真実の鏡
《と、いうわけでー ユーシャのナカマになっちゃいましたー》
死神王サリーが、左のげんこつで自分の頭を軽くコツンと叩く。てへ★って感じに、ペロッと舌を出しながら。
《ユーシャのカミのカゴがついちゃってー あたし、ヒトにワルさができないカラダになっちゃったんだー》
城門を抜けると、広い庭園だった。色とりどりの花々が咲き誇り、天使の彫像がかわいらしく時にはユーモラスに配置された美しい庭だ。
みとれていると、その先の城から、すごい勢いでたくさんの人間が飛び出して来た。
サリーに魅了され、操られ、強制的に『人形』にされていた人間たち。
綺麗な人、愛らしい子、素敵な方……美男美女ばかりだ。
彼らに取り囲まれたサリーは、ごめんねー と明るく謝っている。
《ユーシャのナカマのシルシがキえるまでー ヒトをコロしたり、キズつけたり、センノーできないんだー だからねー キミたちにかけたマホウもとけちゃったわけー》
全員、死神サリーとまったく同じ格好。
頭に輪っか飾りをつけ、背中に羽飾りがついた白いミニドレスを着てたりする。ミニドレスは、スケスケのレースだから下着が丸見えだ。
この格好……女の子がやると、すっごく可愛い。色っぽいおねえさまが黒レースの下着なんか着てると、ドキドキしちゃう。
だけど……
男まで、天使コスプレなのよ!
細マッチョな美形が、スケスケ・ミニドレスとか〜〜〜〜
レース柄のメンズブラとか〜〜〜〜
お揃いのショーツとか~~~~
視覚の暴力よ!
アリス先輩ならガン見だろうけど、アタシには無理!
……うつむくしかない。
《ニンゲンへのシハイリョクをウシなったからー と〜ってもザンネンだけど、キミたちはもとのセカイにかえすね》
庭園が、悲痛な声に包まれた。
「あああ、どうぞご慈悲を。この愛の城にずっと置いてくださいまし。私はあなた様の愛人形でいたいのです」
「やだやだやだ! サリーさまといっしょがいい!」
「もとの世界に還されるぐらいなら……今ここで命を断ちます」
「ボクも死にます! サリー様のいない人生なんて考えられない!」
「サリー様、愛しています!」
ボクも私もオレもと、みんなが死神王に群がる。
《う〜ん……でもぉ、ユーシャちゃんのセカイのカミさまがぁ、ニンゲンでお人形あそびしちゃダメってゆうんだもん》
天使コスプレの人たちが、ギン! とアタシを睨みつける。
敵意も露わというか……殺気までビンビン!
おかしい!
あんたたち、洗脳が解けたのよね?
魔眼で洗脳されて、むりやり生き人形にされてたんじゃ?
なんで、怨みがましい目で睨むのよ!
アタシのが悪役みたい……。
………
えっと……
「残りたい人は、残ってもいいんじゃない? 本人の希望なら、神様も文句言わないと思う」
うぉぉぉ! と、大歓声。狂喜乱舞する天使たちで、城前は揺れに揺れた。
「サリー。この人たちが還りたがったら、いつでも還してあげてよ」
アタシの言うことなんか、死神王も天使コスプレの人たちも聞いちゃいない。手を取り合い、抱き合い、涙を流して喜びを分かち合っている。
……すっごい疎外感。
残留が決定した人間たちは、ほくほく顔で城に戻って行った。
サリーにくっついて、お城の中を歩いた。屍王ダーモットが並んで歩き、その後を荷物を担いだルーチェさんとヴァンがついてくる。
おとぎの城は、外もすごいけど中もすごかった。綺麗なシャンデリア、透かし彫り、彫刻、メルヘンチックな家具……女の子が喜びそうな、かわいくてゴージャスな内装だ。
で、城の中には死神サリーの人形……サリーお気に入りの生き物がいっぱい居る。
廊下、小部屋に、いるわいるわ。美形魔族、美形モンスター、美犬、美猫、美兎……みんな、頭に輪っか飾り、背中に白い翼の、天使コスプレだ。
そして、天使の装いをさせた生き物の側には、漏れなく死神サリーが。
あっちにもこっちにもそっちにも、ハート眼帯のチビッコ天使が!
