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女神と魔神のギフトより勘違い特性が最強のスキルだった件~神魔覆滅させるもの~  作者: まん丸


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第百八十九話 崩壊の余波と逃亡者の夜


ヴァロリアの夜空を切り裂き一行は崩壊する王城から必死に逃走していた

背後では轟音と共に巨大な城の一部が崩れ落ちていく

その光景はまるで世界の終わりのようだった

「こっちよ!」

リリスが先導し一行は闇に紛れ迷宮のような裏路地へと飛び込んだ

息を切らし物陰に身を潜める

「ユウマ様! ご無事ですか!?」

ガガルが心配そうにユウマの顔を覗き込む

ユウマはまだ意識が朦朧としていた怒りの奔流が彼の精神を激しく消耗させていたのだ

「…ちび…すけは…?」

彼はかろうじて声を絞り出す

アリアがユウマの腕の中宝玉を覗き込んだ

「…光は弱々しいですが…なんとか持ちこたえていますわ…でも早く安全な場所で休ませてあげないと…」

チビすけの宝玉表面の黒い亀裂は消えていない

「くそっ! あのイケメン王め!」

アイが悪態をつく

「主サマのことおもちゃみたいに扱いやがって! 絶対許さない!」

「…それだけじゃないわ」

リリスが厳しい表情で言った

「あいつはユウマの力の暴走すら楽しんでいた節がある…異常よあの執着は」

彼女は周囲を警戒する

「今はとにかくここを離れるのが先決よウィルナスの追手がいつ来るか分からないわ」

しかしどこへ逃げる?

このヴァロリアはウィルナス王の支配する都市だ

街全体が巨大な鳥籠のようなもの

その時だった

ユウマの胸元冥王の宝珠が静かに振動した

『…全く世話の焼ける』

エンマの呆れたようなしかしどこか安堵したような声が響く

『貴殿が暴走させた因果律の後始末でこちらの仕事が増えたぞどうしてくれる』

「エンマさん…!」

ユウマは思わずその声に安堵感を覚えた

『…まあいい今回は緊急事態だ特例措置として一時的な避難場所を提供しよう』

エンマは続けた

『近くに古い墓地があるはずだその地下深くには冥界へと通じる古の『魂の道』の名残があるそれはウィルナスの結界すら欺けるはずだそこへ向かえ』

冥界への道?

ユウマは一瞬躊躇したが今はエンマの助言に従うしかなかった

「行きましょう!」

アリアがユウマの腕を支える

一行は再び闇の中を移動し始めた

目指すは街外れにあるという古い墓地

墓地は不気味な静寂に包まれていた

エンマが示したのはその中でもひときわ古い区画崩れた墓石が並ぶ場所

その中心に枯れた大木の根元が不自然な形で抉れていた

「ここか…」

ガガルが屈強な腕でさらにその穴を広げる

その奥には地下へと続く暗い階段が現れた

一行は覚悟を決めその階段を下りていく

地下深く冥界へと通じるという魂の道へ

それは一時的な避難場所なのか

それとも新たな面倒事への入り口なのか

ユウマたちの予測不能な逃避行はまだ始まったばかりだった

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