表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

03 星の塔



 心が輝きだす 深い闇を照らして 絶望を塗りつぶして……


 星の海の中で出会った 溢れる命の中から 見つけた君と

 歩くこの塔で ずっと忘れていた生きる意味 探し出そう


 たとえ絶望に この身蝕まれて 真空の空に消えてなくなっても

 命を燃やして星になる 誰かを照らす(ちから)になってみせる


 心が輝きだす 深い闇を照らして 絶望を塗りつぶして……


「後悔も、悲しみも、きっと深い深い、この空のような絶望も、全てを抱えて生きて行こう」


「だって、今の俺がいるのは、過去があったからなんだ」


 悲しみの海に溺れて 身動きができなくなって

 息の仕方を忘れてた 生き方を思い出せなくなっていた


「大丈夫だよ。星はずっと見てる、ここからずっと」


「思い出せたら、きっともう一度立ち上がれるよ。頑張れるよ」


 星の海の中で出会った 溢れる命の中から 見つけた君と

 歩くこの塔で ずっと遠ざけていた幸せを 探し出そう


 未来に進む事 明日へ歩く事

 不安にさいなまれるのは 孤独に苦しむのは

 全部 幸せを掴みたいから


 絶望を憎むのも支えにするのも 幸せじゃない今日から逃れる為 足掻く為


「やっと見つけた 僕の希望 僕の思い」


「優しさも、幸せも、希望も、弱さなんかじゃない。強さになるんだって、君が教えてくれたから」

 

 遠くないいつか きっと 星の塔は砕かれて

 流れ星とともに 再び地上へ落ちていくのだろう


 理不尽も 不公平も 苦難も そんな苦労が満ちる世界へと

 癒された心を抱えて 再び生きるために 忘れていた呼吸をするために


「大丈夫だよ。星はずっと見てる。ここからずっと」


「疲れたらまた空に星を見つけておいで、そして一緒に捜そう」


 深い絶望に嘆く心を 照らす星の輝きを 大切な思いのありかを




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