「分身魔法?」
アタシの問いに答えたのは、サリーのお友達のリッチだ。
《然り。一体一体を寵愛する為に、人形すべてに自分をあてがっているそうだ》
お人形相手に、剣の相手をしたり、料理をつくってあげたり、マッサージしてたり。
犬や猫や兎を抱っこして、うっとり顔でブラッシングしてる死神王まで……。
《さっきの子たちにもー あたしのブンシン、だしなおしてあげたんだ》
《気づいておるか、勇者。死神王の城には穢れがない。城の結界が、瘴気を完全に遮断しているのだ》
言われてみれば……
「そういえば、呼吸が楽ね」
《澄み切った空気、あたたかな部屋、栄養豊富で美味な食事。人形たちは、主人に寵愛されあらゆる願いごとを叶えてもらえるのだ。魔界にありながら、この城は人形たちの楽園なのだ》
《だって〜 み〜んな、かわいいんだもん。えがおにしてあげたいんだ〜》
チビッコ天使はニコニコ笑顔だ。
天使コスプレたちも、笑顔だ。幸せそう。
《勇者。不満そうだな。魔族のつくりし楽園など許せぬのか?》
リッチがカラカラと喉を震わせて笑う。
「べつに……」
アタシは唇を尖らせた。
「アタシは死神王のお人形なんかご免だけど……幸せの形は、人それぞれだもん。当人たちが幸せなら、横から口をはさむべきじゃない。ほっといたげるわよ」
『魔族はぜんぶ、滅ぼすべき悪だ』なんて、もう思ってないもの。
「それより、聞きたいんだけど……」
歩きながら、アタシはリッチを見上げた。背が高いんだ、こいつ。
「なんで、あなた、ここに居るの?」
《ダーちゃんはね、あたしのアイテムかりにきたんだよ♪》
ぶっ!
「ダーちゃん?」
ちっちゃな翼をパタパタさせて空を飛ぶ死神王と、ボロのローブをまとったガイコツが顔を合わせる。
《我が呼称を改めよ、死神王。再三再四、求めたはずだ》
《え〜 かわいいよ、『ダーちゃん』。ユーシャちゃんも、いいとおもうよね?》
「え?」
アタシは、死神王と屍王を見比べた。
「……『ダーちゃん』は、あんま合わない……かな?」
赤ちゃんっぽいし。
それみろとばかり、リッチが頷く。
《え〜 つまんなーい。『ダーくん』じゃ、かわいくない。つまんないつまんな〜い》
大鎌を持った天使が、ジタバタと暴れる……やだ、かわいい。
《汝、再考せよ、死神王。『ちゃん』も『くん』も、受け入れがたし》
《ん〜 じゃ、『ダーぴょん』》
《再考を求める》
仲いいわね、あんたたち。
「ダーモットも、魔界貴族なの?」
《然り》
《ニシのとなりのとなりが、ダーちょんのクニ》
《その呼称も拒否する》
《ダーたんは、あたしといっしょ。ひきこもりさん。フシシャ(不死者)を、いっぱいかかえてるけど、ぜったいセンソー(戦争)しないんだー リョウドをぜ〜んぶ、ハカバ(墓場)にして、テシタをねむらせてんの。あのクニをせめると、すっごいかずのシシャ(死者)がめざめておそってくるから、ダーたんのクニをおそうバカはほとんどいないよー》
《その呼称も拒否する》
《あたしとダーりんは、ダーりんが生きてたときからのおともだちー ダーりんを、ほんとーは、お人形にしてあげたかったんだけどー よのなかうまくいかないよね》
《その呼称だけは、断固拒否する。死神王、二度と口にすることを許さぬ》
……ほんと、仲いいわね。
「ねえ、ここで再会したのは、偶然……よね?」
アタシが魔界に来たのも偶然だし。
不死の魔法使いが、眼球のない目でアタシを見つめる。
《偶然であり必然。我は真実を求めてこの地を訪れ、汝はつきまとう暗い影ゆえに魔界に到る。我らの道が交錯したことこそが、『運命』であろう》
むぅ?
