表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きゅんきゅんハニー  作者: 松宮星
氷の世界
205/236

◆ゆきてかえらず◆

《おかえりなさい、正孝。異世界への『出張』お疲れ様でした》


《おかえりなさいませ、正孝様。ご不在中はとくにトラブルはありませんでした》


「ただいま。リヒト、シュトルム」

 メガネ秘書のリヒトと、僕そっくりな姿に変化中のシュトルム。

 二人に挨拶をしてから、社長室のソファーに腰を下ろした。


《異世界はいかがでした?》

「あいかわらずだよ。やっつけてもやっつけても潰えぬ悪に、正義の鉄槌を下してきた」

 だが、きっと、いや絶対、悪は滅びていない。

 あの世界の創造神は、正義と悪との戦いを好んで観戦される……いうなれば、ヒーローショーのマニア。格好いいヒーローが見たいが為に、世界に悪がはびこらせる困ったお方なのだ。

 で、悪が活性化しすぎて、地元のヒーローたちの手に余るようになると、僕が『正義の味方』として召喚されるわけだ……。


 僕は、いわゆる転移(トリップ)体質。

 人間離れした高性能(ハイスペック)さのせいで、あっちこっちに正義の味方として召喚されまくっている。

 ほとんどは、一度きりの転移だ。使命を果たすと帰還となり、以後、二度と呼ばれない。だが、ヒーローショー・マニアの神がいるあの世界だけは例外で、年に二桁は召喚されている。ま、数日程度の滞在ばかりなんだが。


 けれども、数日とはいえほぼ毎月の頻度で、予告もなく(僕の意思などお構いなく)神隠しにあうわけで……。


 いと高き方々のご寵愛は、人間にとっては迷惑以外のなにものでもない。


「影武者ご苦労だった、シュトルム。もう下がっていいよ」

 僕が社会不適合者にならずに済んでるのは、リヒトたち八体の精霊のおかげだ。

 ちょっとしたズル技を使って、彼等は常にこの世界に居る(残り四十八体の精霊は常に僕にくっついていている。僕の異世界転移時には、共に異世界に渡る)。

 普段から事業を手伝ってくれ影武者もやってくれ……リヒトやシュトルムたちには感謝感謝だ。


 社長椅子から立ち上がった水精霊(シュトルム)に、

《待ちなさい、シュトルム》

 僕の光精霊(リヒト)が待ったをかける。


《そのまま社長業を続行しなさい。正孝に話があります》


 僕そっくりに化けているシュトルムが、判断を仰ぐようにこっちを見る、

 リヒトは、精霊のまとめ役。

 他の精霊に命令できる立場にあり、僕の不在中は『リヒトの言葉を僕の言葉と思うよう』精霊達には命じてある。

 しかし、僕とリヒトとの命令が異なれば、精霊は僕の言葉を優先するわけで。

 リヒトの命令を無視すべきですか、それともさっきの『下がれ』を撤回してくれますか? とシュトルムの顔は聞いている。


 シュトルムに笑みをみせた。

「リヒトの指示に従ってくれ。リヒトと少し話をする」


《承知しました、正孝様》

 シュトルムが、あからさまに安堵する。リヒトに逆らいたくないんだな。けっこう厳しいからなあ、リヒトは。主人の僕の為に、精霊達を統率してくれているだけなんだが。




「で? わざわざ光結界を張って、内緒の話かい?」

 リヒトと、きらめく光結界の中で二人。向かい合った。


 リヒトはいつも通りの涼しい顔だ。眼鏡のブリッジを人さし指で押し上げたりなんかしてる。

《一昨日、『勇者のサイン帳』で西園寺さんと一之瀬さんが、勇者ジャンヌのもとへ召喚されました》

 へー

「西園寺くんはよく招かれるねえ。これで三度目じゃないか」

 彼の霊能力は便利だ。わからなくもないが。

「ナナ君も召喚デビューか。これで呼ばれてないのは、名倉くんだけになったな」

 名倉くんは、『描いた絵を実体化させる』能力者。使いどころがピッタリはまれば、かなり役に立つ能力だ。絵が下手なのと、名倉くん本人が『自宅警備員』をこじらせてるのが、まあ、問題かもしれないが。

