1話 黄昏よりも・・・
この国は終わってる。
65歳を超える老人たちが若い頃にパワハラを繰り返し現役世代をイジメ抜き引退し若い世代に大きな負担を強いらせた。
彼らは人口が多く選挙に強かった。
いや、今でも老人たちの人口は多く老人優遇の政策をさせている。自分たちの生活さえよければいいと負担を後回しにし毎年非課税世帯への給付を行なってもらったり多岐にわたる補助を受けている。
見返りに投票しバレなければ何をしてもいいと思っている腐敗した政治家たちを養っている。
現在現役世代はパワハラ世代に心を折られ「選挙行っても無駄」との認識を植え付けられ投票率がとても低い。
こういった状況を作り出した官僚たちと政治家たちは30年前から危惧されていた少子高齢化や年金問題や介護問題をほったらかしに行き詰まるまで放置した。
「はあ。この国は終わってるよな」
ゴールデンウィークの中日に予定のない俺はちょっと都会の駅前のベンチに座りゴールデンウィークの雰囲気だけでも味わっていた。
ボーっと2時間ほど経った夕暮れの頃、「あれはあなたのカバンですか」急に話しかけられた。
どうやら誰か少し離れたベンチにカバンを置き忘れたらしい。
俺は老人に不信感を持っているので返事もせず首を振り知らんふりした。
おばあさんはベンチに座り中を漁り出した。
10分ほど漁ったあとカバンを放置し去っていった。
置き忘れたことに気づき取りに来ないか盗まれないか心配し遠巻きに監視していたら若い三人組の女の子がカバンの中を漁り出したがガン見してあげたのが効いたのか聞こえるように「私って優しいな」的な事を言いながら交番の方に届けに行った。
世界でいちばん平和な国だったこの国は荒んでしまったようだ。
俺自身未来ある若い世代だけは助けてあげたいが無力でなんの助けにもならないし、今時声をかけようものなら事案で通報されてしまうリスクが高い。
お互いに生きづらい時代になったよなあ。
しばらくするとベトナム人が自転車に乗り駅前のベンチに自転車を寄り掛けタバコを吸い出した。
禁煙地区でタバコを吸う倫理観の違う外国人。
誰もが見て見ぬふりをする。
一本吸うと自転車禁止の商店街へと立ち漕ぎで去っていった。
この国は本当にやばいよ。
少子高齢化だからといって移民政策を進めた政治家たちのせいで血税を使われて生活保護になったりこの国で出産させて数十万もの補助金を貰ったり総額いくらも払っていないのに数千万も保険を使ったりする。
それだけでなくニュースでよく見るのだがレイ◯したり畜産や野菜米を盗んだり転売しているらしい。
俺にはこんな現状をどうすることも出来ない。
日々生きていくので精一杯。
今日も無事に家に帰ってこれたし風呂入って寝よ。
おやすみ。
気が向いたら続き描きます。