「意味がわかんない。……あなた、預言者?」
骸骨が、カラカラと笑う。
《そのような者ではない。我は魔に堕ちた、愚かな魔法使い。未来予知の魔法であれば、多少は嗜むがな》
《ねー ダーちゃん。ユーシャちゃんに、アレつかうの?》
サリーの問い。呼称がもとに戻ってしまったものの、ダーモットは文句は言わなかった。
《勇者かクロードに用いようと思うていた。本人がこの場に来たのだ。まさに『運命』であろう》
アタシかクロードに使うつもりだった?
「アレって、なに?」
《カガミだよ、ユーシャちゃん》
堕天使がニコニコ笑う。
《あたしのおシロにね、ふしぎなカガミがあるの》
《隠された真実を教え、光の道を示す聖なる道具。遥か昔、天界の至宝の一つであったものだ》
「そんなものが、どうして魔界に?」
ダーモットは沈黙し、サリーは悪戯っぽくえへへと笑うだけだ。
もしかして……サリーが盗んだの?
《勇者よ。汝が四つ、魔術師クロードが五才の秋、強大なるものが汝らの前に現れたはず。幼きクロードはその者に危機を感じ、魔力にて退けた……我が力で知り得た事はそれだけであった。我が魔力では、クロードの忘却の魔法を払うことかなわず。我以上の力を有する者が、クロードの記憶を改竄したことのみを知りえた》
それは……
「ブラック女神の器らしいわ」
《ほう? 思い出せたのか?》
「それはまだだけど。マルタンが……アタシの仲間が教えてくれたの。あの日、そいつが邪霊をけしかけたらしいわ」
《魔力にて視た。クロードに忘却の魔法をかけし存在と、先日、汝を次元穴にて襲撃した存在は同一。汝は、幼き頃より、ブラック女神の器とやらに命を狙われている》
骸骨姿の魔法使いが、アタシを静かに見つめる。
血肉のないその顔から、感情をうかがうのは難しい。
《汝、真実の鏡の前に立つ勇気はあるか?》
「え?」
《敵を滅ぼす手立て、知りたくはないか?》
アタシは目をしばたたかせた。
「あいつを倒す方法なんてあるの?」
《あるとは、断言はできぬ。しかし、真実の鏡が、失った記憶、汝の敵の真なる姿を伝えてくれよう。我は不死の魔法使い。汝とは異なる目を持つ者。共に知恵を巡らせれば、汝の進むべき光の道を推し量ることができるのではあるまいか》
「共に知恵を巡らす……?」
アタシは、リッチを見つめた。
しゃれこうべに、表情なんかない。だけど、光の陰影のせいか、ひどく禍々しい笑みを浮かべているように見える……
「……どういうこと?」
《どうとは?》
「なんで、そんなに協力してくれるの? なにをたくらんでるわけ?」
《これは異なこと。汝が仲間クロードは我が弟子。弟子の為に師が動くのはおかしいか?》
「弟子ぃ? たった一日だけの弟子でしょ? 肩入れするとか、おかしいわ」
《ますます異なことを。好悪の感情は一瞬で決まることもあろう。一目で、黒兎、黒猫、キャベツのゴーレムに惚れた汝の言葉とは思えぬ》
ぐ!
