第十三話【氷の女王】
今回のお話は前回の続きvsダークセンチピード戦です。
はたして、アレン達は勝利することが出来るのか?
お楽しみください!
ステータス
アレン=ジース 性別 男 種族 人類種 Lv21
【才能】無し 職業【魔物使い】
体力6150 攻撃力245
守備力260 魔法攻撃力180
魔法防御力180 速さ140
武器 鉄の剣 盾
防具 皮の鎧
メダリア=ファーム 性別 女 種族 獣人Lv19
【才能】??? 職業【奴隷】
体力5200 攻撃力240
守備力210 魔法攻撃力40
魔法防御力170 速さ320
武器 短剣
防具 皮の鎧
スキル
同化時【白の舞】
ネーヴェ=グライス 性別 女 種族 人類種 Lv15
【才能】魔法を扱う 【職業】?
体力4300 攻撃力130
守備力200 魔法攻撃力250
魔法防御力240 速さ140
スキル
氷魔法【アイスエッジ】
氷魔法【アイスレイン】
氷魔法【ブリザードストーム】
氷魔法【アイスボール】
「なあネーヴェ!このままだと俺達の体力が無くなるのが先だ。もっとこう……なんか良い作戦は思いつかないか?」
「無茶言わないで!私だって必死に考えているわよ!というか、私は戦うのこれが二回目なんだからそんな直ぐに策なんて浮かぶわけがないじゃない!」
ネーヴェはそう言い返すと、ダークセンチピードの足元に向けて魔法を放つ。
「氷魔法【ブリザードストーム】!」
『ギシャァァァァァアアアアアアア!!!!』
ダークセンチピードがいる地面が一瞬にして凍りつき、ダークセンチピードは悲鳴を上げる。
「よしっ!少しだけど効いてるわよ!」
「ナイス!それなら次は」
アレンが次の行動に移ろうとしたその時───
『キィイ!!』
「なに!?」
突然、ダークセンチピードの頭部にある触角が光ったと思ったら、その先端から紫色に輝く魔力弾が放たれ、アレン達を襲う。
「危ねぇ!!」
「くぅ!!」
アレン達はなんとかそれを避けると、地面に着弾した魔力弾は爆発を起こし、辺り一面に衝撃波を撒き散らした。
「おい……今のはやばかったぞ?」
「えぇ……あんなのくらったらひとたまりもないわね……」
アレン達は冷や汗を流しながらダークセンチピードを見る。
すると、ダークセンチピードはまたこちらに向かって再び魔力弾を打ち込もうと、狙いを定めている。
「まずいわよアレン!またさっきのが来るわ!!」
「くそっ!どうすりゃいいんだよ!」
ダークセンチピードは狙いを定めると今度は二本の触覚が輝き出し、同時に二つの魔法陣を口元に展開する。
「さっきのじゃない!?」
「やばいぞ!!これは流石に避けきれない!!」
アレン達は慌てて回避行動を取ろうとするが、間に合わない───────
「くッ!!」
「きゃぁ!!」
ダークセンチピードの口から闇魔法【ダークショット】が発射され、アレン達に迫り来る。
そして、今まさにダークショットがアレン達に当たる寸前、
(俺の残り魔力全てを使ってもアレを逸らすくらいが限界だ…だが!!やるしかねぇ!!)
アレンは、残っている魔力全てを込め、詠唱を始める。
「風の精霊よ・我の呼びかけに応え、我が身を護る盾となりて守りたまえ!!」
アレンの詠唱が終わると、ダークセンチピードの魔法は三人に向かって一直線に進む。
「アレンッ!!」
「ご主人様!!」
「ぐっ……うぉおおお!!」
ダークセンチピードのダークショットが、三人の目の前まで迫る。
そして、ダークセンチピードの放った【ダークショット】が直撃する瞬間、風魔法【ウィンドバリア】により、突風が吹き荒れダークセンチピードの魔法の軌道が大きく逸れていき、後方にあった岩山に当たって大爆発を起こした。
「はあっ……はあっ……大丈夫か?二人共」
「私は平気よ」
「私も大丈夫です……」
二人が無事なことを確認するとアレンは、安心した表情で糸の切れた人形のように前に倒れた。
「アレン!!」「ご主人様!!」
二人は、急いで駆け寄るとメダリアはアレンを抱き抱え、ネーヴェは心配そうな顔で、魔力切れを起こしたアレンの土色になった顔を見つめている。
アレンの魔力が切れたことにより、メダリアの同化が解除され、ガルちゃんはアレンの家に転送された。
「しっかりしてください!ご主人様!どうしてこんな無茶をしたんですか!?」
「そうよ!!私なんかの為になんでここまで……」
「……お前達を守りたかったんだ。俺は家族を守るって約束したからな……だから……」
「ご主人様……」
アレンは、それだけ言うと意識を失った。
「…ばかっ……あんたは大バカよ…!」
