第1話 この子だけでも・・・
頑張って連載させていきますので、
皆様これから応援よろしくお願いします。
季節は夏
空は快晴
近く海から聞こえる波の音
「しっかし、暑いな~」
学生の皆が夏休みの為、
近くの海には家族連れやカップルでいっぱいだ、
ちなみに俺も高校生だ、
高校3年で、この街の私立高校に通っている、
俺は補習の為、
自電車で高校に向かっている、
「・・・・・・・ホント・・・人ばっかだな」
海の見える通りを自電車で通る、
「しかもリア充ばっかりだし・・・」
彼女いない歴=年齢の俺には、
あいつら全員が敵だ、
もはや宿敵だな、
海の家でバイトでもして、
食事全部に下剤でも盛ってやろうか、
とまで考える始末、
「はあ、ホント彼女でもできないかな・・・」
夏休みなら、彼女ができるのでは?
と考えていたが、
今までの夏休み、
いや冬休み、生まれてきてから彼女ができなかった、
俺のルックスが悪いというわけではない、
どちらかといえば、
ルックスはいい方に入るはず、
でも彼女ができない、
いや、出会いがない
こんな田舎の街の学校だ
みんな幼少の頃から知っているメンツだ
はあ、今年も無理かな
と考えながら
自電車を漕ぐ、
海沿いを自電車で進んで行く、
次第に考えことは今日のことになる
はあ、補習めんどくさいな~
憂鬱だな~
ホントリア充と共に補習も爆発でもしないかな
自電車を進めると目の前には分かれ道
片方は学校に向かう道
街の方だ
もう片方は海の灯台に向かう道、
森を抜けた先にある
「・・・うん・・サボるか」
俺は灯台の方の道に進んだ
今日はサボることに決めた!
毎日補習・補習・補習ばっかり
たまには休息も必要だよね。
灯台は森を抜けた崖の方に建っている。
崖では昔、
人が何人も飛び降り自殺があったらしく、
灯台で働いている人たち以外、
人は近づかない、
俺にとっては絶好のサボり場だ、
チリン、チリン、
ベルを鳴らしながら、
森を抜けていく、
森を抜けたら目の前には
大きな灯台
基本人は居ない、
そんな場所だが、
今日は先客がいた・・・
崖の方には一人の女性、
高校生ぐらいの子だ、
制服を来ている
あれは確か、街の有名な女学校の制服だったはず・・・・
かなり頭がよく、偏差値がものすごく高いと聞いた・・・
いいところのお嬢様が通う学校だと・・・
「・・・・・・・・・・・」
女子高生は長い黒髪を肩まで伸ばし、
制服をきちんと来ている、
顔はここからじゃ見えないが
かなりの美人だろ・・・・
女子高生は崖の先にある海を見つめている、
何してんだ?
今は夏休みのはず・・・・
なのに制服?
俺と同じように補習かな・・・・
そんなふうな子には見えんぞ、
頭は良さそうだし・・
うん、とりあいず話でも聞いてみるか、
女子高生の方に歩いて近づいてみる・・・
と女子高生は崖から飛び降りようとしていた
「あっ!!!」
俺は女子高生の方に全力で駆けた。
助けないと!
頭で整理する前に
俺の体は駆けていた、
女子高生の下に辿り着く前に、
女子高生は飛び降りていた。
「ちくしょう!間に合え!」
俺の声が響き渡る。
俺は女子高生を助ける為、
俺も一緒に飛び降りた、
空中で
女子高生を手で俺の方に引き寄せ
抱きしめる
「あ、あなた」
女子高生の驚いた声が俺の耳に響く、
「うるせえ、黙ってな」
海面にぶつかる瞬前に
俺は女子高生をより強く抱きしめ
衝撃が俺だけに来るようにした。
ばっしゃーーーん!!
大きな水しぶきと共に俺は海面に叩きつけられた、
痛い、痛い、痛い
死ぬ!
本当に死ぬ
俺が抱きしめている女子高生はまだ生きている
この子だけでも助けないとな・・・・
だがらまだ死ねん!
俺は朦朧としてきた意識のなか女子高生と共に浜の方に出来るだけ近づく。
あと、少し・・・・
・・・・・・あともう少しで・・
浜の方だ、
ようやく立てるほどの深さになっている、
ヤバイ、意識が・・・・
少しずつだが
前へ・・・
前へ・・・
やっと着いた、
俺は浜にたどり着いた、
ああ、もう、ダメだな、
朦朧とする意識のなか、
俺は女子高生を浜に寝転ばせ、
倒れた。
この日、
海で一人の高校生が死んだ・・・・
一人の女子高生を助けた代わりに・・・・
ああ・・・俺・・・・死んだのかな・・・・・
目の前は真っ暗だ・・・・
世界が漆黒だ・・・・
俺の人生は終わったのか・・・・
突然世界が真っ白になった。
頭に響いてくる女性の声・・・・
「はい、こんにちは、私は神様でーーーす!!」
神様?・・・・・
「あなたは、私に選ばれました、」
選ばれた?
「はい、あなたは善意によって死にました・・・・・善意によって死んだ人達の中から私が気に入った人はチャンスをあげることにしています・・・・」
チャンス?
「はい、異世界に転生する権利です!」