第4話 言葉を覚え始めました。
俺が産まれてからまた、月日がたった、
まだ、歩くことはできない、
ハイハイが、限界だ、
今日も兵士の訓練を窓から見た後は、
お昼寝である、
寝る子は育つというしね、
アーシェに俺の部屋へ運ばれていく、
俺の部屋といっても、
まだ、何もない、
父親が机や本棚を置いたが、
それだけだ、
本棚は子供用の絵本ばっかりである、
ベビーベッドって、なかなか寝心地がいい、
アーシェが絵本を読み聞かせてくれる、
この絵本は前に聞いたな、と思いながら聞いていると
うとうと、してきた、
「??コヨーテ様?・・・・寝ちゃいましたか・・・」
アーシェが言った瞬間、
扉が
バン!!
と開いた、
俺は目が覚めた、
また、父親かな、
「コヨーテちゃ~ん!!」
一人の女の子が入ってきた、
父親じゃない、もっと厄介な存在だった。
女の子はきれいな金髪を
伸ばしている、
ちちゃいシャーリーだ
俺と同じ、蒼眼、
お分かりかもしれませんが、
俺の二人いる姉の一人、
長女だ、
名前は、シャルロット、
シャル姉さんだ、
ん、この呼び方は
まだ、喋れない俺にも、
シャル姉さんと呼びなさいと、言ってきた。
歳は俺の2つ上だ、
「シャル姉、うるさいよ」
扉にはもう一人いた、
女の子だ、
この子も俺の姉であり、
1つ上の、エフィ姉だ、
エフィ姉は青い髪を伸ばし
後ろでくくっている
祖母譲りらしい
瞳も、祖母と同じ、青、
俺やシャル姉さんとは違う青だ
「シャルロット様、お静かに、コヨーテ様は今眠ったばっかりですよ」
アーシェがシャル姉さんをたしなめた、
もう、俺は起きちまったが・・・・
「え、そうなのですか、」
「いや、シャル姉のせいで起きたようですよ・・・」
「ああ!!起きてしまいましたか、また、始まるのですね私とコヨーテ様の鬼ごっこが」
一人嘆いている奴がいるが、
俺は警戒をした、
誰に対してかって、
もちろんシャル姉さんだ、
この人、たぶんブラコンになりかけている、
無茶苦茶、俺に過保護だ、
優しすぎる、
「起きていますね、アーシェ、私、抱っこしてみたいですわ」
シャル姉さんは俺をよく抱きたがる、
「わかりましたよ」
アーシェに抱きかかえられた俺は、
シャル姉さんの元にやられた、
ぎゅう!!
抱きかかえるというよりも、
抱きしめられた。
普通の赤ちゃんなら、
泣いているぞ、
シャル姉さん・・・・・
「シャル姉、強すぎですよ、」
「そうですか、」
エフィ姉がとめてくれた、
ありがとう、エフィ姉、
おかげで少し、弱くなった、
エフィ姉はシャル姉さんのストッパーとしてとても優秀である、
でも、
エフィ姉も、実はブラコンであることを
俺は知っている、
俺と二人きりになった時や、
父、母、シャル姉さんがいないときは、
ブラコンになる、
アーシェは知っているはずだが・・・・
今も、俺を抱きしめたいんだろな、
エフィ姉も、
これも、全部、好感度上昇(女性)のおかげかもしれない、
あの神様に頼んだことは、
怪しいからな、
信じちゃだめだな、
「コヨーテ様も起きちゃいましたし、今日は庭のほうでも行きますか」
アーシェが誘ってくる、
庭とは、城の中にある、
花園である、俺も歩けるようになったら行きたいところの一つである、
まず、喋ることからだよな、
まだ、
だ~、ばば、まんま、
とか、赤ちゃん語しか喋れない、
言葉がまだ発せれない
もう少し成長がいるな、
「賛成でーす」
「行きます!」
シャル姉さんとエフィ姉が賛成してきた、
ここは俺も賛成する必要があるな、
「ア~イ!!」
返事?を俺もした、
「じゃあ、行きましょう」
シャル姉さんからアーシェに代わり抱かれて、
姉弟で花園に向かった。
〈アーシェ〉
花園での、姉弟仲睦まじく、過ごした日から、
数か月、
私、アーシェは、
コヨーテ様と、毎日鬼ごっこをして過ごしていました。
茶色の髪を肩まで伸ばし、
頭には猫耳、
お尻には尻尾、猫の、
胸もそこそこある、私、
アーシェは、この数か月、
コヨーテ様と鬼ごっこをして過ごしていました
なんでって、
コヨーテ様は、よく、城内部を、ハイハイして、動くまわってあります、
もう、見ていて危ない危ない、