「……本当に……。無茶し過ぎです。私達奴隷を守ってくれることは嬉しいのですけど……少しは自分の事も考えてくださいよ……でも……助けてくれてありがとうございます……」
ネーヴェは、涙を流すとアレンの頭を優しく撫で、メダリアはアレンの手を握る。
「少しだけ待っていて下さい。アイツを倒して
すぐに戻りますから……」
「えぇ、それまであなたはここで寝ていなさい。私達が必ず倒してくるから」
二人は立ち上がると、ダークセンチピードの方を向く。
「ネーヴェちゃん。まだ戦える?」
「当然よ。あいつを倒すまでは、絶対に諦めないわ」
「そうだね!じゃあ私は前衛をするからサポートお願いね!」
「わかったわ」
「それじゃあ行くよ!」
メダリアは、ダークセンチピードに向かって走り出し、ネーヴェは詠唱を開始。
『キィイ!!』
ダークセンチピードは、再び口元に魔力弾を作りだし、発射準備に入る。
「させないわっ!!」
ダークセンチピードの頭上に現れた無数の氷柱が、一斉に降り注ぐ。
『ギシャァア!』
ダークセンチピードは、悲鳴を上げながら魔法攻撃を中断して防御態勢を取る。
「フッ!!」
攻撃を中断した隙にメダリアは、地面を踏み込むとダークセンチピードに向かって跳躍する。
「【アイススピア】!!」
ネーヴェは、詠唱を終えるとダークセンチピードの周りに巨大な氷塊が出現し、ダークセンチピード目掛けて射出される。
『キィ!?』
ダークセンチピードは、回避行動を取りつつ頭部の触覚を輝かせ、魔法弾をネーヴェに向けて放とうとする。
しかし───
「いいいいやああああ!!」
既にダークセンチピードの真上に跳んでいたメダリアが、短剣を振り下ろしダークセンチピードの触覚を斬り落とした。
『ギシャア!?』
触覚を斬り落とされたダークセンチピードは、驚きの声を上げるがすぐに反撃に移る。
口元に魔力を集中させ、先程と同じ魔法弾を放つ体勢に入り、空中で身動きが取れない状況のメダリアに狙いを定めたダークセンチピードが、口から【ダークショット】を発射しようとしたが、
「喰らいなさい!」
ネーヴェの詠唱により現れた大量の氷のつぶてが、ダークセンチピードの顔面を襲い、ダークセンチピードの魔法が再び中断された。
「ナイスだよ!ネーヴェちゃん!!」
落下しながらダークセンチピードの背後に着地すると同時に短剣を横薙ぎに振るい、ダークセンチピードの無数にある内の凍っていた脚を斬り付けると、バラバラに砕け散った。
『ギィィアアアッ────!!!』
攻撃を中断されたダークセンチピードは、怒りの咆哮を上げた。
すると、先程メダリアが切断した触覚と脚が自己再生し、元通りに戻る。
「うそっ!?」
「そんな……」
ダークセンチピードは、体の向きを変えると二人を睨みつけた。
「どうやらアイツを倒すには一撃で決めるしかないわね」
「そうみたいだね……。それならわたしが時間を稼ぐからネーヴェちゃんの取っておきの魔法で一気に決めよう!!」
「そうは言ってもさっきからフラフラしてるじゃない!そんな体では無茶よ」
「大丈夫!なんとかするから!それにここで倒さないとご主人様の頑張りが全て無駄になってしまう。だから今度は私が頑張る番。ネーヴェちゃん私を信じて」
「……ッ!アンタ達二人揃って大バカよ……!わかったわ。でも約束して無理だけはしないで」
「うん!ネーヴェちゃんならやれるって信じてるから!!じゃあ頼んだよ!!」
メダリアは、ダークセンチピードに向かって走り出すと、ダークセンチピードの攻撃を掻い潜り、隙を見つけてはダークセンチピードの体に斬撃を与え、後ろに跳躍し距離をとる。
これを繰り返し、ヒットアンドアウェイでネーヴェの詠唱のための時間を稼いでいく。
ネーヴェは、深呼吸して目を閉じ、気持ちを落ち着かせ精神を集中させる──
(落ち着きなさい私。私はこんな所で終われない。絶対にスノと再会するの)
両の手を前に出し、魔力を練り上げていく──
(ただの奴隷の私を命懸けで守ってくれたアレン。私を信じて今頑張ってくれているメダリア)
丁寧に、丁寧に、練り上げていく──
(今日出会ったに過ぎない赤の他人なのに何故かしらね。こんなに力になりたい。守りたいって思うのは)
ネーヴェの周りに蒼い魔法陣が一つ、二つ、三つ、四つ展開され──
(あのバカ二人に影響されたのかしらね。私までこんなバカになっちゃって)
展開された魔法陣が、カチッ。カチッと組み合わさり一つの巨大な魔法陣が出来上がっていく──
(まぁそれも悪くないわね。スノと再会するのは絶対だけど、アレンやメダリアともっと一緒に過ごしてみたい)
魔法陣が圧倒的な冷気を帯び、静かに、再び、目を開ける───
(だから私はまだ、生きていたいのッ!!)
