本当は生きたいが本当に死にたいのか?
俺は存在しているだけで価値があると言われたい。それを超えて、あなたがいなければならなかったというほどに本質に食い込みたい。しかし現実には不可能に思えている。だから苦しいのだ。戦う場を求めているのかもしれない。ただの言葉の流れだと信じている。俺の命をどこへ持っていくのかも知らずに。
ファンタジーの雰囲気を漂わせようかと思う。それが俺にできる最大のことだと思っているところがある。誰かが現れては消えていく。出会い別れ、獲得と損失のようなものだろうか。繋ぎ止めることのできない永遠なのだと言う。存在は存在するためにあるのではなく、何かを全うするためにあるのかもしれない。
だから俺が続けていることに後悔のないように生きていきたい。俺はただ何もできない男で終わるのかもしれないが、完全な不可能は何もない。完全な可能もないのだが、いいところでバランスを取れないのだ。
どうすればいい? こうなればいいと言う理想絵図も確かにあるはずだが、俺は生きているだけで地獄を見ている気がしている。当然楽なところから見下ろしているに過ぎないのだが、どうすることもできないでいる。天国行っても変わらねえなと吐き捨てる。
神様ありがとうございます。と言わなければね、と感じつつ、俺は一体自分が何を信じているのかということを模索している。イエスがメシアであることを受け入れているというのもまた事実だとして、それはキリスト教が歴史を通して継承してきたキリストとしてのそれが本質なのではなく、俺が幼い頃から信じてきた神にメシアを見た。
全知全能の神は古い宗教だという人もいるが、俺は永遠に変わらないものを求めているのかもしれない。俺の本質が旅する先で、誰かと出会うのを待っているのかもしれない。ただ溢れ出す思いに口付けしてくれる人を求めているのだといっても意味は通らないだろうか。
良いのだ、イエスはキリストであろうがなかろうが、まあキリストなのだとして、復活するべきだと主張しておこう。もちろんメシアはイエスなのだろうが、だからどうということではなく、今も生きているはずなのだ。歴史を通してということにはさほど興味がない。だからイエスとの関係は俺にとってはオリジナルである。
どういう関係性を築いていこうかと思い悩んでいるわけではないが、聖なる方、義なる方という印象を言葉として捉えようとしている。その意味が何なのかを吟味しなければ冷たく排他的になっていくのかもしれないが、十字架の愛というのは普遍だと信じたい。そもそもキリスト教とは何なのだろう。
俺は一応バプテストのバプテスマを受けたのであるが、一時の気の迷いも含んでいるので、今自分の立場がどうとかいうつもりはない。聖書は神の言葉だという信念に突き動かされて、プロテスタントの門を叩いたのだが、まあ福音中心であればどこでも良かったのだが、俺にも神の家族との関係を持ちたいと思っていた時があった。
それは今でも変わらないのだが、俺は深刻な問題を抱えているのかもしれない。ありとあらゆる能力面においてのケノーシスを体感しているからか、神を呪う言葉も出てくるものだ。五体満足なのだから感謝しろと言われても、人生を棒に振らされている感じがあるから神に敵対する意思があるのかもしれない。
いつまでも戦ってやるぞと思っているのかもしれないが、聖霊が内に住んでいるのならば、謙虚かつ柔和な方向に変えられていくのかもしれない。だからなんだという思いもあるのだが、俺は俺の命に神は報いていないと感じてやまないのである。永遠の命を受けられたことは嬉しいとして、何をすればいいのかがわからない。
これが仕事になればいいと思うこともあるが、まず不可能だろう。とにかく文字数を稼ぐことに余念はないが、人の記憶に残り印象深く満足感を与える感じには仕上がらないだろう。それも能力の不足として諦めるか、それ自体が俺の味なのだと受け入れてもらうかは別なのだが、何をするにしても限界を突破できない。
どうすれば俺は認めてもらえるのかというか、この世の中に自我を確立できるのかと悩んでいるのかもしれない。そんな必要がないことはわかっているし、自分自身の価値の証明を自分自身でしなければいけない悲哀というのも感じているから、何かの目に止まっては欲しいと思うものの、もはやどうでもいいのだ。
俺の叫びは消えていく。永遠に失われる。せめて天使が拾い上げてくれと願うものだが、天上世界に悲壮感を漂わせるわけにもいかないか。そういうわけで、今日もなんとなく生きているという感覚の中で、死にたくても死ねないし、生きたくても生きられない次元の中で奮闘し、諦観し、元の位置に戻っていく。
こんな俺を救ってくれるイエスは素晴らしいなと素直に言えるものだろうか、そんなに俺は媚びへつらうような人間ではないから、本当に感謝できることしか感謝したくない。しかし全ては曖昧に失われていく。記憶も遠ざかる。何もかも無意味になる時空に監禁された気がしてやまない。