そして、最後には私の部屋から、兵士の訓練を見ている毎日であります、
それはもう、楽。
シャルロット様やエフィ様の専属メイドは、産まれたばかりのころは大変でした
といっておりましたが、
コヨーテ様はとても、楽です、
すぐに、いなくなること以外は
その、
コヨーテ様が、
コヨーテ様が、
とうとう、言葉を覚え始めました、
「アーシェ」
とコヨーテ様に呼ばれたときは、
至極感動したものであります、
その、コヨーテ様はいま、城の図書館に引きこもっています、
もちろん私も図書館にいます、
ことの始まりは、
毎日絵本を寝るときに読んであげますと、
本が気にいったのか。
毎日
「ほーん、ほーん」
と、新しい本を探すしまつ、
一度読んだ本は面白くないのか、
新しい本がご所望のようです。
絵本を持ってくるよりも、
本がたくさんある、部屋に連れて行ったほうが楽だから、
そして、コヨーテ様を抱え図書館にはいったところ、
「ほーーーーん!!」
コヨーテ様は叫んで喜んだ、
図書館には、兵士や司書の人が私たちのほうを見たが、
私たち、
いや、私が抱えている子が、
国王の子ということで、
注意はしてこなかったが、
「コヨーテ様、ここでは静かにですよ」
コヨーテ様に注意をしておく。
「すみませんが、図書館を利用させてもらいます、」
司書の人にそう言い、
本のほうに向かったが、
「おーりーる」
コヨーテ様が駄々をこねかけたので、
コヨーテ様を下すと、
すごいスピードで、本棚のほうに駆けていった。
「ちょ、コヨーテさ~ま!!」
今度は図書館での、かくれんぼが始まった
〈コヨーテ・レヴァリア〉
俺はいま、至極感動している、
やっと、この世界のことが知ることができる、
ここの、多くの本のおかげで、
俺の前には、多くの本、
ここは、図書館である、
アーシェに毎日
「ほーん、ほーん」
と言っていると
とうとう、図書館に連れてきてくれた、
もう、道は覚えた、
歩けるようになったら、毎日通おう、
さあ、
アーシェのことはほっといて、
本、本だ、
まずは、魔法の本、
魔法のことを理解する必要があると、思うから、
アーシェは子供用の本を見に行ったと思ったのか、
子供用の本棚に向かった、
間抜け目、
俺が、欲しいのは、
魔法のことが書いている本だ、
「まほーう、まーほう」
俺は魔法の本を探す、
字は日本と同じなようで、
俺にも理解できる、
「ん?この子は」
俺の上から、女性の声が聞こえた、
そこには騎士の格好をした、
女性、
騎士とは、兵士と違い、
なるにはかなりの訓練が必要である、
そして、難関の試験を合格する必要がある。
その試験を合格した、
女騎士が俺の真上にいた。
「この子は確か、」
「コヨーテだ」
「そう、国王の息子のコヨーテ」
「そう、コヨーテだ」
「コ、コ、コヨーテ様!!」
「うん、」
女騎士は物凄く、驚いている、
うん、普通にきれいだな、
緑色の髪を、長く伸ばしている、
グラマーな肉体、
俺が赤ちゃんでなければな・・・
そうだ、この女騎士さんに本をとってもらおう。
「ねえ、あれ、あれ」
俺が欲しい本を指さす。
「ん?コヨーテ様は本が読みたいのか」
「うん!!」
子供っぽく答える、
俺が指さしたのは、
下級魔法の書と中級魔法の書である、
「あれー、あれー」
「これは、魔法の教本」
「そう、それとって」
「さすがに、これは読めないだろ」
なかなかとってくれない、
「とって、とって」
「むう、まあ、いいか」
女騎士は本をとってくれた
「もういっこも、」
できれば中級もとってくれ
「こ、こっちもか、これは中級の書だぞ、」
「おねがいー」
食らえ、子供の無邪気な眼差し光線
「うう、わかりました」
女騎士は本をとってくれた、
俺の勝ち!!
俺は魔法書・下級と中級を手に入れた、
いや、図書館だから、借りた。
「ありがとー、じゃあねー」
女騎士に礼をいい、
本をもって、
アーシェのほうに向かった。
「コヨーテ様、この本は」
「かりる~、かりる~」
「まあ、本が読めませんが、持っているだけでいい、というやつなのでしょうか」
アーシェの呆れた顔は、
かわいかった、
まあ、俺は見事、下級魔法の書と中級魔法の書を入手した。
まあ、借りたんだが・・・