◆使徒聖戦/光あれ◆
この俺が、守られている……
まるで、寓話の中の可憐な姫君だ。お城(ボーヴォワール邸)の中に籠って、邪悪と戦う勇敢な若者たちを見守るだけ。『みなさま、ああ、どうぞご無事で……』と祈るぐらいしかできねえ。
笑っちまう。
この俺が、人間たちに守られるとはな……。
侯爵家嫡男のつくった結界は、よく出来ちゃいる。が、しょせん『人がつくりしもの』だ。
主神級の敵に抗いきれるはずもなく。
賢者の放つ気が、少しづつ結界を削いでいる。
ブラック女神を宿す賢者の気は、黒く深く強大。神の理によって在るもの全てを否定している。
瘴気と恐怖を撒き散らす災厄のような存在は、ゆっくりとゆっくりと……ボーヴォワール邸、そしてこの俺に近づいて来ている……。
何度となく賢者を凍らせ、そこから復活したものに挑み、また凍結し……
その繰り返しで、ジョゼフくんたちは賢者を足止めしている。
戦いは、持久戦……いや、消耗戦となっている。
人外の吸血鬼王に衰えはないが。
ルネさんの発明品は三機が離脱。賢者の瘴気には腐食効果もある。魔法金属であろうとも、防呪塗装されていようとも。長時間瘴気にさらされれば、劣化する。
ルネさんは、故障した発明品を修理中……ついでに、手持ちの発明品を改造している。戦闘中に何かを思いついたんだろうが、発明品が完成するまでにこの膠着状態は解けちまうかもしれん。
シャルロット嬢がジョゼフくんに渡したお守り――白いリボンも摩耗が進んでいるはずだ。いずれ限界がきて、あれを媒介に魔法を放つことは不可能になる。賢者を凍らせておくことはできなくなるのだ。
ジョゼフくんの動きにも、だいぶ切れがなくなった。ずっと走っているんだ、無理もない。後どれぐらい走り続けられるか……
光精霊が疲労回復魔法をかけちゃいるが、あまり効いていない。あの光精霊は、回復魔法も神聖魔法も『使えないことはない』程度の実力。まともに出来るのは、かっとぶことだけなのだ。
俺の精霊を貸せりゃあ良かったんだが。光精霊か闇精霊なら……いや、ぶきっちょな水精霊でさえ、あのバリバリよりはマシだろう。
しかし、俺と同化してなきゃ、精霊も恐慌になっちまう。精霊だけを向こうに送れない。呪いのタロットカードも、もう手元にねえし。
とはいえ、精霊を貸す為に俺があそこまでのこのこ行くわけにもいかない。賢者の餌食になるだけだ。
まったく……歯がゆすぎる。
人間のままでは、やれることがあまりにも少ない。
せいぜい……
「…… 様と子と聖霊の御力によりて、奇跡を与え給え。性質変換の法!」
技法の完成と共にふらっとよろめいたお坊ちゃんを支え、
「ニュイ」
精霊に癒させることぐらい。
ま、それと、同室にいる侯爵家嫡男さまの治癒か。そっちは、マタンに任せている。
なみなみと水を注いだコップを手渡してやった。
学者のお坊ちゃんは、一気に飲み干した。まるで、砂漠を彷徨っていた旅人のようだ。
技法には、曲芸的な所作こそない。だが、手足の屈伸、首や体のひねり、足踏みなど、体操のようにけっこうせわしなく動く。瞬きや呼吸まで制限されることすらある。
体力のない人間にゃ、連続使用はキツイだろう。
ましてや母親が一命をとりとめたと思ったら、勇者の魔界堕ち、賢者の邪悪化ときて、裏世界転移の研究……と、このお坊ちゃんは休む間も無しできている。
侯爵家嫡男同様、いつぶっ倒れてもおかしくない状態だ。
それでも。
俺の手を握り。
俺の精霊の目を通して、戦場をみすえ。