「サインしそこねた僕と真澄くんはしょうがないとしても。先輩として、かわいい後輩を助けてゆけるといい」

 そういえば、真澄くんはまだ帰らないのか。今回の旅は、えらく長いなあ。彼女の能力は、理想化(対象者の潜在的能力・願望を開花させ、本人が理想と思う姿に進化させる。真澄くんと共にいる時間が長くなればなるほど、理想化は進む)だ。その恩恵で彼女の旦那さんは、かなりの高性能(ハイスペック)。もしかしたら、僕と同じくらい? 二人が旅先で困った事態になるなど、ありえないとは思うんだが。


《正孝。のんきな話は、やめてください。深刻な事態となっています》

 黒のスーツを着た長身の優男が、溜息を漏らす。

《西園寺さんからの報告です。勇者世界の賢者は、やはり、魔王側についたそうです》


 ああ……


「なるほど。そうか。それは……残念だ」

 魔王の守護神――ブラック女神がジャンヌ君の仲間の誰かを器にしているようだと、このまえ西園寺くんから聞いた。ブラック女神の器とやらは、賢者の可能性が高いってことも、あわせて聞いている。

「ジャンヌ君は、賢者不在で魔王戦をするのか……かわいそうに」


《他人の心配をしている場合ではありませんよ、正孝》

 リヒトが僕をみすえる。澄ました顔をつくっているが、その目はやけに真剣で……

《あなたは、あの賢者に……シメオンに、髪の毛や爪を渡しているんですよ。忘れてはいませんね?》


「覚えているよ」

 僕は転移体質だ。

 ジャンヌ君の魔王戦の日、運悪くよその世界に転移しているかもしれない。

 となると、世界ごとの召喚魔法陣からは僕は呼び出せなくなるわけで……

 僕だけは召喚方法を変えて欲しいと、賢者シメオンに依頼していたのだ。

 僕が昔書いた『勇者の書 7――ヤマダ ホーリーナイト』と僕の髪の毛と爪を使って、僕個人を召喚できる魔法陣を魔法絹布に刻んでおくと、賢者シメオンは言っていたが。


《西園寺さんが言っていました。勇者ジャンヌと接触して、何となくわかった(・・・・・・・・)そうです。十二の世界の魔法陣に、あなた用の魔法陣は加えられていないようです》


 む?


《つまり、シメオンがあなたの髪や爪をまだ持っている可能性が非常に高い》


 え?


《これがどれほどの危機か、あなたにもわかるはずだ。邪法やらクローンやら……人体の一部を使えばよからぬこともできます。呪殺の危険すらある》


 たしかに……


《霊能者神崎八千代(かんざきやちよ)が視た未来では、勇者ジャンヌも、OB会の面々も、あなたすらも亡くなっていた。神々からの贈り物――特殊能力(ギフト)を多数持ち、五十六体の精霊を抱えるあなたを殺すのは、本来は不可能です。しかし、主神級の邪悪のもとにあなたの体の一部があるのでしたら、話は別です。神崎八千代の予知が、現実味を帯びました》


 リヒトが、白いメモ書きを取り出す。

 病院名と部屋番号……?


《西園寺さんは、検査入院でこちらに居ます。すぐに話を聞きに行ってください。勇者ジャンヌの魔王戦は、三十日後です。あと一ヶ月しか猶予が無い上に、あなたは転移体質だ。いつ他の世界に跳ばされるかわからない。今日の内に、今後のことを話し合っておきましょう》




 移動魔法で僕を病院へ運び、リヒトは物質転送で果物籠まで用意した。

 面会時間内の見舞い客として、西園寺くんの病室に向かう。

 個室のようだが……


「お待ちしておりましたわ、櫻井正孝様」

 迎え入れてくれたのは、神崎八千代さん。西園寺くんの従姉、彼の憧れの『本家のお嬢さま』だ。と、言ってももういい年齢(とし)だが。そうは見えないが、おそらく四十代……

 八千代さんの赤い唇が、ほんのりと開く。背筋がぞっとするような、底知れぬ凄味があるというか……

 いやいやいや!

「お久しぶりです、八千代さん」

 今日もお綺麗ですね!

 そのお着物いいですね! 涼しげな装いで! 薄緑のお着物も、白い帯も、兎の帯どめも素敵です! 上品なご趣味です!

 まるで、美人画から抜け出てきたみたいですよ!

「ご無理なさらなくて、よろしいのよ」

 口元に手をそえて、八千代さんがホホホと笑う。

「私みたいなおばあちゃんは、櫻井様の好みではないでしょう?」

 いやいやいやいや!


