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銀拳  作者: 月草 イナエ
1/45

 ―プロローグ―

 はじめまして、草月イナエです。

 初投稿作品になります。スマホ投稿の為、読み難いかもしれませんが、読みやすい作品を目指し頑張っていきます。また、誤字、脱字等有りましたら、お知らせ下さい。

 一話毎に徐々に執筆力アップをしていきたいと考えています。どうぞ宜しくお願い致します。


 僅かな光が東の山並みを浮かび上がらせ、藍色に染まる空を見上げると、白い鳥が数羽、何かに追われる様に飛びさって行く。

 鳥達を見送り、ビルの屋上から視線を眼下へ移すと、薄暗い街並みから黒煙と緋色の炎が上がっている。けたたましくサイレンが鳴り響き、警察と消防の車両、野次馬達がひしめく様子から視線を外す。

 夜が明け始めた藍色の空気を、深く吸い込み、ゆっくりと吐き出す。


「また、逃げられたみたいだな?」


背後の給水塔から、からかい気味な声が響く。


「貴方の相手ほうは?」


「あんな雑魚、いくらいたって逃がすかよ」


 当然の様に言い放つと、彼は「報告書は、そっちが提出してくれ」と告げ、姿を消した。

 山間から朝日が登り始める空を見つめ、風に流された髪を指で後へ流す。




「……次は必ず捕まえるわ…」




 此処に居ない相手にそう告げ、朝日を背に歩き出す。

 前を見据える彼女の表情は見えないが、朝日を浴びた彼女の両腕は、髪と同じ銀色に輝いていた…………






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