《クロードは『良い人間』だ。それ故、我は気に入り、あの者の未来の影を取り払うべく動いている》
リッチはまっすぐにアタシを見ている。
《我が魔族ゆえ、不安に思うているのだな。案じずともいい。代償なぞ、何も求めぬ。汝からも、汝の幼馴染からも。死神王とは貸借の契約を結び終えている。汝は、ただ鏡を使えばいい》
「ますますわかんないわ……あなたが何でそこまでしてくれるのか……」
《我は、クロードとそして汝に好意を抱いている》
へ?
《汝らとの邂逅は、久々の心地よい刺激であった。二人の未来が闇に閉ざされてはつまらぬ。それゆえ、助力しておるのだ》
ますます意味がわかんない。
気に入られるようなこと、した覚えないんだけど。
腐った沼の島で会って、《力が欲しくないか?》って聞かれたから、つっぱねた。
それだけなのに。
むぅぅ?
……一目惚れされた?
《そーそーそー みかえりはいらなーい。すきなだけ、カガミつかっていいよー》
チビッコ堕天使が、にっこりと笑う。
《かりちんは、ダーちゃんがはらってくれたから♪》
ダーちゃんの天使さん、うつくしかった〜 などとサリーは浮かれている。またやってくんない? とお願いしたら、屍王に断固拒否すると断られてたけど。
このガイコツが、天使コスプレ……?
つけまつげビンビンの口紅べったりのガイコツが、スケスケ・ミニドレスを着ている姿が脳裏に浮かんだ。
………
ふらっとよろめいたアタシを、後ろにいたクマさんたちが支えてくれる。
美しい? 正気? 骨にスケスケドレス着せて、何が楽しいの? 目が腐ってない?
サリーに言いたいことはいっぱいあるものの……
アタシは、あらためてリッチを見上げた。
これだけは言っておくべきだろう。やっぱ……
「失礼なこと言ってすみませんでした。いろいろと……その、ありがとうございました」
クロードやアタシのために、あのナニな天使コスプレを……。
ぜったい、喜んで女装するタイプじゃないのに。
どうして、そこまで尽くしてくれるのかさっぱりわかんないけど……感謝、感謝だわ!
「鏡、お借りします」
《うむ》
リッチが重々しく頷く。
この骸骨が天使コスプレか……。
《ん〜 じゃ、きゅうけいだね♪》
へら〜と、サリーが笑う。
《アレつかうと、すっごいつかれちゃうからー たいりょくかいふくがさき〜 おちゃにしよー》
サリーが案内してくれたのは、テーブルクロスからしてレースひらひらの乙女チックな内装の部屋だった。
なのは、いいとして!
先客がいたのだ!
テーブルの上にのっかって、イヒヒと笑ってる!
《よぉ。大活躍だったねえ、ゆーちゃちゃま。なかなかの見物だったよ》
「死霊王!」
首から下がハーピーな奴に向かって叫んだ。
「よくもアタシの前に顔を出せたわね!」
《おや? ごきげんななめだねえ。怒ると、小じわが増えるよ》
グヒヒと笑う下品な顔が、頭くる!