ジョゼフくんが賢者の凍結に失敗したとみてとるや。
荒い息を吐きながら、汗をぬぐい、再び技法を唱え始める。
その顔は、『戦う男』そのものだ。
性質変換の法ってのは、対象の属性を暫時変換する技法。
炎を水に変換する事すら可能……ではあるが、あまりにもかけ離れた性質に変換したところで、効果は一瞬で消えてしまう。
水を氷にのように『よく似たもの』に変換する方が、保ちがいい。でなければ、対象の属性割合を弄るか、だ。
自然界に存在するものは、これは炎属性だあれは水属性だなどと、単純に分化できなかったりする。
学者先生がいま変換させているのは、空気だ。一番強いのは『風』だ。が、空気中には『水』が含まれており、『炎』に通じる熱を持ってもいる。時間によって『光』か『闇』の影響を受け、天候によっては『氷』や『雷』を含む。流動することで『土』と関わることもできる。
さまざまな魔法因子を含む空気。
賢者周囲の空気の魔法因子割合を変化させることで、このお坊ちゃんは移動魔法の邪魔をしているのだ。
賢者の移動魔法は空間置換型。自分とその周囲の空間――現在地を、離れた場所に置き換える魔法だ。
竜族の空間変替に近い。だが、竜族のそれよりももっとデリケートで、移動前と移動先の空間がほぼ同じでなければ魔法は成立しない。
ようするに、水中、岩の中などに強引に跳んでゆけないのだ。
逆に言えば。
移動前に水中や岩の中に居たら……魔法的にそう判断される状態なら、水中なり岩の中にしか跳べないわけで。普通の空間への移動は、不可能になる。
更に、素晴らしいことに。
技法は、古代信仰の教え。神による奇跡なわけで。
賢者の防御結界も、技法は防げないときている。
このメガネの坊ちゃんが技法をかけ続ける限り、賢者の移動魔法は封じられる。
だから……
頑張っているのだ。
一語一句間違えちゃいけねえ長い呪文を唱え、一分近く体を動かして。
それでようやく発動した技法は、効果は五分ほど。
またかけ直し。
その繰り返しでも。
へとへとに疲れてても。
肺は悲鳴をあげ、筋肉痛に見舞われていても。
決して、技法をやめない。
休憩中、学者先生はポケットによく手をあてる。
中身が何なのか、どういったいきさつで手に入れた物かは、知っている。この男の心を読んだ精霊たちが教えてくれた。
中にあるのは、お嬢ちゃんから贈られた手帳だ。
英雄世界の勇者たちのサインを、お嬢ちゃんはこいつの分も貰ってきた。
勇者おたくなら絶対喜ぶはず、そう考えてのこと。打算なしの、まったくの好意からのプレゼントだった。
渡す時、お嬢ちゃんはこう言った、たぶん何の気なしに。
一冊は勇者のもとに、そして……
『もう一冊は、アタシの信頼する学者へ。ぜひ勇者研究に役立てて』
その手帳が、この男の心のよりどころになっている。
むろん、歴代勇者の直筆サインも嬉しかったろう。勇者おたくなだけに。
だが、それよりも何よりも。
『私の勇者』が、『信頼する学者』と言ってくれたのだ。
期待に応えたいと思うだろう、男なら。
勇者は、決して仲間を見捨てない。
敬愛する勇者は、必ずここへ還ってくる。
神の使徒を伴って、必ず……。
それまで自分のなすべき仕事をなすだけだ……。
その想いは『勇者への信仰』というべきか、恋心というべきか……。
テーブルの上の水晶珠に、手を置いた。
俺は、目の前にいる人間の気を受け取り、その人間から伝わるイメージを水晶に投影して占う。
そばにいない人間のことは、占えない。
お嬢ちゃんの未来は見えないが……