 うっかりやってしまった。

 この方は、西園寺くん以上の霊能者、彼以上にいろんなことが視える女性(ヒト)だ。人間の思考・過去・未来を感じ取れ、僕の精神障壁などものともせず真実を見抜いてしまう。

……下手なことは考えないようにしようと思ってるのに、いつも、つい、うっかり……


 リヒト……後ろで溜息をつくな。



「本日、櫻井様が異世界からお戻りになると、私、わかっていましたの」

 八千代さんに促され、病室へと入った。

「ですから、左京さんの検査はおしまいにしていただきました。どうぞ、ゆっくり大事なお話をなさって」

「はぁ、有り難いです。しかし、どうやって?」

「私、長年、祓い師の真似ごとをしてますの。おかげで、方々に知り合いがおりますのよ。こちらの院長様とも、いろいろとご縁があって……とても仲良くしていただいてますのよ」

「はぁ」

 何故だろう……八千代さんは笑顔なのに、ゾゾッと悪寒が……

「左京さんは病気ではありませんもの。授業中に倒れてしまったから、検査入院しただけ……。左京さんの職場の方々が納得するようなそんな素晴らしい診断書を、院長様が用意してくださいますわ。私、そう信じていますの」

 ううう……背筋がゾクゾクする……この威圧感は、主神級だ……八千代さんには絶対逆らわないようにしよう。




 西園寺くんは、ベッドに居た。

 ベッドには居たんだが……


「やあ、リーダー。お帰りなさい。異世界でのおつとめご苦労さまです」


 思わず、のけぞってしまった。


 西園寺くんの笑顔が、あまりにもまぶしすぎて。


 もともと彼は『笑顔の人』だ。

 どんな困難に直面しようとも、力むことなく、眉や目尻を下げ、頬や口元をゆるめまくって、常に笑顔をつくっていた。


 笑顔を顔に張りつかせるのは、彼が霊能者なせいだ。

 幼い頃から高次元な存在に身体を貸してきた彼は、降りて来たものが何ものであろうが気にしない。

(人間基準で)非道にあたる行為を行おうとも、心をざわつかせない。

 神魔と争わず、ただひたすらあるがままを受け入れ、見届け人に徹する。

 それが彼の処世術であり、感情を押し殺す為の仮面が『笑顔』なのだと、僕は思っていたのだが……


 それが! 屈託のない笑顔というか! 笑顔の特盛りというか! 三割増しというか! いや、五割いってそう! ペカーっと輝きそうな笑顔なんだ!


「何かあったのかい、西園寺くん?」

 って聞いても、ばちは当たらないと思う。


「ありましたー」

 僕らに椅子をすすめながら、西園寺は満面の笑顔だ。

「召喚された先で、『あの方』のご子息にお会いしたんです」


 リヒトは遠慮したんで、僕だけがベッド横の椅子に腰をかけた。

「あの方って……君が勇者時代に救えなかったという」


「ええ、ジェラール様です。ジェラール様のご子息マルタン様と、異世界(むこう)でお話をしてきました」



 八十四代目勇者の時に、西園寺くんは敵対する魔王と因縁のある魂を自身に降ろした。

 しかし、その時、降りて来たものは、魔王を倒す為に無理をした。魂の消滅……魔王と相討ちで亡くなってしまったのだ。

『ジェラール様の世界は、非常にあやういバランスで保たれていました。清らかなあの方の存在が、かろうじて邪悪の侵攻を防いでいたんです。あの方こそが、世界の核だったのに……死なせてしまった。ぼくは何もできなかったんです。体を明け渡してしまったので、指一本動かすこともできず。あの方の最期を見届けるしかなかった……』

 西園寺くんは、協力者ジェラールを死なせてしまったことをずっと悔いていた。

 せめてもの償いにとジェラールの世界に転移することを望んだものの、転移先の神に拒まれ……


 勇者世界から帰還したばかりの西園寺くんは――僕が初めて会った頃の彼は、今とは結びもつかぬ剣呑な雰囲気だった。

 ジェラールを死なせてしまった後悔と、彼を失った世界が滅びの道を歩んでしまったのではないかという危惧、そして何もできない無力な自分への嫌悪。

 ありとあらゆることに絶望していて……今にも自殺しそうだった。


 OB会のみんなで西園寺くんを励まし……

 僕も、根拠の無い慰めをあれこれ口にした。

『残念ながら、いと高き神々は人間の為に在らず、だ。しかし、みな、己が世界の存続には関心をお持ちだよ。世界滅亡の前には必ず何らかの手は打つ。たとえば……異世界勇者を召喚するとかね。キミの心を悩ませているその世界に、この僕が召喚されるかも。もちろん、そうなったら全力で戦う。十二の世界を救った勇者・櫻井正孝ならば、どんな世界であれ救えるさ』