視界にダークセンチピードの姿を捉え、そして準備は……整った──
「いいいいやああああッッ!!」
メダリアは、ダークセンチピードに向かって跳躍する。
その接近に反応し、頭部の触覚を輝かせて魔法弾を放つダークセンチピード。
だが、その攻撃はメダリアに当たる事はなく、かわされる。
メダリアは、ダークセンチピードの攻撃を回避しつつ、すれ違いざまに短剣を振り離脱。
だが、怒り狂ったダークセンチピードに大したダメージは入っておらず、お構い無しに暴れ回る。
『ギィイイイッッ!!』
「くぅう!」
ダークセンチピードの尾針による突き刺しを間一髪で回避するが、バランスを崩し体当たり攻撃をかわせず命中。
大きく後方へ吹き飛ばされるが、何とか受身を取る。
「まだまだァ!!」
メダリアは、口元の血を手で拭いすぐさま反撃を開始。
ダークセンチピードの体に短剣を突き立てようとするが、ダークセンチピードは触覚を輝かせて魔法弾を放った。
「うっ!?」
魔法弾が直撃し、体が後方に弾け飛ぶ。
しかし、ダークセンチピードの追撃は止まらない。
ダークセンチピードは頭部の触手を鞭のように使い、横薙ぎに振るいメダリアを吹き飛ばす。
「うあっ!?」
壁に叩きつけられた衝撃で肺の中の空気が抜けていき、息苦しくなる。
それでも、メダリアは立ち上がる。
「まだ、終わってない……」
ふらつきながらも短剣を構え、ダークセンチピードを見据える。
『ギィアアッ!!』
そんなボロボロのメダリアに、トドメを刺そうとダークセンチピードは再び触覚を光らせ魔法弾を放つが──
「うああああああ!!」
メダリアは、残った体力を使い何とか横へ大きく回避。
魔法弾が地面に命中し、爆風と大量の土煙が舞い上がり、吹き飛ばされ地面をバウンドした。
「う、うう…」
もう、体を動かす力が残っていない。
意識も失いかけている。
だが、ダークセンチピードは舞い上がった土煙によってメダリアの姿を見失っていた。
絶好の好機。
そして──
「今だよ……ネーヴェちゃん!」
「ありがとう。あなたは最高の友人だわ」
その期を捉えたネーヴェは、一気に魔力を解き放つ。
「はあああああああああッッッ!!!」
「氷の女王よ・我が呼びかけに応え顕現せよ・我は氷を統べる姫なりッ!!」
ネーヴェの詠唱と共に、空から降り注ぐ暴力的な猛吹雪。
それは、ダークセンチピードに降り注ぎ大地を凍りつかせ、辺りを銀世界へと変貌させていく。
ダークセンチピードの脚を、細長い身体を、そして頭部までをも瞬く間に凍結させた上級魔法【アイスクイーン】は、ダークセンチピードの命を遂に刈り取った。
「はあっ……はあっ………うっ」
ネーヴェは、大きく肩で息をする。
全力の魔法の行使で疲弊し、その場に膝をついた。
だが、ネーヴェはゆっくりと顔を上げ、自分の作った光景を見て微笑む。
白銀世界の中心にいるネーヴェのその姿は美しく、まるで氷の女王そのものだった。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ついにメダリアとネーヴェの二人の力でダークセンチピードを倒す事が出来ましたね。
当初ネーヴェの魔法をここまで使うつもりでは無かったのですが書いているとだんだん楽しくなっちゃってこうなりました。
メダリアの能力凄いなー(棒)
さて、次のお話が第一章最後のお話で物語は次のステージへと進みます。アレン達がどうなるのかお楽しみにお待ちください。
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ステータス
アレン=ジース 性別 男 種族 人類種 Lv21→28
【才能】無し 職業【魔物使い】
体力6150→8500 攻撃力245→300
守備力260→320 魔法攻撃力180→220
魔法防御力180→220 速さ140→190
魔力保有量320
武器 鉄の剣 盾
防具 皮の鎧
メダリア=ファーム 性別 女 種族 獣人Lv19→27
【才能】??? 職業【奴隷】
体力5200→6500 攻撃力240→360
守備力210→310 魔法攻撃力40→60
魔法防御力170→240 速さ320→450
魔力保有量40
武器 短剣
防具 皮の鎧
スキル
同化時【白の舞】
ネーヴェ=グライス 性別 女 種族 人類種 Lv15→25
【才能】魔法を扱う 【職業】?
体力4300→5600 攻撃力130→180
守備力200→270 魔法攻撃力250→380
魔法防御力240→330 速さ140→170
魔力保有量450
スキル
氷魔法【アイスエッジ】
氷魔法【アイスレイン】
氷魔法【アイススピア】
氷魔法【ブリザードストーム】
氷魔法【アイスボール】
氷魔法【アイスクイーン】