学者先生の未来ならば読める。
この男の近しい未来には、光がある。
強大で輝かしい……胸やけしそうなほど眩しい光だ。
誰を表すのかは、『自ずと自明』だ。
しかし、その訪れの時が読めない。
今すぐ来てもおかしくねえし、数時間先かもしれない。
……空を感じる。それと……太陽か? 少なくとも、日の昇っている時刻には来てくれそうだが……
気になるのは、強大な存在はその光だけじゃないこと。
神のごとき光のそばには、いくつかの光と、禍々しきものがある。
……歪んだ輝き……怒り……殺意……猛々しい牙……殺戮者だ。だが、無慈悲というわけではない……情はある……弱きものを愛おしむ想いに満ちた……孤独な……。
水晶に浮かぶものを読み取っていた時。
頭上にプレッシャーを感じた。
《来ますわね》
《なに、これ? 大きいわ!》
《あ〜 ご主人さま、水晶は懐にしまっといて》
現れかけているものを感じ取り、俺の内の精霊達も色めきだつ。
この世界じゃ、ついぞ感じたこたぁなかったが。
異世界じゃ、これを感じることがたまにあった。感じたら、移動魔法で退避が常套だった。馬鹿の相手なんざしたくなかったんで。
これは、空間干渉だ……ここら一帯に強引に干渉し、己が支配下におさめようとしている奴がいる。
『かりそめの王』たらんと、空間を揺るがせている……
音が響き出す……
耳に不快なつんざき音が……
『かりそめの王』出現の瞬間、この地から神の恩恵は消える。ほんの短い間だが、この空間の全てのものが『かりそめの王』の俺様ルールに組み込まれちまう。
土精霊に肉体の強化を命じ、
「学者先生!」
奇妙な踊りをしていた若者を腕に抱いて伏せ、衝撃に備えた。
ズゥゥンと屋敷が大きく揺れ、家具も動き、窓ガラスがビリビリ鳴り続ける。
これは、ひどい……
魔法結界を張っている屋敷がこれでは……
庭のジョゼフくんたちは、どうなっているか……
そう思ったら、外の景色が見えた。
《えへへ。見たいかと思って》
気を利かせてくれた雷精霊に、心の中で礼を言った。
精霊の目で、庭を見つめる。
上空からもたらされた衝撃波で、瘴気さえ吹き飛ばす勢いで土煙が舞い上がっている。
幸いなことに、精霊つきのジョゼフくん、魔法金属ボディのルネさん、吸血鬼王……全員無事のようだ。ま、賢者もだが。
ひどいのは、その周りだ……ボーヴォワール家を中心として、近隣が竜巻に見舞われたようになっている。塀が崩れ、庭木がなぎ倒され……ああ、だが、貴族街だったのは幸いだった。どこも庭が広いから、被害は建物にまで及んではいない。
それに、賢者石化事件からこっち、付近の住民は避難済みのはずだ。
居るのは、包囲網を張っている王国軍や魔術師協会の精鋭……賢者を警戒して結界を張り続けていたため、あまり被害はなさそうだ。だが、状況をつかめず、混乱している。
……なんとも、ド派手なご帰還で。
「な? なにごとですか?」
お坊ちゃんが、身じろいでいる。
家鳴りもやんだんで、どいてやった。
ズレたメガネをかけ直して、キョロキョロしてやがるから。触れて、精霊の目を貸してやった。
「これは……」
見えるのは、土煙舞いあがる地上。
天に浮かぶ、黒く巨大なもの。
そして、その黒きものの背から降り注ぐ圧倒的な光。
神々しいというよりは、ただただ眩しい。
ギラつく太陽のようで、精霊の目ですら、はきと捉えられない。
こんな光が放てるのは、S級の神か、
「わっはっはっは!」
楽しそうに笑っている、この人だけだ。
