第8話 化け物襲来のお知らせ
俺がこの世界に産まれてから、
2年と数か月が経った。
魔法は下級魔法の書はコンプリートして、
図書館に返した、
今は中級魔法の書と下級火属性魔法の書と下級雷属性魔法の書、
最近手に入った。
下級水属性魔法の書を、
練習している。
魔法以外には、あまり変わってない毎日だ、
体はちゃんと成長しているがな・・・・・
毎日、アーシェと鬼ごっこをしたり、
魔法の練習をしたり、
兵士の訓練をみたり、
の毎日だ、
そんな日々が続く中、
父さん、
レオ・レヴァリアは魔法の教育や、戦闘の教育は
3歳からと、決めていた。
シャル姉は先日3歳になり、
魔法の訓練が始まった、
そのため、
この城に魔法使い、
つまり、シャル姉の教育係が来ることになった。
この魔法使いは、
我が国、レヴァリア王国の、
宮廷魔法使いの弟子らしい、
宮廷魔法使いとは、
王様、つまり父さんが選んだ凄腕の魔法使いが、
指名した魔法使いらしい、
アーシェに聞いてみたら、
天才と呼ばれている、
魔法使いらしい、
やることは決まっている。
技を盗む。
全部だ、
何事にも貪欲にだ、
せっかく転生できたんだ、
最強を目指してみたいからな。
数日後、この城に魔法使いがやってきた。
俺は興味本位で、
いや、興味津々で
その魔法使いをアーシェを連れて見に行った。
宮廷魔法使いがその家庭教師役みたいな魔法使いを連れてくるらしい
その2人は王の間にくるらしい、
俺たちは王の間、
謁見の間と呼ばれる場所に潜入、
いや、普通に入った。
そこには俺の
父、母、シャル姉、シャル姉のメイドさん、
「おお、コヨーテも見に来たのか」
「なんでも、天才と呼ばれているらしいわ」
うん、入っても許された。
「コヨーテちゃんも、お姉ちゃんの家庭教師さんが気になるの?」
「うん、見てみたい」
いや、実力がな、
そういや、宮廷魔法使いのほうも、見たことないな、
「アーシェ、宮廷魔法使いってどんな人なんだ」
「・・・えっと・・・個性的な・・・ひ・・・・と?・・・・です・・」
なんだこの間は
コンコンと、
謁見の間の扉が鳴った。
「入れ!!」
父さんの一声で扉が開き、
そこには2人?の人が立っていた
一人はフードで顔を隠している魔法使いっぽい人、
もう一人は・・・・・
「・・・・なんだ、あの、変質者は」
「・・・・難しい言葉を知っておりますね」
城の中に、
俺の前に、
シャル姉の前に
みんなの前に、
筋肉ムキムキの上半身裸にマントだけを纏った男が仁王立ちしていた、
頭が禿げていて、ツルッツルだ、
顔は化粧がされており、
口紅が特に目立つ、
うん、変質者だ、
「アーシェ、アーシェ」
アーシェの服を引っ張り呼んだ。
「コヨーテ様、なんですか、」
「あの、変質者はなんなんだ」
「あ、あの方は・・・」
「なーーーーーーんて、可愛い子なのよーーーーーん!!」
ハゲ変質者が俺のほうに走ってくる。
そして俺を抱きしめようとした。
「気持ち悪っ!!」
俺は部分強化の魔法を足にかけ、
後ろに退いた、
逃げた。
「あらーーん??早いわねぇ、ぼくぅぅ」
気持ち悪いぞ、この男、
喋る方がオカマだし、
魔法で、滅してやろうか、
「・・・・・」
フードで顔を隠した魔法使いの視線が俺のほうを見ている気がした、
ばれたか、
俺が魔法を使えることが・・・
もう、使うのは控えておこう、
「で、この人は誰なんだ」
オカマを指さし言った、
父さんが答えてくれた、
「あの人はキャサリーナ・カマー、この国の宮廷魔法使いだ」
宮廷魔法使い!!
あれが!
