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~そしてもう一つの伝説へ~父の仇編~地下の黒幕編~  作者: 佐久間五十六


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LEVEL-81 希望の橋

あまくもの杖、太陽の石、ルビスの守りの三点セットを集めたたかし達はそれらを持ってキングダムオブマーゾのある島へ渡る為の橋を架ける事にした。


この三点が揃って初めてキングダムオブマーゾに近付く事が出来る。言わば力試しの様なものであり、生半可な実力では大魔王マーゾに挑戦する事すら叶わない。


ガルドアレフの人々はこれを"希望の橋"と呼んだ。希望の橋を出現させるほどの手練れがこの世界に現れると言う事は、それだけ大魔王を倒せる可能性が高まると言う事である。人類にとって大魔王マーゾの存在は、目障りそのものであり、いなくなるに越した事はない。


しかしながら、大魔王マーゾがこの世界に現れてからと言うものの、人間は完全に抑圧される存在に成り下がってしまった。それを打ち破れるのは、多くの困難を乗り越えるだけの力を持った勇者とその一行であり、希望の橋の出現はその前触れとも言えた。


これまでに確認されたキングダムオブマーゾに渡った人間はたった一人だけである。しかもその人間はたかしのよく知る人物であった。命知らずなその戦士は、たった一人だけでキングダムオブマーゾに潜入したと言う。その戦士がどうなったかを知る人物はただの一人もいない。


入ったっきり音沙汰が無くなってしまったからである。たかしは、ダールリムルでその話を聞いて、もしかしたら父オルタナが生きている…?と言う淡い期待を持っていた。もちろんオルタナの強さは知っているが、生きている可能性は期待度としては高くはない。それでも、そんな事が出来るのは先代勇者の父オルタナしかいない。


たかしは、頼もしい仲間と希望の橋を渡った。この話を渡ったからにはこの橋を再度渡る時には大魔王マーゾが倒れて、世界が平和になった時である。そう強く願い己の力の全てを出し尽くす時がもうまもなく訪れようとしていた。ここまで来れば、もう後戻りは出来ず逃げる訳にもいかなかった。


「見たか?虹色の橋がかかったぜ?」

「希望?いや絶望の橋になるかもな。」

「たった一人キングダムオブマーゾに向かった戦士って、たかしの親父さんじゃね?」

「俺もそうみてる。たった一人ってことはパーティーは既に解散しているのかもしれないな。」

「確かに先代勇者オルタナは強かったよ?でもバラーモスにすら敵わなかったレベルでキングダムオブマーゾに乗り込むなんて、やっぱどうにかしてるぜ?せめて俺達と合流するのを待つとかさ?」

「息子のパーティーを待つ余裕なんて有るわけ無いだろ?」

「まぁ、とりあえず中に入って確かめようぜ!」

「あぁ、そうだな。」

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