「涼しい顔して! アタシを置いて、逃げたくせに!」
《逃げたぁ? バカ言うんじゃないよ、あたしゃ、あんたを見守ってたんだよ。ずっと離れた、遠い遠い空の上からね》
「それを逃げたって言うのよ!」
死霊王がヒヒヒと笑う。
《サリーの魔眼を破るとは、正直驚きさ。小娘のくせに、頑張ったじゃないか。あんたには、ジャンとは違った面白さがあるね》
「それから、それ!」
アタシは、ハーピー魔王をびしっと指差した。
「その癖、いいかげんやめて!」
《癖?》
「アタシはアタシよ! 勇者ジャンとは別人なの! なにかにつけて比較するのはやめてちょうだい! 不愉快だから!」
《なに怒ってるのさ。変な子だねえ。あんたとジャンが似てるのは、あたりまえだろ? あんたらは裏と表の》
「あんたと死神サリーはそっくり!」
アタシが叫ぶと、室内はシーンとした。
「って、アタシが言ったら、あんた嫌でしょ?」
《あったりまえだろ! こんなイカレ堕天使といっしょにすんな! 陰険で執念深くってエゴイストで、こいつはほんとに最低な奴なんだから!》
《むぅぅ。ひっどぉい〜 ベティちゃんこそ、ボークン(暴君)じゃん》
《はぁ? あたしほど、子分にやさしい魔界貴族はいないよ。王自らが子分どもを切り刻んで、新たな姿につくりかえてあげてんだからね》
《いやがってる子も、むりやりカイゾーしちゃうでしょ》
《いいんだよ。最後には、みんな喜んでるんだから。あんただって、気に入った人間を誘拐しまくり、生贄要求しまくり。エゲツないハーレム魔王じゃないか》
《み〜んなひとしくあいしてるもん》
《愛? 天使コスプレさせて、尽くしまくるのが? ただの代償行為だろ。ほぉんとミジメったらしいったらありゃしない。あっちは、堕天したあんたなんざとっくのとうに忘れてるだろうに》
《うるさいよ、ベティちゃん。お人形にしちゃうぞ〜》
「ほぉぉら、そっくり!」
声を張り上げた。
「人間から見れば、あんたたちは一緒よ! 魔界貴族、魔族、人類の敵!」
死霊王を睨みつけた。
「そっくりって言われるのが嫌なら、あんたもやめて。二度と比べないで。あたしは、勇者ジャンじゃないんだから」
《汝の負けだ、死霊王》
ハーピー魔王がすっごい目つきでリッチをねめつけ、それからぷいっと顔をそむけた。
《ケッ! 弱っちいくせに、このあたしに逆らうとはね! 生意気でバカな女だ。ジャンなら、このぐらいじゃ怒らないよ。自分をくさされたぐらいじゃ、へらへら笑ってやりすごす奴だったからね》
また比べた! 言ってるそばから、もう!
《あいつより、あんたのが気が強い……たしかに、別の人間だね》
ん?
《向こう見ずのバカ勇者。だれかれ構わずキャンキャン吠えてたら、そのうち首がふっとぶよ。ちったぁ慎みな》
派手な化粧の死霊王が、アタシに顔を向ける。
《あんた……なんて名前だっけ?》
忘れたのかよ。あんたの大好きなジャンと、ほぼ一緒の名前なのに!
「ジャンヌよ」
《ゆーちゃジャンヌちゃまか……》
ハーピーが肩を揺らす。
《覚えてやるから、あんたもあたしを名前で呼びな》
名前……
《『あんた』よばわりはいい加減やめとくれ。あたしゃ、死者を統べる死霊王なんだよ》
名前……
シンプルな名前だったわよね……死神王は何度も『ちゃん』付けで呼んでた。アレは愛称?……えっ? でも、あらら? なんだっけ?
《忘れたのかよ! 頭の悪い小娘だねえ! ジャン以上のバカだ!》
ムカッ! あんただって忘れてたくせに!
《死霊王ベティだよ! 『ベティ様』か『ベティさん』って呼びな! いいつけにそむいたら、首ちょんぎってやるからね!》
「わかったわよ! ベティさん!」
『様』づけは、ぜったいにするもんかッ!
ハーピーはクスッと小さく笑い、それから胸をそらして、ギヒヒヒヒと大笑いをした。大きな生胸を見せつけるかのように、たっぷんたっぷんに揺らして。
《なかなおりしたんなら、おちゃにしようか》
ふと見ると、テーブルの周囲にチビッコ堕天使が五人。サリーの分身たちは、いそいそとお茶やお菓子を並べてる。
《ユーシャちゃんも、クマちゃんも、ベティちゃんも、ダーちゃんも、どうぞ〜 あたしんちのは、にんげんがたべてもドクじゃないから〜 なんだったら、そっちの子がもってるカミのたべものもたべて〜 げんきもりもりにならないと、カガミにのみこまれちゃうからねー》