第6話 一歳の誕生日
一歳の誕生日が近い、
今、魔力の量を増やす方法が分かった俺は早速、
試してみた。
結果
大成功!!
ヒャッホー!!
これで俺、魔力の量は世界一になれんじゃねえか、
って思っているぐらいだ。
魔力の量を増やす方法が知られてないのは、
たぶん幼少のころから鍛える必要があるからだ、
この世界では、魔力は、生まれたころに決まるものだと、下級魔法の書に書いてあった。
だが、真相は幼少、つまり子供のころに鍛えれば、魔法を使用すれば、
増えることが分かった、
つまり、魔法使いは魔力の量が多いものがなれる、理論が
ぶち壊されるわけだ・・・
まあ、このことは俺の中に閉まっておこう。
強い人が増えたら困るからな、
あとは、どこまで伸びるか確かめないとな・・・
年齢が関係していると踏んでいる。
俺には幼女(神様)のことがあるからな・・・・
他の人とは違うかもしれないし・・・
まあ、練習あるのみだよな・・・
まずは火属性以外のボール系魔法だな・・
前回、本棚と絵本がえらいことになってしまったからな・・・
あと、アーシェがな・・・
だから今日は庭にいる、
アーシェが散歩に連れてきてくれた、
もちろん、下級魔法の書も一緒だ、
最近じゃあいつも持っている、
アーシェは最初は持っていかないように注意していたが、
もう、あきらめたらしい。
そして、アーシェから逃げ出し、
一人きりになったところだ。
じゃあ、庭にある木に向かって、
「【ウォーターボール】」
手を木に向けて、
野球ボールぐらいの大きさの水球を放った。
水属性だからな、
植物に、水をあげるぐらいの気持ちで放った、
ひゅん!!
バッキ!!
「あ、」
木の枝に当たった水球、
標的は木そのものだったのに・・・
枝が折れた、
これって、怒られないよな・・・
庭師の人とかに・・・
まあ、次の魔法行ってみよう、
現在の魔力量は、ボール系が5発だ、
最初は2発だったのに、魔法を習い始めた、
いや、独学だがな、
その日から、3発分増えた、
今のところ試した魔法は、
部分強化魔法、
これは纏う魔力をすごく薄くすれば問題なく発動できた、
ボール系魔法、
これは、水属性と、風属性が今のところ使える、
あと、魔力に慣れたせいか、自分の魔力量なんとなくわかるようになった。
じゃあ、今日は地属性と雷属性、
いってみようか!!
では、地属性から
俺はいつも持っている
下級魔法の書の、下級地属性魔法、
のところを読んだ。
【グランドボール】だ、
地属性の利点は、破壊力らしい、
下級魔法の書いわくだ、
火属性は殲滅力、
量相手には使える魔法で、
水属性は、変形や、様々な形の魔法ができる、
治癒にも、使える、
風属性は機動力が売りだ。
あとは切断力だな、
雷属性も機動力と圧倒的な破壊力だ、
光属性は浄化と回復、そして幻術が得意だ、
闇属性は魔力を吸ったりできる、吸血とでも、言うべきか・・・
今日は雷属性と地属性だからな
気を付けないとな・・・
じゃあ、やりますか。
「【グランドボール】」
地、土や岩でできた球をイメージする、
速度は速めで、
俺の前には、
岩球と呼ぶべきものができた、
発射。
ひゅん!!
バン!!
今度は木に命中、
木がえぐれた
ウソだろ・・・・
これが見つかったら怒られるかもな・・・
アーシェが・・・
うん、アーシェに擦り付けよう。
大人になったら、借りを返すってことで・・・
次は雷属性だ、
【サンダーボール】だ、
今度は雷、電気が集まり、球を作っているイメージで、
速度は、さっきの岩球より、速く、
今までの魔法の中で、最速だ。
「【サンダーボール】」
俺の手の前には雷球ができた、
バチバチ鳴っている。
雷を操れるってまさに、魔法って感じだな、
うん、かっけー、
んじゃあ、発射!!