もう、この国、終わりかもしれん、
だって、
ハゲで上半身裸の筋肉ムキムキの男でオカマが
うちの宮廷魔法使い!!
「それも、この国、最強の魔法使いだ、」
「ウソだろ!!」
声に出してしまった。
「ええ、ほんとよ、私が宮廷魔法使いのキャサリーナ・カマーよ」
ウインクを俺に放った、
気持ち悪っ
俺はキャサリーナ・カマーいや、
もう変質者でいいや、
変質者を見るのが嫌になり、
アーシェの後ろに隠れた、
「あーーら、嫌われちゃった」
「当たり前です、先生」
フードで顔を隠した魔法使いが喋った、
女の声!!
俺はアーシェに隠れるのをやめ、
魔法使いを見た、
魔法使いはフードを脱ぎ、
顔を見せた、
長く、腰まで伸びた金髪、
緑の瞳
綺麗な顔、
何よりも特徴的なのは、
長く尖った耳、
こいつは、
こいつは、
あの、
あの、
エルフだ、
「キャサリーナの弟子って、エルフだったのか」
父さんが聞いた
「そうよ、この子が私の弟子」
「エリーゼ・シャルローゼです。エルフの森からやってきました。」
「この子はエルフの森を散歩してたら、拾ったのよ」
この、宮廷魔法使いは、この国じゃあ有名な人らしい、
だが、よく国外に行くらしい、
だから、俺が産まれてから、一度も会えてないわけである、
「しばらくはレヴァリアにいるからねぇ、寂しい思いをしなくて済むわよ、レオちゃ~ん」
「ひいぃぃぃ、寒気がするからやめてくれ、俺はシャーリー、一筋なんでね」
「あなた、」
うん、二人の世界を作らないでください。
「で、この子にはあなたの子の教育を任せればいいの??」
「ん、」
あ、やっと帰ってきたな
「ああ、うちの娘を頼む」
「娘?このボーヤじゃなく」
「ああ、違う違う、コヨーテはまだ2歳なんだよ」
「2歳でも、才能はあると思うわよこの子・・・・・コヨーテちゃ~んだっけ」
「コヨーテがか」
「ええ、この子も一緒でも、いいかしら」
「コヨーテ、お前はどうしたい?」
父さんは俺の意思を優先させるらしい、
教えてくれるのは、宮廷魔法使いの弟子、
強いに決まってるよな、
答えは当然
「やる!」
「きまりねぇぇぇえん、で、もう一人の子は?」
「私です」
シャル姉がキャサリーナに答えた。
「ふーん」
キャサリーナがじろじろシャル姉を見る、
うわー、
気持ち悪っ
「どう見る、エリー」
エリーゼに聞いたところを見ると愛称かな
「才能はありそうですね2人とも」
「うん、まだまだねえ、エリーは」
「なんでですか、先生」
「あとで、教えてあげるわよ、まあ、いいわ、2人とも面倒見てあげる」
「ああ、よろしく頼む」
「でも、いいの、もう一人娘がいるのでしょう」
「エフィか、あの子は魔法使いより、戦士のほうが向いている気がしてな」
「なるほどねえ、じゃあ、訓練は明日から始めるからねえ、今日は帰るわよ」
「城に泊まればいいじゃないか」
「今日は宿をとってあるから、明日からは城に住むわよ」
キャサリーナさん、変質者はエリーゼを連れて城を出て行った。
濃い人だな、
〈キャサリーナ・カマー〉
久しぶりにすごい子にあったわ、
とんでもない子ねえ、あの子
「先生さっきのはなんでなんですか、教えてください」
「あの、コヨーテって子、魔法を使ってたのわかった?」
「最初、先生が抱きしめようとした時ですよね・・」
「ええ、部分強化の魔法をね、2歳の子がよ、」
「やっぱり、部分強化の魔法ですか」
「魔法を使えるってだけでも、すごいのにあの子、完全に制御してたわよ、あれ」
すごい才能に出会っちゃったかも、
キャサリーナ・カマーは微笑むのであった。