボーナスポイントですが、一度に入るポイントに個人差があります。最大で、10です。


<エンテファブリア>現実

1 才能なし

2 一般

3 秀才

4 天才

5 英雄クラス

6~10 え、あるの?


<エンテファブリア>ゲーム(プレイヤー)

1~3 無し

4 運がない

5~7 普通

8 ラッキー

9 1万人に一人

10 宝くじで、一等を当てることより低い


 クロヴィルは自分のこと、普通だと思っています。

 <エンテファブリア>現実の人たちは5が限界だと思っている。

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