ゾウさんの溜まり場に
ある大きな廃ホテルがあった。
その廃ホテルは、不良の溜まり場になっており、深夜になると、よく会議をしていた。
その会議中に、普段無口な少年Aが、奇妙なことを言い始めた。
「なんかさ....足元から変な音が聞こえないか?」
いきなりの少年Aの問いかけにより、一同は、一瞬振り向いたが、無視して会議を続行した。
しかし、数分すると、また同じことを少年が言い始めた。
「なんかさぁ....変な音が聞こえるんだけど....」
これを5回繰り返した。
すると流石に、周りの少年達の怒りが込み上げて、その一人が少年Aに向かって大声で怒鳴った。
「おまえさぁ....俺たちをビビらせようとしてんのか?それとも、会議を邪魔しにきたのか?」
しかし、その発言を無視するかのように、少年は狂ったように同じ事を喋り始めた。
「ほら....そこ....。ほら....おまえだよ!お前の足元だよ!なぁ.....」
そう何回もブツブツと独り言を言い続けたあと、ゆっくりと立ち上がった。
そして、自分のズボンのチャックを下げると、自分のゾウさんを召喚させた。
召喚させたゾウさんの鼻が大きくなると、黄色い水を少年たちの足元に注いだ。
少年のゾウさんが注ぎ終わると、満足したような奇妙な顔で、暗闇の中に消えていった。