ひゅん!!!
バチチチチチチ!!!!
うん、木倒れた、
いや、焼き切ったって感じだ
そして燃え始めた。
ぎゃああああああああああああ
こりゃあ、早く消火しないと、やばいぞ、
おもにアーシェが・・・
ここは、水属性だ、
【ウォーターボール】1発じゃ消せないな、
うん、同時にうってみるか。
「【ウォーターボール】×3」
水球を、2発同時に撃ってみた。
バシャン!!
水球が燃え始めた木にあたり、
火は消えた、
消火完了!!
でも、今日だけで、6発、
うん、限界だな・・・・
俺の意識がとうのきはじめた。
「コヨーテ様、見っけ!!」
やっと、アーシェが来たか、
うん、俺は意識を離した。
〈アーシェ〉
昼
コヨーテ様が庭園で寝ていた日から、数日が立ちました。
今日は夕方パーティーがあります。
そして今日はコヨーテ様の特別な日です。
そう、
今日は
コヨーテ様の一歳の誕生日です。
なので、私は現在、
厨房で城のコックたちとコヨーテ様の誕生日ケーキを作っております。
国王さまも、王妃さまも、
二人の姫様も、
今日のパーティーとても楽しみにしています、
パーティーといっても、コヨーテ様はまだ一歳の子供、
なので、ホームパーティーなそうです、
もう少し大きくなったら、本格的な城でのパーティーをするそうです・・・
その日まで私はコヨーテ様のメイドをできるでしょうか・・・
〈レオ・レヴァリア〉
午後
「おーい、シャーリー」
「なんですか、あなた」
ここは王室、
今日は息子、コヨーテのために仕事を早めに終わらせていた。
国王と王妃の部屋だ。
今、この場にいるのは、
王と王妃だが、
一般の父親と母親の顔をしていた。
「今日はコヨーテの誕生日だろ、」
「ええ、ちゃんとプレゼントを買いましたか?」
「ああ、ちゃんと買ったよ、最近コヨーテにも、会えてないからな」
「楽しみですね」
〈エフィ・レヴァリア〉
夕食前、
今、私は、
姉シャルロット・レヴァリアの部屋の前にいる。
「シャル姉、もう、コヨーテの誕生日パーティーが始まりますよ」
シャル姉の部屋をノックしながら言った。
扉ごしに姉は返答する
「もうちょっと、待ってください、ドレスがまだ決まりませんのよ」
「はあ、入りますよシャル姉、」
シャル姉の部屋に入ってみると、
ベットの上に数多くのドレスが散乱していた、
そして、メイドたちが次々とドレスをシャル姉にあてていた
「シャル姉さん、これは酷いですよ」
「だって、コヨーテちゃんの一歳の誕生日ですよ、それなりの格好をしませんと」
「だからって、早く行きませんと、私たちがコヨーテを待たせることになるかもしれませんのに」
「そ、それはいけません」
「そうです、だから、早くしてください」
「なら、赤と青のドレスどっちがいいですか」
と、シャル姉は私とメイドたちに言った。
「なら、青ですね」
「私も、青がいいと思いますよシャルロット様」
メイドが同じ答えをしてくれたおかげで
「なら、そうします」
青のドレスに決まった。
〈コヨーテ・レヴァリア〉
夕食の時間だ、
今日はいつもより少し遅い時間だと思う。
アーシェが俺を食事が置いている部屋に連れて行った。
あれ、いつもと違う部屋だ、
「さあ、今日はこちらですよ」
アーシェが俺を連れて扉を開けた。
パン!!
目の前には俺の家族がいた。
父親レオ
母親シャーリー
姉、シャルロット、エフィ
みんなおめかしをし、
クラッカーを持っていた、
そして、机には大きなケーキ
「コヨーテ」
父親に続きみんなが言った。
「「「「「誕生日おめでとう!!!」」」」」
そうか、今日でもう、
この世界に来てから1年経っちまったんだな、