プロローグ
どうも初めまして!
何かアドバイス、意見、質問等あれば、
是非ともお願いします!
「はぁ、はぁ、ハァッ…!」
真っ暗な森の中、彼は脚が振りきれるほど
走り続けていた。
「アオゥーーンン」
森の狩人達は今晩のエサを求めて
追い詰めていく。
「ふざけ、るなよっ!なんで、こんな...!?」
真っ暗な森の中、照らすのはたった一つのお月様のみ
懸命に走るも、大地に脚を捕まれてしまった。
「死にたくない..」
「やめてくれ」
彼の懇願に応えるのは
狩人達の荒い息。
「アォーーーン」
狩人達はエサにありつく。
有坂 冬馬という一匹のエサに。
あとに残ったのは
ぐちゃぐちゃになった肉の塊と
爛々と輝くお月様だった。
ー ー ー ー ー ー ー ー
「あああぁぁぁッッ!!足はあるか!?手はっ!?」
「…夢か。なわけないよな。」
最悪の目覚めだ。そう、あれは夢ではない。
あれは実際にあった、体験した事実。
でも生きてるじゃないか。だって?
あれは「前回の最期」の話。
今までで一番嫌な死に方だった。
俺はこれまでに都合5回は
死んで生き返って死ぬ。を繰り返してる。
もっとも、生き返る度に全くの別人なんだがな。
よくある「死に戻り」ではない。
むしろ「死に戻り」だったらどれだけ良かったか。
毎回生まれも性別も全く違う。
でも共通点がある。
「実親が死んでいる。」「10才で記憶が戻る。」「15才の誕生日で死ぬ。」
そして「どうしようもない」ってことだ。
本当か?って?
俺だって死にたくないよ。
生きるために色々試したさ。
15の誕生日に死ぬんだから
そこを越えれば問題ないって、思ってさ
事故なんてあり得ない、中学校の運動場にいたり。
警察署の牢屋にいたり。
家の毛布の中にいたりさ。
誓って余計なことはしてない。
上から地震による倒壊の圧死。
暴動に巻き込まれ銃殺。
落雷による火災で焼死。
散々だったよ。
他にも色々あったけど、どれもこれもクソみたいだった。
はぁ、今回はどうだろうなー。
10才だからか異様に重い扉を開けて外に出る。
「良い~天気だ~。」
さて状況の確認と。
「青空よし!森よし!ドラゴンよし!」
「ドラゴン??」
「グルゥ?」
また見てくれたら最高です!