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ゴリラ決着

「なっ、なにぃいい。 私を捉える方法をすでにだとっ!!!!」


 ゴリラは吠える。


 息を切らしながら叫ぶその声は多方向から反響していた。


「そうだ。 お前がいくら早かろうとも、絶対に捉える」


 俺は影の広げる。


 残された魔力を使い切るかのように遠慮なく広げていく。


 思った通り、これなら奴がどこにいるかよくわかる。


 当然この速度を捉える攻撃を持ってないし、うまく予測して攻撃を置いておくことも出来ない。


 だから、こうする。


「見掛け倒しがっ!!」


 ゴリラがこちらは向かう。


 それを感じただけで充分だ。


 急速に影を俺は戻す。


「その一発は餞別だ。 持っていけ。 ゴリライオン」


 その速度の攻撃は避けられないのはわかってる。


 ゴリラ。 お前は強い。


 俺の疲労を差し引いても勝てるかはわからない。


 だから、この一撃はもらってやる。


 歯を食いしばれっっっ!!!!


 耐えるんだぁぁっ!!


「……やはり、影を広げれば防御力は下がるのか」


「ふふふ……わっぱ。 油断をしたな」


 油断……違うねぇ。


「だが、思った通り耐えきれた」


「何ぃ?」


 影がゴリラを掴む。


「覚悟はいいな?」


「………ふふっ。 まだまだ未熟であったか」


 俺は思い切り殴りぬける。


 ゴリラが倒れてから……俺は倒れ込んだ。


 お互いの息づかいが聞こえなくなるまで、しばらくの時間が必要だった。



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