3話 震源地
「朝か」
まだ6時過ぎだ。
仕事がある日は5分でも長く寝たいのに休日はアラームを鳴らさずいつまで寝ててもいいというのに爽快に目が覚めてしまうのはなぜだろう。
「いつもの事か」
ダラダラと朝食を食べながら一日の予定を考える。
朝食を食べ終え配信動画を見ていると、ふと昨晩の異常な事態を思い出した。
あれはなんだったんだろう。
とりあえず明るくなった外に出て確認する。
「やっぱりなんもないよな」
夢にしてはリアリティあったけど、特に変わりが無いのなら夢ということにしておこう。
結局昼までダラダラし昼から車の洗車の予定を決めカップ麺を食べながらネットニュースを見ていると地震の記事が目につき昨日の件を思い出し開いてみた。
「珍しいな」
この国は地震大国あり日々地震が起きており震度1程度の地震なんて珍しくも無い。
それなのにネットニュースの一面に地元の地震が掲載されていた。
「ふむふむ。昨夜深夜に地震と。ん?地元だ。震源地がここら辺の地震?」
平和な地元で起きた物珍しさからテンションをあげ詳しく見る。
「何故か経度と緯度が載ってる」
興味本位でマップサイトに位置情報を入力し確認すると見覚えのある地図が出てきた。
よくよく確認した結果
「俺んちにポイントがついてる...どういう事?俺んちで地震?いや地下10kmかな?震源の深さってなんだ?」
平和な話題もない地元の俺んちで発生した地震、なんだかテンション上がる。
「よし、今日の予定はキャンセルして家のチェックでもしてみよう」
家がクラックとかしてるかもしれないし