 とか何とか。


 やがて、西園寺くんは、笑顔を取り戻し……


 神の依りしろである自分の運命を受け入れたかにみえた。


 けれども、彼は過去の自分を責め続けていたのだ。

 なにせ、エスエフ界から還った後、西園寺くんはこう言ったのだ。

『わかりましたよ、リーダー。あの時、ぼくが死ぬべきだったんです。『勇者の馬鹿力』でジェラール様をこの体から引き剥がし、究極魔法を唱えてぼくが魔王と相討ちになれば良かったんです。なのに、ぼくはあの時、そんな手があると気づきもしなかった……あの方のなさることをただ眺めていただけだった……真の勇者でなかった自分が、恥ずかしい』

 口に出さなくなっていただけで、『ジェラールの死』への拘りはこじれにこじれていた。


 ずっと彼の心の棘だったのだ。



 それが……

 こんないい笑顔で……


「ジェラールの世界は無事だったのかい?」

「いいえ。たぶん、滅んでます」

「は?」

「ジャンヌさんに招かれてぼくが行ったのは、ジェラール様の世界の複写(コピー)というか、保存データというか、バックアップというか、ようするに『やり直し』の世界でした」

「やり直しの並行世界?」

「ですね。創ったのは、時空を司る神様か、第十の扉まで開いていたジェラール様なのかはわかりませんでしたが……滅んでしまった世界を惜しみ、滅ばぬ道を見出そうと、あの並行世界をつくったのではないかと」


「それで、その並行世界は平和だったのかい?」

「いいえ、まったく。魔王が大暴れして、死の星になってました。一年中吹雪の氷の世界でした」

 駄目じゃん!

「しかも、その魔王はジェラール様でした」

「え?」

「魂が無くなったジェラール様の体を、邪悪がのっとっていたんです。憑依体が良すぎたせいでしょうねえ、魔王は強大な力を持ってしまって、人口のほとんどを死に至らしめてました」

 完全に、駄目じゃん!


「……ジェラールの息子は何と……?」

 ごくっとツバを飲み込んだ。

「君を許すと……?」


「いいえ」

 にっこりと西園寺くんが笑う。

「『自己満足な謝罪など、聞きたくもない。死にたいのなら、次こそ死んでみせろ』と言われました」


 うわぁぁぁ!


 西園寺くんにかけてあげる言葉がみつからない……。


 今のこの笑顔は、自暴自棄を通り越した、あきらめの境地からきてるのか……?


「あと、努力の方向性を間違えてたのだと指摘されました」

「努力の方向性?」

「自分が死んで決着をつけるなど雑魚のやる事、絶対的で最強な神のごとき存在に頼っておけば良かったのだと、はっきり言われたのです」


 西園寺くんが、にっこりと微笑む。

「マルタン様は、次元を越えて悪を祓い続ける神の使徒……神にも等しい力をお持ちです。ぼくに降りてこられる事もあります。あの方の器であれることを、ぼくは誇りに思います。必要とあらばこの命いつでもお使いくださいと、ジェラール様の息子さんにお伝えでき……本当にすっきりしました」

 そう言ってから、西園寺くんは僕に頭を下げる。

「いろいろとご心配をおかけしました。が、この通り、立ち直りました。今までありがとうございました」


 いや……僕は何も。

「良かったよ。君が勇者時代のことを吹っ切れたのなら、本当に良かった」



「何時までも過去に拘ってられませんものね」

 にっこりと明るく、西園寺くんがとびっきりの笑顔をつくる。

「これからは未来をみすえます」

 うん、うん。


「なにせ、このままじゃ、三十日後にぼくらあの世行きですから」


 う。


「OB会メンバーのうち……生き残れるのは、名倉さんと園山さんと……あと藤堂さんかな?」


 ぐ。


「魔王戦に呼ばれない二人はともかく。さすが、藤堂さん。『絶対防御の勇者』。他のみんなが全滅でも、藤堂さんだけはなかなか死ねなさそうだ……まあ、もっとも、魔王城に一人でポツンと残されたら、いずれ飢え死にでしょうが」