エクレール、音まで拾ってくれたんだな。ありがとう。本当に気が利くな、おまえ。
「使徒様……?」
学者先生が茫然とつぶやく。
待ちに待った助け手の登場……とはいえ。
頭上からいきなり降ってわいてくるたぁ、予想外だろう。
ま、俺も読めなかったが。空間変替でご帰還とはね。
使徒様の高笑いに続いて、咆哮が響き渡る。
乗り物が、吠えているのだ。
再び空気が激しく振動し、強風が吹き荒れる。
ああ……もう。
この種族は、どの世界でもこうだ。
デカすぎるせいで、周りがよく見えていない。自分の行動が周囲にもたらす影響に無頓着。最高級の魔法生物のくせに、存在そのものが嵐で、呼吸するだけで大気を揺るがすってのがわかっていない。
『大男総身に知恵が回りかね』の典型のような種族だ。その上、獰猛。血に酔えば、理性を失い、動く者が消え去るまで殺戮に耽りやがる。
遊び相手にはもってこいだが、真剣に相手をするには面倒な種族だ。
「これは……これは……まさか……」
腕から、学者先生の震えが伝わる。
「黒き竜……デ・ルドリウ様か……?」
人間の目で見たら土煙しか見えねえだろうし、上空を見上げたところで黒いものがデカすぎて何が何やらわかるまい。
だが、エクレールのおかげで、ズームイン、ズームアウト、空に浮かぶものの全体像やら、さまざまなアングルからの視点やら織り交ぜ、劇的な映像が見えてる。
黒い奴の背中からは、神々し過ぎる光が広がってるし。
光と共に空に羽ばたく古えの生き物……見世物としちゃ、なかなかに『感動もの』。宗教画のようだ。
「ああ……何と雄大で美しい……。でも、なぜ? デ・ルドリウ様は空間変替を封じられたはず。他の竜なのか?」
この世界では遥か昔に絶滅した、伝説の生き物――ドラゴン。
そんな生き物に乗って『仲間のピンチに駆けつけたカッコイイ俺!』なわけだから、いま使徒さまはめいっぱい頬をゆるませていることだろう。
まあ……眩し過ぎて、使徒さまはよく見えねえんだが。
かろうじて、使徒様の他に何人かがいることはわかる。
竜の背の、本来は竜騎士が立つべき座。
そこに数人を乗せて、ドラゴンは次元を越えて来たようだ。
音楽が聞こえる……
聴く者の耳に優しいやわらかな音色。竪琴だ。奏でているのは、竜の背の一人。俺の首筋がチリチリする……どうも、聖楽のようだ。
共に聞こえるのは、うなり声……これは、獣使いが獣を鼓舞する時の……
「住居侵入、騒乱、邪悪の不法投棄、殺人未遂の現行犯だ・・だが、そんなものなくとも、有罪なのは自ずと自明だ、賢者殿!」
天から光が降ってくる。
いや、光だけではない。
音もなく、霧のように雨が降っている。
大気がざわめいている。
派手な光とドラゴンに気を取られている間に、すっかり辺りは一変している。いつの間にか、ボーヴォワール邸とその周囲を包み込むように結界が張られ、濃い魔力空間が形成されている。
《始原の輝きじゃな》
俺の内から闇精霊の声がする。
《空間変替にてドラゴンがこの世界の理を破壊したゆえ、神の使徒とその伴が新たな理を組み立て直しておるのだ。『光よあれ、ここに満ちよ』と》
全てを包み込むように、雨と風はやんわりと広がっている。
賢者は、いつもと同じ無表情だ。ただ淡々と、黒いドラゴンとそこよりあふれる魔力を見つめている。
光と水と風と聖楽は、浄化をもたらしゆく。
瘴気も土煙も消え、空気は澄み渡り……
「おおお! 『ばっく みゅーじっく君 PART3』たちが!」
