表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/168

12、魔力の訓練法1

ブックマークつけてくださった方々ありがとうございます!励みにして毎日投稿頑張ります

(・ω・)ゞ

 公爵が皇城に戻ってから私も食堂を出て、午後の運動着に着替える為に自室へ戻ってきた。



  収魔のブレスレットは公爵が預かる。と言いった後、そのまま皇城へ向かわれたのでこのまま持っていて良いのかしらと思ったが……。



「旦那様がお帰りになられましたらお渡ししますので、収魔のブレスレットは私の方で預からせていただきますね」とあっさりシュバラに預かられていった。



(残念ですわ……)



  ひとまず、偽の収魔ブレスレットが手に入ったのでこれからは自分の魔力で魔力操作訓練ができる。

  だが、師となる魔術士が来るまで魔法は禁止されているので身体強化をして堂々と訓練する事は出来ない。



(でも、魔素魔力と自分の魔力では魔力操作は魔力操作でも違いがあると思いますわ)



 ****


  運動着へ着替えて訓練場にやって来た。左耳の上あたりに先程、公爵から貰った髪飾りもしっかり付けている。

  体を動かし始める前に、腕や足、身体の側面を伸ばしたりと少し身体解しの運動をする。

  これは、あの長い夢を見てからは続けてやっている事だ。

  初めのうちは不思議そうな顔をしていたリリアも今では全く気にしなくなった。



  解し運動をしながら自分の魔力を様子見してみる。

  食堂で収魔ブレスレットを外し偽のブレスに付け替えてから徐々に自分の魔力が増えているのを感じていた。

  今こうして運動する間も自分の魔力は徐々増えている。



(収魔ブレスレットを使っての魔力圧縮操作は、ブレスから取り出して外で圧縮していたけれど……自分の魔力はわざわざ取り出してやる必要あるかしら?)



  魔法を試して東屋より高く飛んだ時、体内の魔力を両足に集めるよう操作出来たのだ。

  体内の魔力を操作可能なのは織り込み済み。


  私は早速、自分の魔力に集中していつもの魔力圧縮操作を行ってみる。



(……問題なく圧縮出来ていますね。むしろ、魔素魔力を圧縮するよりかなり楽なくらいです)



  自分の魔力を圧縮する魔力操作は思っていたより遥かに簡単なものだった。

  現に、収魔ブレスレットを偽物に付け替えてから貯まった分の魔力は既にいつもの圧縮率まで圧縮し終わってしまった。



(どうしましょう……。魔力操作の訓練が簡単すぎて全然、訓練になりません)



  その後も自分の魔力が貯まる度に、魔力圧縮操作を行いながら各運動、木刀の素振り、乗馬を続けた。



 ****


  午後の運動の時間も終えて自室に戻るも自分の魔力圧縮は続けている。



  魔力圧縮をいくら繰り返しても、魔力が回復していくのが止まる気配は全く見られない。

  どうやら、1日に回復する魔力量に制限は無いようだ。



(大人は余剰分を収魔ブレスレットに入れるとリリアも言ってましたし自分魔力は常に回復し続けているものなのですね……)



  そして、私は収魔ブレスレットについてリリアに説明してもらった時に言っていたことをもうひとつ思い出していた。


  大人は子供より魔力を回復するのが早い……。


  収魔ブレスレットが魔力を吸うよりも上回る速さで回復する。



(……魔力の回復速度を上げる訓練ってできないのかしら?)



  そう思い付きはしたが、自身の魔力回復は今まで無意識で行ってきたもの。



  大人は子供より回復速度が早い


  子供と大人の差は…


  身体の大きさ……精神年齢?


  魔法を使うことができる……



(もしかして……魔力の使用頻度?)



「でも、収魔のブレスレットに引き出されてるはずだけどこの数ヶ月で回復速度が上がったようには思えないのだけれど……」



  そこまで考えたところで厨房の様子を見に行っていたリリアが部屋に戻ってきた。



「フィリセリア様、夕食の支度が整ったようです。食堂へ向かわれますか?」


「ええ。行くわ」



 ****


  食堂に着きリリアと2人きりの時間となったので、さっき湧いた疑問のヒントでも得られればと質問してみた。



「ねぇ、リリア聞いてもいい?」


「なんでしょう?」


「収魔のブレスレットの話をしてくれた時、大人はブレスが魔力を吸うより早く回復するから吸われ切ったりしないって話だったわよね?」


「そうですよ。小さいうちは全く回復速度が上がりませんから収魔のブレスレットに簡単に吸われ切ってしまうのです」


「全く回復速度が上がらない?なら、ずっと収魔のブレスレットに吸われ切って全く魔力を使えないままなの?」


「いえいえ、5歳を過ぎたら収魔のブレスレットを外しての魔術訓練が始まるのです。それからは徐々に魔力回復が早くなっていきます」



  私はそれを聞いて、自分の推測が当たっていたと確信を持ち、食事を続けながらさらに質問を重ねた。



「魔力回復の速度は人によって違うの?それとも年齢にそって皆同じように回復速度が上がるの?」


「人によりますよ?魔術を極めている人ほど回復速度が早い傾向にありますね。そういった方々が大体、魔術士になります」



(魔法使用を始めるのを機に回復速度が上がる。そして、多く魔法を使う人ほど回復速度が上がる傾向がある。……間違いないようですね)



  魔法使用の頻度が魔力回復速度をあげる方法であると気付いたのはいいが、そうなると問題がある。



(結局、魔法使用は監督となる魔術士が付くまで禁じられているんですよね……)



  訓練方法を見つける事はできたが、さらに頭を悩ます結果となった。

続きを読みたい。応援したいと思っていただけましたらブックマーク、評価☆☆☆☆☆のほどよろしくお願いします(´∀`*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