 くぅぅ。



 僕のそばに、和服美女がスッと近づいて来る。

「櫻井正孝様。未来に変わりはありませんわ。このままでは、あなたも左京さんも勇者様もみなさんも……救われません。魔王戦でお亡くなりになられますわ」


 霊能者が僕へと差し出してきたのは皿で……

 のっていたのは、林檎だった。


「はい、左京さんも。どうぞ」

「うわぁ、美味しそうだ。ありがとうございます、リーダー、リヒトさん、八千代お嬢さま」


 あ。

 お見舞いに持って来たヤツか。

 おすそ分け、ありがとうございます。

……しかも、ウサギりんごに切ってくれるとは……。


 そのまま、西園寺くんとシャリシャリの林檎を食べた。




 敵が僕の体の一部を持っている現状……

 よからぬ未来が何通りも想像できてしまう。


 僕一人だけが死んで済むんなら、まだマシ。

 最悪なのは、呪殺じゃない。


 最悪の未来はおそらく…… 

 あっちこっちで勇者をやってきて、神々からの贈り物――特殊能力(ギフト)を山と抱える僕が……操られ……。



 林檎を食べながら、後ろに立つ奴を見上げてみたものの、リヒトは澄ました顔を崩さないし。

 和服美女は、静かに微笑むだけだ。


 前向きになった西園寺くんが、いい助言をみつけてくれることを祈ろう。


 とりあえず、今は……


 目の前の皿を片付けるか。



* * * * * *



●勇者OB会メンバー

 七代目  『ヤマダ ホーリーナイト(櫻井正孝)』。OB会リーダー。

 十六代目 『アリス(藤堂杏璃子)』。『絶対防御』の勇者。

 二十九代目『キンニク バカ(片桐直矢)』。体術に霊力をこめる。

 三十三代目『フリフリ(一之瀬奈々)』。『共有幻想』の使い手。

 四十九代目『ナクラ サトシ(名倉智之)』。絵を現実化する。

 七十四代目『ソノヤマ マスミ(園山真澄)』。逆ハーPT勇者。

 八十四代目『サイオンジ サキョウ(西園寺左京)』。霊能者。

 九十七代目『ヤザキ ユウ(矢崎ユウ)』。言霊使い師。


英雄世界出身のその他の勇者(現在消息不明)

 十一代目 『オーバードクターケイ』。『癒しの手』の使い手。

 二十八代目『エリートコース(片桐雪也)』。『鷹の目』の持ち主。

 五十一代目『バクレツ エイジ』。炎の拳で戦った。

 五十五代目『コバヤシ』。能力は『百発百中』。

 六十六代目『ショーコ』。超能力者(エスパー)

 八十九代目『リストラ オヤジ』。時間停止能力者。

 九十一代目『レイカ』。敵を傀儡化した。

●ハーレム100 勇者OB会メンバー

 七代目  『ヤマダ ホーリーナイト(櫻井正孝)』。OB会リーダー。

 十六代目 『アリス(渡邊杏璃子・旧姓 藤堂)』。『絶対防御』の勇者。

 二十九代目『キンニク バカ(片桐直矢)』。体術に霊力をこめる。

 三十三代目『フリフリ(一之瀬奈々)』。『共有幻想』の使い手。

 四十九代目『ナクラ サトシ(名倉智之)』。絵を現実化する。

 七十四代目『ソノヤマ マスミ(園山真澄)』。逆ハーPT勇者。

 九十一代目『レイカ(落合絵理子)』。『女王の鞭』で敵を傀儡化した。

 九十七代目『ヤザキ ユナ(矢崎ユナ)』。ユウの妹。言霊使い師。


英雄世界出身のその他の勇者(英雄世界に未帰還)

 十一代目 『オーバードクターケイ』。『癒しの手』の使い手。

 二十八代目『エリートコース(片桐雪也)』。勇者世界で病没。

 五十一代目『バクレツ エイジ(風森英治)』。炎の拳で戦った。

 五十五代目『コバヤシ』。能力は『百発百中』。

 六十六代目『ショーコ』。超能力者(エスパー)

 八十四代目『サイオンジ サキョウ』。霊能者。

 八十九代目『リストラ オヤジ』。時間停止能力者。



* * * * * *



きゅんきゅんハニー 第12章 《完》



 第13章は、1月から連載開始の予定です。

 発表のめどがたちましたら、活動報告でお知らせします。


 これからも「きゅんきゅんハニー」をどうぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=291028039&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