発明品から錆が消え、再稼働。ルネさんは、狂喜乱舞中。
「センサーも回復! 熱反応によれば、頭上のアレはかなりのデカさ! ここら一帯に屋根ができたようですな! 黒い鱗! 爬虫類の腹部に酷似した形状! そして、そして! 遠方にあるあれは、おそらく足! 太い鈎爪! 間違いなく、超巨大生物! ドラゴンか?」
「体が……楽に……」
乱れていた息が整い、ジョゼフくんは茫然としている。
創造された空間には、凄まじい回復効果もあるようだ。
枯れた草木の周りや下から、新たな草木が芽吹き、葉や茎が見る見る大きくなってゆく。陥没した穴にすら、緑は生え……そこかしこに、樹齢が百年は越えそうな大樹がどんどん茂ってゆく。もはや、庭というよりは森だ。
まさに、創世だ……光が生まれ、恵みの雨と風が、大地に命を与え、あらゆるものを慈しみ……そして……
「聖気10%解放!」
あとは神の使徒が邪悪を浄化すれば、光の世界は成る。
《僧侶ぉぉぉ! 貴様ぁぁぁ!》
吸血鬼王が、怒り狂う。
《この私まで道づれにする気か!》
天を仰ぎ、耳まで裂けんばかりに口角をつりあげ、吸血鬼王は叫んだ。光の祝福あふれる空間でなお、魔族はまだ己を保ってはいたが。
ドラゴンの背の上。まぶしい光の中に、腰をくねっとひねり、右手を前につきだした人間がかろうじて見える……
「誰かと思えば、『マント』か・・。そこにいるとは、つくづく運のない奴め。ま、うかつに召喚に応じたきさまが悪い。俺の聖霊光を浴びて、きさまも綺麗さっぱりまったく完璧に浄化されるがいい」
《何だとぉぉ!》
すかさず、使徒さまの背後からもブーイングが。
「サイテー! 鬼畜すぎるわよ! それでも神の使徒?」
「ノーラ殿は今は味方です! ピンチに駆けつけてくださったんですよ!」
「使徒様ぁぁ、ハッタリですよね? ノーラさんだけは見逃してあげますよね?」
お嬢ちゃん、アランさん、クロードくん。
うなり声も聞こえる。獣をあやつる技だ。ジュネも居る。
みんな、使徒さまの後ろか。
他にもまだ誰か居るようだが……
ブーイングなどどこ吹く風。使徒さまはご機嫌に笑っている。
「もはや手遅れ。既に聖霊光は極大までに溜め済み・・マッハで待ったなしだ」
確かに……
使徒さまの体からあふれる聖霊光は、もうヤバイぐらいの大きさだ。
《チィィィ!》
舌打ちを漏らし、吸血鬼王は霧散した。
霧になったとて、どこへも逃げられまいに。
この空間は閉じられている。異世界へ渡れる魔族とて、逃げ場はない。
今、この場所は、使徒さまたちのもの。
使徒さまたちが許さない限り、誰も結界外へは出られない。
使徒さまたちが、法律なのだ。
まいったな……この俺も、もろともにか……
今は『人間』だ。浄化される心配だけはないが。
死なないだけ、だ。
まったく……あの人のやる事は、いつも……
「思うままに動け! フラム、マーイ、アウラ、サブレ、グラキエス、エクレール、マタン、ニュイ!」
俺の体は、女たちに預ける。守ってくれよ。
「邪悪なるものよ。その死をもって、己が大罪を償え・・・真・終焉ノ滅ビヲ迎エシ神覇ノ贖焔!」
ドラゴンの背から生まれた白光の玉が、凄まじい速度でふくれあがってゆく。
天から巨大な光が……
あんなもん、精霊の目を通してでも見たかぁない。
外から目をそらした時、最後に見えたのは賢者だった。
迫り来る光を、賢者は菫色の瞳で見つめていた。
いつも通りの無表情だ。が、その口元はほんの微かにだが綻んでいる……そんな感じに、俺の目には映った。




